Friday, September 30, 2011

9月の長雨 その2

9月の長雨はまだ続いている。シカゴ・トリビューンによれば、この5日間の降雨量は9月の降雨量全体の75%を占め、今年1月から9月までの降雨量を合計すると、記録の残っている過去141年間において最も湿った1−9月ということになるらしい。それに加えて今日の強風! これはNBCのヘリコプターが撮影した午前中のレイクフロントの映像。あぁ、今日は走りに出なくてよかったと思っていたら、この撮影の直後に、フラトン・アベニューからオーク・ストリート・ビーチまでの、いつものわたしのジョギング・コースのトレイルは閉鎖されたそうだ。

Paper Source

シカゴにあるいろいろなお店の中でも、最も楽しい場所のひとつ、Paper Source。紙屋さん。市内にいくつか店舗があるけれど、去年近所にSouthport店がオープンして、より身近な存在になった。小売りの紙の豊富な品揃えに加え、カードやラッピング・ペーパー、かわいい文房具、そして店内には紙を使ったさまざまなDIYのアイディアがあふれている。店員さんもフレンドリーで親切。お値段はちょっと高めだけれど、センスのいいカードを選びたい時やギフトをラッピングで一段階おしゃれに演出したい時にはmust goなお店なのだ。取ったことはないけれど、ペーパー・メイキングや手作りカードの講習会などもやっている。大好きなお店だけれど、行くと目的以外のものも必ず買ってしまうのがちょっと難点。

今の季節、店内はハロウィンのアイディアで溢れる

Thursday, September 29, 2011

スパカ・ナポリ

雨はまだ上がらないけれど、Ravenswoodにあるスパカ・ナポリにピザを食べに行った。イタリア・ナポリで食べたピザが忘れられず、ナポリの下町の一角と同じ名前を持つこの店が、前から気になって気になってしょうがなかったのだ。ナポリで食べた時と同じシンプルなマルゲリータをオーダー。インドのナンにちょっと似ているもちっとした皮の食感はこの店にも健在で、石窯で焼かれた皮の香ばしさにシンプルなモッツァレラチーズがよく調和する。モダンで清潔な感じの広い店内もいい雰囲気。でもやっぱりこのピザは、雑然としたナポリの下町のピッツェリアが似合うのかなぁとも思ってしまう。


Tuesday, September 27, 2011

9月の長雨

外出にはコートが必要な季節になっちゃったというだけでさみしいのに、ここ5日間ばかりず〜っと雨。時々小降りになったり、雲の切れ間に太陽がちょこっと顔を見せることがあっても、基本的には雨。次から次へと厚い雲が向かってきては、湿った空気に冷たい雨。気が滅入るよな〜、と思っている人は多いらしく、職場もやけに病欠者が多い。エレベーター内の短い会話も心なしかグチっぽい話が多い気がする。みーんなが浮かれて笑ってた、あの明るい日々はどこへ!? あと数週間もすれば街にはクリスマスソングが流れ始めるのだ。

「いつまでも あると思うな 親と夏」—  糸井重里

広〜い空に厚〜い雲

Wednesday, September 21, 2011

シカゴ・B-cycle

8月の終わりの定点観測の結果、どうもあんまり成功していないかもと思ったレンタル・サイクル・キオスク。今日のトリビューンの速報によれば、わたしの予測に反して、どうやら来年の夏には、大々的なスケールでシカゴ市の公共交通手段のひとつとしてデビューするらしい。最初の年が自転車3000台とキオスク300カ所。3年後を目指して、自転車あと2000台とキオスク200カ所が徐々に追加されていく。バイク・シェアリング・プログラム、名付けて「Chicago B-cycle」 利用の仕方はいろいろで、たとえば75ドルの年会費を納めるとカギがもらえて、1回30分までならいつでも乗れる居住者向けのメンバーシップ・プログラム。1回30分を超えると追加料金がかかる。あるいは、ビジターや1回だけ利用する人向けの料金設定や、週単位のメンバーシップも考えられているらしい。いずれも、どこのキオスクで借りだして、どこで返却してもいいのだそう。盗難対策のために自転車には1台1台GPS追跡システムがついている。渋滞を緩和してシカゴをバイク・フレンドリーなモデル・シティしようと、市が1800万ドルの予算をつけて着手したプログラムなんだそうだ。エマニュエル市長の構想には、市内に100マイルの自転車専用レーンの設置も入っているらしい。自転車に乗るには覚悟がいるほどの厳しい冬をかかえるシカゴだけれど、うまくいくといいですね。問題山積のCTAの電車のほうにも、もう少しお金をかけてもらいたいんですが....

Monday, September 19, 2011

Good Bye, Netflix!

最近はDVDも家ではあまり見なくなってしまった。そんなわけでしばらく放ったらかしてあったNetflixをやっと解約した。きっかけになったのは、他の多くの解約者と同じで、請求書の金額が先月までの10ドル79セントから突然17ドル26セントになったこと。きちんとした説明もないままにいきなり60%の値上げ。なんと60万人が離脱だそうだ。当たり前だ。そして株価大幅下落に焦ったNetflix、CEOからの長いお詫びのメッセージが今日、Eメールで届いた。「I messed up—わたしは失敗をした。みなさんに説明する義務がある」だってさ。値上げの理由は、オンライン予約でDVDを郵送するレンタルサービスと、オンライン・ストリーミングでの配信サービスを別事業にするため、料金体系も2本立てになり、2つのサービスに対する料金を合計するとそういう金額になるんだそう。古くからの顧客のことを考えすぎて新態のサービスへの移行に乗り遅れてしまった、AOLや大手書店Boadersの失敗の二の舞を踏まないための経営方針の素早い変更なんだそうだけれど、その理由を自らがていねいに説明しなかったことに対して「過去の輝かしい成功に慢心していた」と謝っている。値上げに対する消費者の敏感な反応もさることながら、日々新旧交代が起こっているメディア世界にあっては、Netflixのような成功している企業でさえ、その波を円滑に乗り切ることは難しいのだと実感させられる出来事だ。Netflix、来年の今頃もまだあるのだろうか....

最後のDVDを郵送で返却。Good bye Netflix!

Sunday, September 18, 2011

Ready to Run 20-Miler

もう5年くらいお世話になっているランニング・クラブ、CARA (Chicago Area Runners Association) の20マイル・トレーニング・ランに参加した。10月9日にせまったシカゴ・マラソンにそなえて、16週間のトレーニング・プログラムの最後のロング・ランをマラソン当日と同じような状況設定で予行演習しようというもの。ペースごとに30人くらいずつのグループに分かれ、ボランティアのグループ・リーダーのペース取りに合わせて走るこのラン、参加者は2000人くらいだろうか。2マイルおきにエイド・ステーションがあり、メディカル・クルーも各ステーションに待機してくれていて、そんなところもマラソン当日と同じような準備態勢だ。レイク沿いのトレイルを北からスタートし、ぶっ通しで南の終点まで走ってちょうど20マイル(32キロ)。朝7時、スタート時のきりりとした空気の中で、湖に上がる朝日は見事だったけれど、スタート直後から予報通り雨になり、冷たい雨と風の中を3時間走り通すきびしいロング・ランになった。最後の3〜4マイルあたりからペースが落ちてかなり辛くなったけれど、一緒に走っているランナーのがんばりについていこうと自分を奮い立たせることができるのが、グループ・ランのいいところ。わたしの場合、20マイルをひとりで走るのは絶対にムリだと思う。人はひとりでは生きていない....なんだか人生の縮図だなぁ。それにしても、フル・マラソンとはこれにまだあと6マイル(10キロ)。もう何度も走ってわかりきっていることではあるけれど、やっぱりその果てしなさには、うぇ〜と思ってしまうのだ!

シカゴ市をミシガン湖沿いにひたすら南下する
20マイルコース
スタート時の湖に上がる朝日
この直後から冷たい雨と風に泣く

Tuesday, September 13, 2011

インターナショナル・チョコレート・デイ

9月13日は「インターナショナル・チョコレート・デイ」なんだそう。何が「インターナショナル」なのかはよくわからないけど、とりあえずチョコレートさんに、いつも甘くて幸せな気持ちにさせてくれてありがとう、と言おう。「Calm Down, Eat Chocolate」という標語もあるくらい、チョコレートには気持ちをおだやかにする効果もある。ちょっと罪の意識を感じても、時々は囓って許される必要悪なのだ。そんなわけで感謝を込めて、今日はYoshi’s Caféのチョコレート・ケーキ。罪の意識を感じるので、ミニサイズにしてもらった。インターナショナル・チョコレート・デイ.... なんてステキな言い訳でしょう!

Sunday, September 11, 2011

ベアーズの巨大星条旗

ハーフ・マラソンからの帰り道、ソルジャー・フィールド周辺が大渋滞。そういえば今日はベアーズのシーズン・オープニングでもあったのだ。テールゲート・パーティに集まる人々で周辺はごった返していて、こちらではファンに赤・青・白の衣服の着用は求められなかったらしく、一帯がベアーズのチームカラー、オレンジに染まっていた。それでもアメフトだからもちろん、ここでもキックオフの前には、9-11のメモリアル・セレモニーが行われた。ロバート・デ・ニーロのメッセージで始まり、国歌は国歌斉唱スポーツ専門シンガーJim Cornelison(余談ですが、この人本職は不動産屋らしい)が感情たっぷりにとうとうと歌い上げ、フットボール・フィールドを覆い尽くすほどの驚くべき大きさの星条旗が、シカゴ緊急救急消防隊と警察隊、そして両チームの選手によって広げられた。会場はもちろん、USA! USA! の大合唱だ。わたしは常々、人数は多いし、場所はとるし、年間数えるほどしか試合がないのにバカでかいスタジアムはお金がかかるし、それでいてなかなか点が入らず、すぐプレーは中断するし、アメフトとはなんてムダの多いスポーツなんだろうと思っていたけれど(嫌いと言っているわけではありませんよ)、この笑っちゃうほどムダに大きい星条旗、いかにもアメフトファンが涙ながらに感動しそうな演出だ。こんなことにお金を使うなら、もっと他に使い道があるだろうと思ってしまうのはわたしだけ? この旗、このあとどうすんの!? 

あ、ちなみにベアーズ、シーズンは快調に白星でスタートだそうです。

シカゴ・ハーフ

今年で3度目のシカゴ・ハーフ。このレースはゼッケンに個人の名前を入れてくれるので、沿道のギャラリーが「C'mon Reiko!」と名指しで応援してくれるのが嬉しい。コース取りもとてもよくて、レイクショア・ドライブをランナーのために閉鎖してくれるから、サウスサイドの美しいレイク沿いの景観と前方のダウンタウンを交互に見ながら、広い通りをゆったり走れるのが魅力.... と思っていたら、例年になく暑くて強い日差しの今日は、そのレイクショア・ドライブが仇に。日差しをさえぎるものが何もないのだ。暑いと重くなるわたしのカラダはずっしりとなり、日が上がってきた後半はかなりきつい展開になった。結局去年より10分多くかかってのゴール。完走こそしたけれど、へとへとだ〜。そういえば去年はこのレースのあとの夜、ソルジャー・フィールドでのU2のコンサートに行ったんだったっけ。今年はとてもそんな元気は残っていないのだ....


Apolo Anton Ohnoさん、会えなかったので、フェイスブックから写真を拝借。こうしてみるとけっこうフツーの人だよね。サブウェイのTシャツだし、ゼッケンもめくれちゃってるし。でも1時間40分59秒というタイムは、やっぱりさすが。わたしより30分速い! って較べるのもなんですが....

Saturday, September 10, 2011

Renegade Craft Fair

今年で9年目を迎えるウィッカーパークのレネゲイド・クラフト・フェアが評判だ。以前は6月のオールドタウン・アート・フェアが有名だったけれど、アーティストの年齢層が下がってきて、流行も若者の集まるこのヒップなエリアに移動してきているよう。今シカゴでは最も大きくてインディなアート・イベントだ。オーガナイザーの審査を通った約300のアーティストがテントを並べ、カワイイもの、きれいなもの、ユニークなもの、ヘンなものがオンパレード。オールドタウンに較べると、ここのほうが手作り感が強く、素人っぽいものも多くて親しみが持てる。自分でレタープレスのカードを作ったり、リサイクル紙から紙を漉いたり、クラフト・フェアをバックに4コマのインスタント写真を撮ったりするブースなどもあり、そういうインタラクティブな工夫があるところも、若者に人気のある所以なのかも。夏の日差しはまだまだ強く、ビールも飛ぶように売れている。それにしても、アートってどうしてこんなに高価なの!? 手作りが高くつくのはわかるけど、1コ8ドルの石けん、誰が買うんだろう....

スタイリッシュなIntelligensia Coffeeのブース。
暑いからコーヒーよりはビールのほうが売れるけどね。
ATMの入ったレトロなトレイラー。
こんなところまでおしゃれ!

シカゴ・ハーフ・エキスポ

明日のシカゴ・ハーフ・マラソンのゼッケンをもらいに、ネイビー・ピアのエキスポへ。ナイキやアディダスのようなメジャーなスポンサーがついていないので、いまひとつパッとしないエキスポだけれど、2万5千人のランナーをホストするというだけのことはあって、広い会場はけっこうな賑わいだ。地元にいるとよくわからないけれど、このハーフ・マラソンはわりと有名なレースだそうで、シカゴ以外から走りに来る人も大勢いるらしいのだ。ショート・トラック・スケートの冬季オリンピック・メダリスト、Apolo Anton Ohnoさんも今回エントリー。会えるといいな。明日は、9-11の10周年メモリアルということで、ランナーは赤・青・白のランニング・ウェアを着て走るよう奨励されている。レース・パケットに入っている今年のレースシャツも、青地に星条旗。

Thursday, September 8, 2011

Paulinho Garciaのショーロ

夕方から降り出した雨がグルーミーな木曜日の夜。Katerina'sにジャズを聴きに行った。シカゴで活躍するブラジリアン・ギター/ボーカリストのPaulinho GarciaがフルートのJulie Koidinさんとのデュオで、ショーロというジャンルの、サンバやボサノバの起源となった音楽を聴かせてくれた。わたしの知っている曲も何曲か演奏してくれた! ジャズハウスのライブにしては時間が早かったせいか店にはまだお客さんがほとんど入っていなくて、ぽっかりとした空間が心に優しく沁みるショーロのおだやかな音色と相まって、早くも秋の夜長を予感させる夜になった。

Tuesday, September 6, 2011

紫色のエバンストン

ペイント・エバンストン・イン・パープル」が始まった。ノースウェスタン大学のフットボール・チーム Wildcatsの、シーズン最初のホームゲームをこの週末に控えて、街全体をチームカラーの紫色に染めて盛り上げようというイベント。オフィスの真下のファウンテン・スクエアの噴水の水まですっかり紫色に染まってしまった!

こんなものまで紫!

Monday, September 5, 2011

Potsticker House

今日の新しい発見は「北國飯店」Potsticker House。友人トリーシアのバースデーのお祝いに、チャイニーズ・アメリカンの友人ジョンが連れて行ってくれた。チャイナ・タウンも含めていろいろなチャイニーズレストランに今まで行ったけれど、ここはそのどれよりもグッド。もちろんよく知っている人が全部オーダーしたからということもあるけれど、バランスのとれた品揃えと、6人のグループで分けるにほどよい一皿一皿の量。店名にかかげたポット・スティッカーズ、餃子類は特におすすめ。チャイナ・タウンの飲茶で食べるような油のべとべと感がないので、お腹にどんどん入るのだ。さっぱりとしたフライド・ライスの激辛麻婆豆腐との相性も抜群。ポット・スティッカー・ハウスというなんともチープな店名と、サウスサイドという場所柄、知っている人に連れて行ってもらわなければ絶対に発見することはなかったレストラン。隠れ家を見つけたような、とっても得した気分だ。

レイク、荒れ模様

夏の断末魔の叫びのような猛暑とともに始まったレイバーデイ・ウイークエンド。夕べの大雨とともに熱波が去って、連休最終日の今日は驚くほど空気が冷たくなった。こんなに涼しいなら走らない手はないと、レイクサイド・トレイルに出てみたところ、レイクは荒れ模様。踊る波打ち際に、遊び心のあるシカゴアンたちが大勢写真を撮りに出ている。黒い雲が向かって来るので降られないうちに帰ろうと踵を返したら、うおぉ〜、とんでもない向かい風! ここまでどうもペースがいいなぁと思っていたら、な〜んだ、追い風に押してもらってたのかぁ。

Saturday, September 3, 2011

ファーマーズ・マーケット

夏の土曜の午前中、ウチのすぐ近くのフランス語学校の校庭で開かれるNettelhorst French Market。市内や近郊の有名なファーマーズ・マーケットに較べたら圧倒的に規模は小さいけれど、なんとも季節感と親近感にあふれるマーケットなのだ。北イリノイの農家直送の野菜や果物、ウィスコンシンのチーズやジャムや蜂蜜、地元のベーカリーによるパンやペストリーなど、店の数は少ないながらも豊富な品揃えはローカル色にあふれていて、自分の使うお金がきちんと地元の農家に還元されているという、消費者としての満足感も味わわせてくれる。お花屋さんやちょっとしたクラフトショップもある。近所のカフェでコーヒーを買って、散歩がてらファーマーズ・マーケットをのぞきに行く。ゆったりとしたステキな週末の朝の過ごし方だ。

Friday, September 2, 2011

カンパニー・ピクニック

いつもは毎年8月の最終金曜日に行われる職場のピクニック。今年はなぜかずれ込んで9月の初めとなった。涼しかった先週とはうってかわっての蒸し暑い金曜の午後。終わりを迎えた夏を惜しむように輝く太陽のもとに、エバンストン・センテニアル・パークはロータリーのスタッフでにぎわった。汗だくのサッカー、ビーンバッグ・トーナメント、ビンゴなどのゲームや、DJのリードでカントリー・ライン・ダンスを楽しむグループも。ピクニック委員会がスポンサーを回って集めたたくさんの賞品が当たるラッフルが、毎年のピクニックの目玉なのだけれど、9回目のカンパニー・ピクニックにして、わたしは今年もまた何も当たらなかったのだ....

エバンストン・センテニアル・パーク
ピクニック・ランチはホットドッグとフライド・チキン