Saturday, March 31, 2012

Earth Hour

3月の最終日曜日、夜の8時半から9時半の1時間だけ電気を消す。世界中の様々な場所で多くの人たちが参加するEarth Hour。地球温暖化への警鐘と、みんなで地球の将来を考えてみる機会を促すステキなイベントだ。市として公式に参加しているシカゴ市では、去年のEarth Hourに、前の週の同じ時間と較べて5パーセントの電力消費量をセーブできたんだって。今夜はウチの近くではリグリー・フィールドが正面のライトアップを消灯。シカゴ市内の多くのランドマーク・ビルディングがライトアップを消した。もちろん多くの一般家庭も参加している。

以下の写真は、先日訪れたシンガポール・マリナ・ベイ・サンズのEarth Hourの様子(Chicago Tribuneより)。電力使いまくりでエコロジーとは無縁に見えたシンガポールも、ちゃんと参加しているではないですか。感心、感心。

Friday, March 30, 2012

進化するコーヒー

2日続けてコーヒーネタで恐縮ですが、車のシガレット・ライターの電力を利用してエスプレッソを淹れるポータブル・コーヒー・メーカーが登場するようだ。ハンドプレッソ。ドーナツ屋の薄いコーヒーしかなかった15年前にくらべ、アメリカのコーヒーは格段に進化した。ちょっと前は50セントが当たり前だったのに、今や4ドル5ドルは普通。スタバのない日常なんてあり得なくなり、みんなが美味しいコーヒーとまずいコーヒーの違いを口にする。出勤前の朝のコーヒーをわざわざ車で淹れるほどのこともないんじゃないかとは思うけれど(オフィスに着くまで待てるっしょ!)、ハンドプレッソは面白いアイディアかも。でも使うときには、車をサイドに停めてからにお願いしますね。

Wednesday, March 28, 2012

折り紙コーヒー

会社の友人たちへのおみやげに日本から持ち帰ったのは、スタバのジャパン・オリジナル「折り紙」コーヒー。このお一人様専用のパーソナル・ドリップ・コーヒーは、ワタシは今のところ日本でしか見たことがなく、さらに、緻密に計算された複雑な構造でありながらユーザーには単純な手作業だけで完璧においしいコーヒーを入れさせるアイディアは、なんて日本的なんだと常日頃から感服していた商品なのだ。そこに持って来て「ORIGAMI」のネーミング! やるなぁ、スターバックス。カフェイン中毒者ばかりのワタシの同僚たちには、このVery Japaneseなおみやげは大ウケ。なんでアメリカにはコレないの〜!?と大騒ぎになった。濃くてしっかりとした味もなかなかグッドであったのだ。

Tuesday, March 27, 2012

Doodles

ドゥードゥルズって知ってますか? いつもとちょっと違ったデザインになっている、グーグル検索のトップページに出てくるロゴのこと。祝日や有名人の誕生日とか、何かの記念日とかに合わせて視聴者に注意を喚起する、グーグルのちょっとした楽しい細工である。全言語共通の時もあれば日本だけバージョンが日本語ページだけに使われている時もある。いつも気にかけて見ているわけじゃないけれど、グーグルを開いてたまにこれに当たると、忘れていたことを思い出させてくれたり、へぇそうだったんだ〜と思うことがあったりで、得した気分になる。ちなみに今日は、近代建築の巨匠ミース・ファン・デル・ローエの生きていれば126歳の誕生日だということ。彼の設計した建物で、わたしの出身校イリノイ工科大学にあるクラウン・ホールがドゥードゥルになった。ちょっと嬉しい。

Saturday, March 24, 2012

メキシカン・マンゴー

シカゴ生活再開初日のスーパーマーケットで、まず目についた果物の山、マンゴー。シンガポールで毎日食べていたあのトロピカル・フルーツである。シンガポールで食べていたのは、タイ産のマンゴー。それはそれは甘くてジューシーで、やっぱ南国~、と飽きずに毎日食べていた。ひとつ約US80セント。こちらはメキシカン・マンゴー。タイ産に比べやや小振り、そしてひとつUS1ドルだ。店頭ですでに熟れ熟れだったシンガポールのものに比べると、買ったばかりは少し若い感じのするメキシコ産。それでも味はしっかりトロピカルで、アジアの空気がじわ〜んと蘇る。

Friday, March 23, 2012

異常気象

ほぼ3ヶ月に渡ったアジア遠征を終えて無事シカゴに帰還。普段ならこの時期、あぁシカゴはまだ寒いなぁ、イヤだなぁと思うところなのだけれど、今年は異変が。7℃の東京を発って到着したシカゴは28℃なのだ。コートを来て飛行機に乗り、Tシャツにサンダルで飛行機を降りる。逆じゃん! 街では春の花が早くも満開。暖かいのは嬉しいけれど、なんだかちょっとコワい。しかしなんといっても予想のつかないシカゴのお天気。このまますんなり春爛漫といくはずはない。油断は禁物。5月の声を聞くまでは、もうひとつふたつの吹雪は覚悟しておかないと。


Thursday, March 22, 2012

Air Yoshinoya

まさか、高度3000フィート上空でお目にかかるとは! JALの機内食に「Air Yoshinoya」。空の上での牛丼なんて、なかなか楽しい企画だ。吉野家には普段はまず行かないレディたちだって、これなら間違いなく食べるし、へぇ〜意外においしいじゃん、と思ってしまうことも請け合い。実際おいしいです。さすがだ、われらが牛丼の吉野家!

Wednesday, March 21, 2012

無印良品週間

何を隠そう、無印ファンである。気がつくと上から下まで無印を着ている時もある。家の中や食器棚にも無印モノが多い。そしてなんと言っても実家から徒歩5分のところにショップがあるという便利さ。さらに今回は、滞在中に無印良品週間全品10%オフに当たるという運の良さ。カゴいっぱいに買い込んでしまったのだ〜! 毎回スーツケースに占める無印度が高いわたしは、たぶん個人としては無印海外持ち出し人リストの上位に入るんじゃないだろうか。シカゴにもオープンしないかなぁ、無印。

Monday, March 19, 2012

皇居ラン

東京に来たらぜひとも走りたい皇居。1周5キロのコースは、追い抜きもすれ違いも余裕でできる舗道幅と、信号に止められることのない走りやすさだ。会社が終わったあとや週末は、ランニング・ブームに乗ったおしゃれなランナーに占拠されるらしいジョッギングのメッカも、平日の午後は人もまばら。桜田門を起点に丸の内から九段下を廻り、半蔵門、国立劇場から最後の下り坂ダッシュまで、皇居の美しい景色を横目に気持ちよく走り抜けた。

今回利用したランステ(ランニング・ステーション)は、有楽町のアートスポーツ日比谷店。500円の利用料でロッカーとシャワーが使える。シャンプーからヘアドライヤーまで至れり尽くせり。皇居のまわりには銭湯も含めてこういう施設がたくさんある。施設によってはランニング講座やグループ・ランなどのイベントも提供していて、ランニング・ブームはまだまだ上り坂。東京マラソン出走は、ますます難関になりそうだ。

東京ラン友のミキちゃんと、桜田門前広場にて

Friday, March 16, 2012

梅見散歩

梅まつりで有名な世田谷の羽根木公園。今年は寒さでひと月開花が遅れだそうだけれど、おかげでいいタイミングで満開の梅林に遭遇。園内に650本ある梅の木は、白加賀、紅千鳥、舞扇、飛梅などなど、白、紅、ピンク濃淡、色も様々梅って種類がこんなにたくさんあったのね。

こちふかば にほいをこせよ 梅のはな あるじなしとて 春なわすれそ

菅原道真の詠んだ飛梅は、心に沁みる。まだ冷たい春の風が心地よい、晴れた午後の梅見散歩でした。

 

Sunday, March 11, 2012

シンガポール・チャンギ空港

ひと月過ごしたシンガポールともいよいよお別れ。世界で一番快適な空港とされるシンガポール・チャンギ空港から東京へ向かう。淡路島ほどの大きさしかないシンガポールに国内線はなく、国自体の航空需要もそれほどないけれど、なにしろ世界の交差点。乗り継ぎ客に比重が置かれ、24時間オープンの体制と、待ち時間を快適に過ごせる施設とアメニティ充実の空港なのだ。「チャンギ空港を100%楽しむ」とかいうガイド本もあるくらいの遊べる空港なのだそうだけれど、深夜直行便で羽田に向かうだけのわたくしにはそれほどの時間もなく、レストランも免税店も通り過ぎただけ。シャワーを利用させてもらったカンタスのラウンジはとっても快適だったけれどね。次回はこの空港を経由してアフリカにでも行ってみたいものだ!

Saturday, March 10, 2012

ビンタン島

シンガポールでの最後の週末をシンガポールからフェリーで45分のビンタン島で過ごしている。ビンタンはインドネシア領であるけれど、リゾート・ライフを楽しめるビーチをほとんど持たないシンガポールが、インドネシア政府と協力して開発した、他国の資源を自国の資源として利用し開発していくというシンガポール流ビジネスの典型ともいえるリゾート地。インドネシアといってもほぼシンガポールである。家族連れで週末を楽しむシンガポーリアンと、シンガポールでの都市型観光とビンタンでのビーチリゾートを組み合わせて旅行している白人観光客が、訪れる人の大半のよう。

マラッカ海峡沖には停泊中の多くのタンカーが見える。夜になって明かりが灯るとちょっとした島にも見えるくらいの巨大なタンカーたち。世界は動いているのだなぁとワクワクさせてくれる光景ではあるけれど、反面、最近のマラッカ海峡は交通量が激しく、しかも無責任にオイルを垂れ流していってしまう船も多いらしく、ビンタンのビーチはだいぶ汚れて来ているんだそう。風向きや潮の流れによっては黒いオイルの点々がビーチ付近にまでやってきて、海水浴客の肌や水着にシミをつけてしまう場合もあるらしく、ビーチにはそれを落とす専用の石けんが用意されていた。とっても残念な話。シンガポールもちょっと前まではこうだったのだろうなぁと思わせる、プリミティブな白砂のビーチとリッチな熱帯雨林のジャングル。守る術はないのだろうか….

Friday, March 9, 2012

シングリッシュ

わたしも自分の英語はジャパングリッシュだと思っているけれど、シンガポーリアンも自分たちの英語をシングリッシュと呼んで、ちょっと自嘲気味に笑う。訛りというのか、独特のアクセントを含む早口は、最初はついていくのに相当の集中力が必要だった。でもさすがに1ヶ月もいると耳が慣れて、会話にはほとんど困らなくなった。そこでわたしの観察したシングリッシュの特徴をちょっとご紹介。

Can。とにかくいろんな場面で出てくる単語。主語も動詞もなくCanだけで疑問になったり答えになったりする。例えばこの道は通り抜けられるかという質問のやり取り。道の先を指差して「Can?」と聞くと「Can! Can!」と答えが返ってくる。いつでもどこでも、みんなキャンキャン。2回繰り返すのも特徴で、Can Canだけでなく、Very Very(ベリベリ)とか、OK OK(オケオケ)とか、ホントによく耳にする。

Lah(ラー)。会話の語尾についてくる音のようなもの。OK, Lahとか、Taxi, Lahとか。オーケーだよね~?とか、タクシー呼ぶでしょ~、みたいなニュアンス。文末につけてラ~?と語尾を上げるとそれだけで疑問形になるところは、とっても便利かもしれない。

Thursday, March 8, 2012

清潔度表示システム

マレーシアではホーカーズと呼ばれる地元の屋台村Super Tankerに行った。シンガポールにもこのようなセルフサービスの屋台が一カ所に集まった形態の、古い言葉ではホーカーズ、今の言葉ではフードコートと呼ばれる屋台村がたくさんある。この形態、かつて衛生面に問題の残る路上の屋台を一斉に排除し、その代わりに、電源、上下水道、ガスなどを整えた入れ物を地域のあちこちに作って屋台を集めたという、シンガポール政府のクリーン政策から生まれたものなんだそう。おもしろいのが、清潔度を表示するシステム。定期的に保健所が衛生チェックに入り、屋台ごとに清潔度をABC…とランク付けしている。このランクはお店の正面に掲示することが義務づけられているそうで、一番よく見るのはB。Cはあんまり見ないけれど、ところどころ営業してない店などは、ランクが低くて営業停止になったりしてるんだろうか。いずれにしても、世界一クリーンな都市と言われるシンガポール。清潔な屋台村を実現しているは素晴らしい。

Monday, March 5, 2012

シンガポール植物園

地理的には香港よりずっと西なのに香港に時間を合わせている関係上、シンガポールの朝は遅い。外が明るくなってくるのは朝7時を過ぎる頃だ。まだ暗いうちに起きだして、ちょうど空が明るくなる頃にシンガポール植物園に到着し、園内のトレイルを1周して戻る8キロが、わたしのシンガポールでのジョギング・コース。園内はジョグ、ウォーク、体操、太極拳、ヨガなどなど、エクササイズをする人で早朝から賑わっている。ジンジャー・ガーデンの前で中国風のゆったりした音楽に合わせてストレッチ体操をしているグループに加わって、見よう見真似でカラダを動かしてみる。夜露がたっぷり降りたトロピカル・フォレストの朝の空気は、ジンジャー・アロマの効いた自然のミスト・サウナ。気持ちのよい汗をたっぷりかいたら、さぁ朝食だ!

明け方のジンジャー・ガーデン前。
グループ・エクササイズの人々 
こちらは結構本格的。
夜露の湿気に煙る早朝の植物園

Sunday, March 4, 2012

カラフル小籠包

世界各国、いろいろな料理が楽しめるシンガポールだけれども、やっぱり筆頭は中国料理。中国文化大革命の粛正の影響を受けなかった台湾、香港、シンガポールには、伝統の美味しさの秘訣を受け継ぐ料理人が数多く残り、その技術を後世に伝えている。そんな中国点心の代表格、小籠包。皮を破いて中のスープをこぼしてしまわないよう、慎重に慎重に箸でつかんでレンゲに載せる。それに黒酢をかけ生姜を載せて、皮の隅っこをちょこっとだけ齧って、中のスープを少しずつ出しながら全体をいただく。一連の動作までも含めて楽しむことのできる、アクティビティ性の高い一品だ。写真は、フォアグラ、朝鮮人参、トリュフ、蟹味噌など、さまざまなフレーバーを効かせた8色の小籠包。ION OrchardのParadise Dynastyにて。広いレストランの入り口はオープンキッチンになっていて、皮を伸ばし具を包んでダンプリングを作る職人さんの様子を見ることができる。

ドリアン

コワいもの見たさでトライしてみた。果実そのものには街ではなかなかお目にかかれないので、試してみたのはドリアン・プリン。いやぁ、マジで臭いです! 最初の口当たりで、うっ、と来るけど、後味がほんのり甘くおだやかになるから油断して全部食べちゃった。でも臭いが後を引くのよ~。食べ終わって数時間たった後もまだ、口の中からドリアン臭が消えないのだ。いや、ウワサには聞いていたけど、やっぱりタイヘンな果物です!

ドリアン・プリン、ドリアン・クレープ、ドリアン・パフ、
ドリアン・ケーキなど、様々なドリアン・スイーツが並ぶ
ケーキ屋さんのウインドウ
シンガポールの地下鉄はドリアン持ち込み禁止です。
罰金はないみたいだけどね

Saturday, March 3, 2012

シンガポール・スリング

シンガポールに来たらシンガポール・スリングを飲まなくっちゃ、ということでその発祥地であるというラッフルズ・ホテルロングバーに行った。シンガポールの代名詞とも言えるコロニアル様式の白亜のホテルは、シンガポールの代表的観光スポットでもあり、ロングバーは観光客でいっぱい。しかもほとんどが白人だ。そしてほとんどの人が飲んでいるのは、やっぱりシンガポール・スリング。1915年生まれのこのカクテル。当時のレシピは甘過ぎるらしく、その後かなりの改良が加えられているということで、以下が現在のラッフルズ・ホテルでのレシピ、だそう(ウィキペディアより)。

・ドライ・ジン(ビーフィーターのもの) 30 ml
・チェリー・ブランデー(チェリー・ヒーリング)15 ml
・パイナップルジュース 120 ml
・ライム・ジュース 15 ml
・コアントロー(ホワイト・キュラソー) 7.5 ml
・ベネディクティン 7.5 ml
・グレナデン・シロップ 10 ml
・アンゴスチュラ・ビターズ 1 Dash
・パイナップルのスライスにチェリーを竹のピンで刺し、グラスのふちに飾る。

シンガポール・スリングに加えてこのバーでは、カウンターやテーブルに山と盛られたピーナッツが壮絶。外国人客は殻をガンガン床に捨てるので、ロングバーの美しいアンティーク・タイルの床は通路もテーブルの下もピーナッツの殻でじゃりじゃり。「鳩のえさ」というあだ名のこのピーナッツ。日本やアメリカの一般的なものよりずっと粒が小さいので、上手に剥かないと実も殻と一緒に床のゴミになってしまい、手間の割にはなかなか口に入らないのが難点である。

Thursday, March 1, 2012

マンゴー・アイス・カチャン

甘いものネタをもう1本。シンガポール伝統スイーツが揃っているチャイナタウン老舗の味香園。数あるメニューの中でもマンゴー・アイス・カチャンは超定番。カチャンとはマレーシアのかき氷の一種だそうだけれど、このカチャンは日本で言うかき氷よりもっとクリーミーでシャーベットに近い感じ。マンゴーアイスの山の麓にトロトロのマンゴーがたっぷり添えられてマンゴー三昧。見かけの盛り上がりに圧倒されるけど、甘さ控えめでさっぱりとしてるので、ペロっと食べちゃうよ。