Monday, April 30, 2012

イエロー・マンデー

国王の肖像が街中いたるところにに掲げられているバンコクでは、月曜日は国王の日。タイでは曜日に色があり、現国王が生まれた曜日の色が黄色ということで、国民は月曜日に黄色を身につける。この習慣、最近はもうあんまり流行っていなくて、さらに若い世代には全くやらないそうだけれど、朝ジョグで訪れたチャットゥチャック公園では、エクササイズする年配の世代の人たちの間に、未だに黄色いシャツがたくさん見える。国王不敬罪という法律が存在するほど絶大な人気の国王、たとえ黄色のシャツを若者が着なくなっても、国王擁護のポリシーは絶対なんだそうだ。

黄色のシャツで朝のエクササイズをする人々 
朝の路地で花を買う人も黄色いシャツ

Sunday, April 29, 2012

タイ仏教寺院

バンコクに行ったらMust-seeとされる、ワット・ポーとワット・プラケオに行った。気の遠くなるくらいたくさんの細かい装飾に彩られた壮大な寺院の数々。タイという国の信心深さの象徴は、確かに必見だ。お寺の床に裸足でぺたりと座り、祭壇の高いところに鎮座する小さなエメラルド・ブッダを見つめると、暑くて雑多で淀んだ空気の都会のストレスでぼろぼろになってしまいそうな心を静かにおだやかにしてくれる、そんな魔法にかけられているような気持ちになる。日本の仏教は大乗仏教、タイの仏教は小乗仏教。いろんな難しいことを省いてものすご〜く簡単に言ってしまうと、大乗仏教はお念仏を唱えてさえいればみんな極楽浄土に行ける、小乗仏教は徳を積めば積むほど来世は高貴に生まれ変わる、というもの。それにしても勤勉と言われる日本人が簡単に極楽浄土を願い、全く時間を守らない基本テキトーなタイ人がコツコツ徳を積むって、いったいどういうこと!?

仏教僧のオレンジ色のガウンが映える
ワット・ポーの境内。
ワット・ポー内、
巨大なリクライニング・ブッダ。 
エメラルド・ブッダが鎮座する
ワット・プラケオ内エメラルド寺院。内部は撮影禁止

Saturday, April 28, 2012

ハイテク似顔絵

バンコクもシンガポールに劣らず、街中がショッピング・モールにあふれている。そんなモダンなショッピング・モールのひとつで見かけた大道似顔絵アーティスト。キャンバスはタブレット。アーティストのタッチペンの動きが逐一モニターに映し出され、モデルはその様子をずっと見ていられる。仕上がったファイルはメールで送られるのかな。頼んでみたい気もするけれど、あんまり上手じゃないですねぇ。

Thursday, April 26, 2012

チャットゥチャック公園

バンコクでの朝ジョグは、チャットゥチャック公園。とにかく暑いので、朝早く行かないと。シンガポールの植物園のきれいさと緑のミストの豊かさには足下にもおよばないけれど、それでも広い公園内はよく整備されていて、たくさんの人が朝の散歩やジョッギング、グループ・エクササイズを楽しんでいる。これでもかと思うくらい吹き出る汗がホットヨガのようで気持ちいい。公園に入るまでの半マイルを、朝っぱらから大渋滞の高速道路に沿って走らなければならないのがたまにキズだけれど、それをのぞけばなかなかフレッシュな一日の始まりである。

早朝明るくなりかけの運河に沿って公園内を走る
グループでエクササイズをする人々はシンガポールと同じ
東急が整備したのですね、この公園。
ぼろぼろになっちゃってるけど。

Tuesday, April 24, 2012

タイスキ・ニューウェーブ

回転寿司かと思って入って入ってみたら、タイスキのお店だった。野菜、きのこ、シーフード、しゃぶしゃぶ肉、薩摩揚げのような揚げ物やミートボールなど様々な具を載せたお皿がベルトコンベアで廻っていて、回転寿司の要領でピックアップして、目の前でぐつぐつとスープが煮えているおひとり様用ポットに入れて調理する。スープはトムヤム、ミルク、カレーの3種類から好きなものを選ぶ。店の前には列が出来、整理券を配るほどの大繁盛。料金は一律319バーツ(約US$10)。20分ほど待って案内された店内は、若者客ばかりで、空になったお皿を大量に目の前に重ねている。どうやらちょっとしたブームのようだ。回転寿司だと思ったのに、鍋だったのはちょっとしたサプライズだったけれど、なかなかの面白いアイディア。お味のほうは…う〜ん、まぁこんなとこかな、話題性ってことで。ちょっと忙しすぎる感じもあって星2つ。

Monday, April 23, 2012

バンコク

2ヶ月半ぶりに再びタイに来ている。何度も訪れたタイだけれど、いつもほとんど素通りだったバンコクに今回は2週間滞在する。4月下旬のバンコクは夏真っ盛り。暑気と熱気に交通渋滞のスモッグが混ざって、空気のにおいは東南アジア特有、大都市のカオス。一歩外に出るだけで、ムッとする空気とどこに行くにものろのろ運転の大渋滞。微笑みの国と言われるタイの魅力、バンコクでは探せるだろうか。

Saturday, April 21, 2012

トレジョのグリーン・ティー・ミント

なぜか今とってもこれにハマっている。緑茶の自然の成分が酸化防止になるトレジョの「グリーン・ティー・ミント」 ラベルによると、3粒で緑茶1杯分のポリフェノールだそうだ。味もまさに緑茶そのもの。そしてそのかわいいリーフの形は、一粒一粒パッケージから取り出すたびになんとなく心なごむのだ。タックス含めて$2.18 。これだけ持ってトレジョのレジに並んだら、「このミントを買うためだけに来てくれたの?」ってレジのお兄さんに笑われちゃいました!

Wednesday, April 18, 2012

シード・プランティング

こちらもウチの職場のEarth Weekのイベントの一環。会社が土と種とお水を用意して、みんなに花やハーブの種を植えてもらい、環境への思いを喚起しようという試み。なかなかステキなアイディアだと思いません?

Tuesday, April 17, 2012

フリーサイクル

今度の週末4月22日はEarth Dayということで、今週は地球のことを考える週。ウチの職場ではこの1週間、Freecycleと名付けられたスワップ・ミートが開催されている。まだ使えるのに使わなくなったモノや、クローゼットに眠っている要らないモノ、読み終わった本や観終わったDVDなどを、みんな持ち寄って交換しましょうというイベント。ある人にとってのガラクタも、別の人にとってはお宝になるかも、というコンセプトですね。わたしも我が家のジャンクをいくつか寄付させてもらった。しかし、テーブルに並んだアイテムを見ると、ホントにガラクタばっかり。世の中は要らないモノが溢れているんだなぁ。モノ作りの立場にいる人間としては、見るのが辛い光景であるような気もする。そんなことを考えさせてくてる機会をくれるというだけでも、意味があるよね、Earth Week。

Sunday, April 15, 2012

ジェイク・シマブクロ

Gene Siskel Film Centerで行われているアジアン・アメリカン・メディア・ショーケースのイベントでジェイク・シマブクロのドキュメンタリーを観た。来年PBSで一般公開になるというこのフィルム、「ほぼ」完成な状態での一足お先のお披露目となった。ウクレレ奏者として世界的に有名なハワイ出身日系5世のジェイク。言ってみればこのフィルムは彼のサクセス・ストーリーなわけなのだけれど、おもちゃのようなものとしてしか見られていなかったウクレレの楽器としての地位の変遷だとか、ハワイのひとりの若者がウクレレとともに表舞台に引っ張りだされるきっかけとなった1本のユーチューブだとか、ジェイク・シマブクロが注目されることになった「今」という時代のヒントがあちこちに散りばめられていて、とても勉強になるドキュメンタリーだった。また、5世という、純粋な日本人カテゴリーからは遥かに離れてしまっているようも思える世代の日系人が、日本人というアイデンティティにどう向き合っているのかという心の葛藤のようなものもちょっと見えたりして、それも日本人としてのわたしにはなかなか興味深かった。それにしてもドキュメンタリーを作る人ってすごいと思う。まだ30代半ばでしかないアーティストの成功への軌跡を、こんなに豊かで魅力的なストーリーに表現できるのだから。ハワイアンからクラシック、ジャズ、ポップとジャンルを問わずに、技術と感性とクリエイティビティで新しいウクレレの世界を創造していくジェイク。これからがもっともっと楽しみなアーティストなのだ。

ポリオ撲滅レース

ロータリーの仕事をするようになってこの10年間ずーっと関わって来た、世界からポリオ(小児麻痺)をなくすという運動のキャンペーン「End Polio Now」。最終目標である「撲滅」は今ほとんど達成されつつあるのだけれど、最後のもうひとがんばりのために、さらなるキャンペーンをかけている。今日はその資金集めに協力するための5キロレース。夜中の雷を伴う激しい嵐がちょっと気になったけれど、朝には雨は上がり、グレイの空に多少湿気は残るものの、まぁまぁのコンディション。コースはエバンストンのミシガン湖畔とノースウエスタン大学のキャンパスをまわる5K。150人のランナーとウォーカーが、朝霧でかすんだプリミティブで美しい湖岸の景色の中を気持ちよく駆け抜けた。

ゴールはノースウエスタンのキャンパス
我々スタッフ・ランナーズは
赤いキャンペーン・シャツを揃えて参加

Tuesday, April 10, 2012

シカゴ・カブズ

1塁側のベンチ裏という、すっごくいい席のチケットを貰った。毎日球場の前を通るのに、なかなか中に入るチャンスがないリグリー・フィールド。ゲームに来るのは本当に久しぶりだ。開幕してまだ5戦、ナイターとしては弱冠2戦目の今夜は、ほとんど気温0度の凍える寒さ。ダウンジャケットを着てUGGを履いて毛布をかぶっての観戦なのだ。この寒さだからきっと観客も少なくてあんまり盛り上がってないだろうなぁという予想に反して、球場はダイハード・ファンで満席に近い。熱気もビールの売れ行きも、どうやらとってもホットなのだ。勝ってもも負けても、暑くても寒くても、いつもここには明るいシカゴ・スピリッツがある。元気なシカゴアンのエネルギーをたっぷり浴びてすっかり元気にはなったけれど、わたしたちいくじなしの女子2名はやっぱり寒くて、5イニングにて早々と退散。その時点ですでに5−0のぼろ負け状態だったしね。あぁ、カブズよ、今年も勝ってはくれないのか…

Sunday, April 8, 2012

花見

「桜が咲いたといって、国をあげてこんなに大騒ぎする民族は見たことがない」とは在日10年以上になるアメリカ人の言葉。まさしくその通り! 日本は花見シーズンがピークのようで、日本の友人たちは競うように桜の写真をフェイスブックに投稿している。3月、日本にいる間に見られると思っていた日本の桜は、今年は記録的な寒さのために春の訪れが遅く、わたしが日本を出るまでには開いてくれなかった。逆に、帰って来たらちょうど咲き始めるなぁと思っていたアメリカの桜は、記録的な暖冬の影響で早々に終わってしまった。そんなわけで、わたしの今年の春は、日本人としては悲しいかな桜なしのスタート。それでも、思わず笑みがこぼれるような気持ちのいいイースター・サンデーの今日、花のあふれるダウンタウンのミレニアムパークは春全開。冬の間地面の下でじっと春を待っていた花たちが可憐に咲き乱れる5エーカーの花畑は、なんて贅沢な都会のオアシス! 桜じゃなくったって完璧な花見なのだ。

Thursday, April 5, 2012

カブズ開幕

朝から上空をヘリが飛び回っている。そう、今日はカブズのオープニング・ホームゲーム! また今年もベースボール・シーズンの熱気と興奮が帰って来た。朝っぱらから賑わう球場周辺。さて開幕戦は白と出るか黒と出るか!

Monday, April 2, 2012

咲いた咲いた

4月に入って初めての月曜日。オフィスのビルの正面にチューリップが見事に咲いた。うわ~っと顔がほころぶ瞬間。とはいってもこのチューリップ、この場所で冬を越して春の訪れとともにぬくぬくと芽を出し花を開いたわけではなく、きれいに咲き揃った花をどこかから大量にトラックで運んで来て、この花壇に差しちゃうだけなんだよね。枯れたら、はいっおしまい、引っこ抜かれて捨てられて、次の花がまた大量にやって来る。その繰り返しが秋まで続く。なんてマテリアリスティックなんだ! そしてそんな人工的な景色に春を感じてほころんでしまう自分もちょっとだけ哀しい。忙しい仕事の合間に心を和ませてくれる優しい景色だけれど、この花たちの生き様を思うと罪の意識も感じずにはいられないのだ。