Thursday, January 31, 2013

シカゴ発ポップコーン、日本上陸!

ミシガン・アベニューのお店の前はいつも行列。シカゴの名物店のギャレット・ポップコーン・ショップ。3世代にわたって伝承されてきた秘伝のファミリーレシピと手作り製法で、ここシカゴで60年の歴史を持つポップコーンなのだ。このお店がなんと原宿表参道に登場。2月1日がグランドオープニングだそう。果たして日本でも行列が出来るほどブレイクするでしょうか。食べた人がいたら教えてね。http://jp.garrettpopcorn.com/

Tuesday, January 29, 2013

気温乱高下

先週の超寒波-14℃からはうってかわって、今日の気温は+17℃。5月の気温が突然来てしまったのだ。加えて1月には珍しい雷を伴う豪雨も。おかげで道路や車に貼り付いていたの氷の膜が解けて、つるつるの危ない状態から解放されたのはよかったけれど、あさってになると気温はまた一気に降下。氷点下8℃くらいになるらしいから、今日と明日の雨でびちょびちょの道路がまたさらにつるんつるんになるわけだ。聞きしに勝るシカゴの冬(って、もう10年以上住んでますけどね)。天候の変化もハンパじゃなくて面白い。

Monday, January 28, 2013

新しいサイン

ニュー・チャイナタウンとも呼ばれるベトナム系商店街のArgyleに、今週新しいサインがお目見えした。パゴダの屋根を載せたCTAレッド・ラインの駅に並んで、通りをまたぐ「asia on argyle」のゲート。春に向けて、このエスニックな色と香りに満ちた商店街を活性化し、もっともっとお客さんに来てもらおうという試みの第一弾だそう。でも、マジでコレ↓? コミュニティ・ページに寄せられているコメントも、ひどい、下品、目障り、けばけばしい、ぞっとする、みっともない、税金のムダ使い等々、散々なことになっている。評判悪すぎて3ヶ月後にはなくなっちゃうかも。でもなんかこの的外れなデザインがかえって笑いを誘って、だんだんに愛着が湧き、ハリウッドのラジー賞みたいに、逆にシカゴの名所になったりするかもね。

Sunday, January 27, 2013

ブラッド・オレンジ

冬はブラッド・オレンジの季節。ブラッド・オレンジとは、イタリアが原産の、血のような赤い果肉を持ったオレンジの果実。普通のオレンジよりちょっと小ぶりで、切った時の見た目のインパクトとラズベリーのような甘さとコクが特徴。出回るのは1月から4月の初めくらいまでだけだ。果実をそのまま食べるよりは、ジュースにするほうが一般的らしい。何しろ本当にキレイな赤だからね。今日はYoshi's Caféのサンデー・ブランチで、ブラッド・オレンジ・ミモザを作ってもらう。鮮やかな果汁とシャンパンの美味しいコラボに、日曜の朝からちょっとほろ酔い。

Saturday, January 26, 2013

ワイン・テイスティング

こういうパーティ、最近流行っているのかな。友人宅でのワイン・テイスティング・パーティに誘ってもらった。利き酒大会ですね。参加者は10人。ピニョノアとかメルローとか、それぞれが指定された種類の赤ワインを持って来る。価格枠は10ドルから15ドル。そしてホストはそれぞれのボトルを紙袋で覆って、ラベルを見えないようにする。参加者はホストが用意してくれたワインの種類別特徴を示したシートをあんちょこにして、それぞれに一口飲んでは、これはフルボディだとか、ライトだとか、どんなフルーツの風味を感じるかとか、タンニンが強いとか弱いとか、後味がどれくらい口の中に残るかとかを話し合い、どれが何のワインかを当てっこするのだ。今日集まったワインは、ピニョノア、メルロー、ジンファンデル、シラー、キャバネー、ボルドーの5種類。こんなにたくさんの種類を1度に試す機会なんてまずないので、酔っ払って倒れてしまわないように一舐めずつ慎重に慎重に試してみたけれど、わたしはピニョ以外はぜ〜んぶハズレ。確かにそれぞれ味が違うのはわかるけれど、同じピニョノアでもブランドによってはずいぶん感じが違うってこともわかったりして、言い当てるのは難し過ぎる! わたし以外の参加者はみんな相当のノンべぇさんだけれど、それでも全正解者は10人中でたったひとり。ワインについてはみんないろいろウンチクを語るけれど、なぁんだ、みんなこの程度かい!ってなこともわかったりして、なかなか面白いイベントだったのだ。次回は白ワインにも挑戦します。

動物病院

今日は年に1度のネコの定期健康診断。家を一歩も出ることのない2匹のネコが年に1度だけ外界の空気を吸うこの日、ウチは朝から大騒動である。2匹のネコをキャリアに入れるだけで大変な闘いが繰り広げられ、わたしは腕や背中に数カ所のひっかき傷を作ることになり、ネコは恐怖のあまりお漏らしをしてしまうこともある。やっとの思いでキャリアに入れて車で病院まで連れていくのだけれど、道中は泣きっぱなし。病院では見たこともないような大きな犬たちに囲まれて、恐怖による雄叫びのデュエットは最高潮に達し、待合室の人々の笑いを誘う。お世話になるのは、毎年ペットの誕生日にカードを送ってくれるBlum Animal Hospitalのドクター・ダン。我が家の非友好的なネコたちにいつも優しくていねいに接してくれる、とてもステキなおじいさん先生だ。動物好きの先生やスタッフ、ペットに愛情を注ぐ飼い主たちの微笑ましい会話が交わされる動物病院は、温かい微笑みの溢れるなんともいえない心のなごむ場所。そんなわけで、ネコたちには迷惑な話だろうけれど、わたしにとってこのペット健康診断は、闘いをして傷を作ったとしても、結構楽しみにしている毎年の行事のひとつなのである。それにしても痛いのは、傷ではなくて診察代。13歳、人間年齢にすると65歳のネコ2匹の健康診断は、3年に1度の狂犬病などのワクチン接種やX-Ray、血液検査などすべて合わせると500ドルを超えてしまうのである。おネコさまと暮らすのもラクじゃないのだ。

Wednesday, January 23, 2013

電話帳

あぁ、またか。家に帰って来たら、玄関の前にどさっとこんなモノが ↓ 電話帳。今どきこんな電話帳を誰が使うのか!と思いながら、重たい束をよっこらしょと抱えてリサイクルゴミ箱に直行する。電話帳の会社は数社あり、その数社がそれぞれに年に1度か2度こうして電話帳の束を置いて行くので、真新しい電話帳はけっこう頻繁な割合で捨てられることになる。電話帳会社のウェブサイトに行ってデリバリーをキャンセルしてもらうシステムもあるのだけれど、いろんな会社が個人別とか業種別とかいろんな種類の電話帳を作って配っているので、きちんと調べて全部をキャンセルするのは結構な手間だし、ウェブサイトによってはアカウントを作らなきゃいけなかったり、キャンセルしてもある一定の期間を過ぎるとまたデフォルトされるらしくその期間が各社によってまちまちであったりと、システムは結構複雑。キャンセルしてもキャンセルしても、結局また来ちゃうのだ。そんなわけでわたしはキャンセルするのはもうとっくにあきらめた。あぁ、ムダだ、もったいない。もったいないけれど、電話帳の会社は発行部数に相対して広告料が増えるので、キャンセルして欲しくないらしいんだな。コレをいまだに広告の媒体に使おうという商店や会社がそんなにたくさんあることも信じられない。誰にも見向きもされなくなったのに、いまだに生まれ続ける電話帳。ゴミ箱に持って行く度にそのはかない運命が悲しい。

Monday, January 21, 2013

超寒波

耳がちぎれるとか、顎が凍るとか、そんな寒さは久しぶり。現在の外の気温はマイナス14℃なのだ! 今年は雪がほとんど降らないけれど、寒さはハンパなくやってきた。青い空と透明で乾いた空気、そして肌に突き刺すような冷たい風。ミシガン湖はしっかり凍ってる。そんな中、ふとんのようなコートを着て、吹きさらしのプラットフォームで電車を待ち、震えながらもみんなちゃんと元気に通勤。シカゴの人々は強いのだ。やっぱりひとシーズンに1回はコレを経験しないと、シカゴで冬を過ごす醍醐味がない。この寒波、あと2〜3日続きそうです。

Sunday, January 20, 2013

牛乳

ずーっとずーっとずーっと、何年も低脂肪牛乳を飲んでいたけれど、この夏近所にOberweisのアイスクリーム屋さんが出来たことをきっかけに、久しぶりに生粋の牛乳を飲んだ。ウマい。わたしはこの何年ものあいだ、いったい何を見過ごしてきたんだろうと後悔するくらい、美味しかった。Oberweisはシカゴ郊外イリノイ州のオーロラで1915年に創業、ご近所に荷馬車で牛乳を配ることから始まった酪農家。特徴のある四角いガラスの牛乳瓶と、それに印刷されたシンプルなロゴがちょっと高級感のある牛乳ブランドだ。人工的な成長ホルモンや添加物を使わず、自然な環境で飼育された牛から搾る新鮮で高品質のミルク、というのが謳い文句で、専門店に行かなくともシカゴだったら近所のスーパーで手に入る。空き瓶を持って行くと、ちゃんと1ドル50セント返してくれるという昔ながらのやり方も、ヘルシー&グリーン志向の都会人にはウケてるみたいだ。もちろんOberweisでも低脂肪や無脂肪はあるけれど、やっぱりここは本物の全脂肪乳を選びたい。あ、でも「全脂肪」って漢字で書くと、やっぱりちょっとコワい気もしますね(笑)

Saturday, January 19, 2013

戸栗商店

ベルモントにある日系の雑貨店J. Toguri Mercantile(戸栗商店)が閉店するという。1943年創業というから、この土地で70年。今でこそヤッピーで溢れる活気のあるこの一角が日本人街だったのは20世紀の半ば頃で、創業者の戸栗遵(じゅん)さんはシカゴ日系人会の初代会長だった。シカゴの日系人社会の歴史や、東京ローズと呼ばれた二代目アイバ戸栗さんの辿ったお気の毒な人生の事などに触れると、とてもスペースも時間も足りないのでここでは書かないけれど、この店の前を通るといつも、日本人コミュニティの中心としてさぞかし賑わっていたであろう頃の様子を想像してしまう。

広い間口と年代を感じさせる建物。古びたショーケースや商品棚には掛け軸や陶器が無造作に並べられ、日本の雑貨小物、本や雑誌、文房具、ゆかたやきもの、茶道や華道や書道の道具、柔道や剣道の胴着、少しだけれど食料品もある。溢れる品物が雑然と山積みで、わたしなどは食料品を買うのはちょっと勇気が....という感じもある。それでも田舎の村に一軒の 「何でもあり」の雑貨屋さんの趣もあり、それはそれで郷愁をそそると言ってもいいかもしれない。

今では日本人街だった頃の面影などまったく残すことのない、この人通りの多い駅前の賑やかな場所は、大きいビジネスが新たな商機を狙う格好のロケーション。特徴のあるローカルのお店がまたひとつその歴史を閉じた後には、GAPとか大型ファーストフード・チェーンのお店とかになってしまうのかなぁ。ちょっとさみしい。

そうそう、閉店はひと月後で、それまで全品40~50%引きの一掃セールだそうですよ。でも今日のぞいてみたら、めぼしいモノはもうほとんど残っていなかったけれどね。

Friday, January 18, 2013

夕焼け

1月も半ばを過ぎ、少しだけれど日が長くなってきた。午後4時45分。きりっと冷えた澄んだ空気の夕暮れ時、大きな太陽が、14階のオフィスから遠くに望む地平線を見事なオレンジ色に染めて沈んでゆく。普段街の中で忙しくしているとつい忘れてしまうけれど、アメリカ中西部の大平原に暮らしていることを実感するひととき。その息を飲むような大きくて美しい空に、冬も悪くないぞと思ってみたりするのだ。

Sunday, January 13, 2013

シカゴ日本商工会議所の新年会

企業から派遣されているバリバリのニッポン・ビジネスマンではないワタシだけれど、会員になっている友人の誘いでほぼ毎年参加させてもらっているシカゴ日本商工会議所の新年会。シャンバーグのホテルの大広間に集まった日本人はなんと820人。普段仕事で純日本人に接することがほとんどないワタシにとっては、1年で一番多くの日本人を目にする日だ。日本総領事館の領事さんとか、名前の知れた大きな会社の駐在企業戦士たちの年頭のスピーチを聞いたり、シカゴの日本人社会がどんな人たちで構成されていて年間を通してどんなことが行われているのかなどということも覗き見ることのできる貴重な機会なのである。

でも最も楽しみなのは、食事のあとのショー・タイム。日本ではちょっとピークが過ぎたかなぁと思われる、それでも子どもからお年寄りまでまだまだ知名度のある芸人さんが、毎年手弁当で出演してくれる。今までにもマジックのミスター・マリックさんとか、物まねの栗田貫一さんとか、イルカさんとかが来てくれたけれど、今年は、サンプラザ中野くんパッパラー河合さん。「爆風スランプ」はワタシが一番日本のポップスを聴いていた頃にブレイクしていたバンドで(はは、世代がバレちゃう〜)、でもワタシ自身はあんまり聴いていなかった音楽なので、サビの部分であぁコレね~、と思い出せるのは1~2曲しかなかったけれど、「元気」が服着て歌ってるようなイメージは変わらぬまま、マイナス10℃極寒のシカゴを熱~くしてくれた。最後は、東日本大震災の復興支援のために作ったという「ともしび 地震がきたら」という歌をシカゴ日本人学校の子供たちと一緒に合唱。シカゴ日本商工会議所は被災地への寄付を集めたり、女川や釜石で「シカゴ・デー」と称して、シカゴ名物のホットドッグを配ったりする支援活動を続けているので、この歌をシカゴの子どもたちと歌うというのは、とってもタイムリーでいい企画だった。短い滞在時間の中で子どもたちの心を掴んで、観客の心に響くまでの作品に完成させられる力は、やっぱりプロなんだなぁと感服。「ちょっとピークを過ぎた芸人さん」と書いたけれど、だからこそできる余裕なのかなと思ったりもするのだ。シカゴに来たから、シカゴだからできる、コミュニティを巻き込んだパフォーマンスは、心あたたかくて意味のある、今日のこの新年会にぴったりの演目だったんじゃぁないかな。

役員、来賓のスピーチに始まり、お食事、ショー、スポンサーのくじびき大会(ワタシは今年も何にも当たらず~~)と、シカゴ日本商工会議所の新年会は一日がかりの大イベント。準備や当日の進行に奔走した実行委員のみなさん、今年もお疲れさまでした。シカゴ日本人コミュニティの一員として、たっぷり楽しませていただきました!

子どもたちと合唱するサンプラザ中野くん
ステージの右端のギターはパッパラーさん

Saturday, January 12, 2013

クリスマス・ツリー・リサイクル

残念なことにシーズンが終わると邪魔モノになってしまう生木のツリー。↓ はそのリサイクルのための市の集積所。集められたツリーはマルチと呼ばれる木片になって、雑草を防いだり水分を閉じ込めるために花壇や植樹の周りに敷かれたり、栄養分として腐葉土に混ぜられたり、デコレーションに使われたりしてリサイクルされる。ここまで持って来るのはちょっと大変だけれど、ゴミ置き場にごろんと捨てられるよりはずっと幸せなツリーたち。何カ所もある市の集積所のうち、こちらは、Peggy Notebaert Nature Museumの裏側。近くを通るだけで、まだまだ生き生きとした木々が放つすばらしい香りに、立ち止まってしまうのはわたしだけ?

Thursday, January 10, 2013

インフル・トレンド

風邪が流行っている。オフィスでは咳こんこん、鼻ぐずぐず、欠席者続出。人事課からは、インフルエンザに罹ったら出社しないように、熱が下がっても24時間は家から出ないように、予防注射を受けていない人はすぐに受けるように、とのお達し。わたしは早い時期に予防接種を受けたのが効いているのか、今のところは大丈夫だけれど、こんなおもしろいデータを教えてもらったのだ。グーグルの「Flu Trends

毎日膨大な数のユーザーが健康に関する情報をオンラインで検索しているわけだけれど、インフルエンザ関連のキーワードの検索数を総合すると特定のパターンが浮かび上がって、それがインフルエンザの流行の指標になるんだそうだ。なるほど。このデータを利用すると、国ごと地域ごとに刻一刻とインフルエンザ動向を予想でき、新型ウィルスの早期発見やパンデミックへの対応改善の助けにもなるそうだ。すごいね〜、グーグル。全く違う分野にも思えるオンライン検索と医療がこうして繋がって、医療や健康の向上に役立つ。集まったデータをどう分析して何と繋げるか、クリエイティブなアイディアを駆使して、まだまだ様々な分野への可能性がありそうだ。なんて素晴らしい!

で、そのインフルエンザの動向を見てみると、大変なことになっていますよ、今シーズンのアメリカ。11月から1月の今に至るまで、ここ数年の例に見ない勢い。一番上のIntense(非常に厳しい)の線を超えちゃってるもんね、ひぇ〜。それに比べると日本はだいぶ穏やか。でもどちらにしても、できれば避けたいインフルエンザ。おいしいものを食べて暖かくして、睡眠もたくさんとって、みなさん、気をつけましょう〜。

アメリカ。グラフが急激に上昇し、国全体が真っ赤!
日本はまだ穏やか。それでもオレンジだから気をつけてね

Monday, January 7, 2013

マウナ・ケア

シカゴの今日の最高気温はマイナス1℃。はっきり言って、すごく寒い。そんなわけで、年末に訪れたハワイのお話。

ハワイ島最高峰、標高4200メートルのマウナ・ケアは、宇宙に1番近い場所と言われ、すばる国立天文台などがある世界有数の天体観測地。マウナ・ケアとは、ハワイ語で白い山という意味で、ハワイで唯一の降雪があり、白くなる頂は古代ハワイからの聖地とされている場所だ。

お昼にワイコロアの宿を出発し、約2時間かけてまずは2800メートル、山の中腹にあるオニズカ・ビジターセンターへ。夕食のお弁当をいただき、近くを散策して珍しい高山植物などを観察。標高4200メートルの山頂に向かうにあたって、ここでたっぷり時間をとって高地にカラダを慣らし、高山病を防ぐのだ。そして山頂に向かう頃にはちょうど夕陽の時刻となる。世界中の1日で、ほぼ最後に日の沈むハワイのサンセット。山頂付近は常に風が強く、乾燥した空気と強風が大気中に浮遊する塵などを吹き払ってくれるために、すばらしい視界が確保されるんだそう。空気の透明感が肌にひしひしと伝わる(ってか、空気が薄くてフラフラするって言ったほうがいいのかな?) おかげさまで晴天に恵まれて、雲海を金色に輝かせる夕陽が藍色の天空に変わっていく見事なグラデーションを見ることができた。遠く西の空にはマウイ島のハレアカラ山も見える。そして夕陽の反対側の空でも自然現象が起こっていて、日が沈んでも大気に夕日が当たっているため空がピンク色に見える、これがビーナスベルト。ビーナスベルトの下の日の当たっていないうすいグレーの部分が地球の影。日没後のわずかな時間だけ見られる現象なんだそうだ。う〜ん、勉強になる。

夕陽とビーナスベルトを観察した場所の少し先に、マウナ・ケアの本当の頂がある。でもここはハワイの人々の聖地なので、わたしが参加したツアーでは案内をしないそう。たくさん登っている人はいたけれどね。パワースポットと言ってしまうと安っぽいけれど、まるで宇宙のようなこの地球上の別天地には、何か聖なるものが宿っている、そんな感じはわかる気がするなぁ。

すっかり日が暮れると、2800メートル地点オニズカ・ビジターセンター付近まで山を下りて、今度は星空観測になる。澄んだ空気の中、見上げるとウソのような満天の星空。カシオペアとか北斗七星とか知ってる星座を探そうとするけれど、あまりにもたくさんの細かい星があるので、見分けがつかないよ〜。天体望遠鏡をセットしてもらい、ガイドさんのわかりやすい説明で、星座、天の川、流れ星、人工衛星などを見る。普段見ている夜空とはまったく別物。こんな空が見られることなんて、一生のうちに何度あるだろう。火山噴火による隆起でできた溶岩の大地と、地球の起源である宇宙とのつながり。ハワイ先住民がここを聖地として崇めた理由も納得できる。

今回お世話になったのは、マウナ・ケア専門にツアーを提供する太公望ハワイという会社の「サンセット&星空観測ツアー」 まるっきりハワイ人のように見えるけれど実は東京出身、というガイドのタカさん。その星に関する豊富な知識に感嘆するとともに、日没直後にツアー参加者の健康を幸福を祈って謳ってくれたハワイアン・チャントは、今も耳に残る素晴らしい響き。これからハワイ島に行く人にはお勧めのツアーです。

でも考えてみたら、この山頂、マイナス5℃だったんだよね。シカゴの寒さをしばし忘れるためにハワイを持ち出したはずだったのに、結局は寒い場所の話になってしまったのだ!

一番左がニッポンのすばる望遠鏡
遠くにうっすらマウイ島のハレアカラ
夕陽が雲海に沈んでいく瞬間
こちらがハワイアンの聖地、マウナ・ケアの頂
写真ではちょっとわかりにくいけれど、
空が白くなってるあたりの部分がビーナスベルト

Sunday, January 6, 2013

コナ・コーヒー

年末のハワイで焙煎の体験をさせてもらったコナ・コーヒー。コナ・コーヒーとは、ハワイ島の西岸コナコーストで主に栽培されているコーヒーの総称で、アメリカではコーヒーを商業ベースで生産している唯一の州がハワイであり、日本のUCCやドトールも農園を持っている。高価な理由は、希少価値というよりも、コーヒー豆の原産国のうち唯一の先進国なので、人件費・土地代などの費用が高いため、なんだそうだ(wikiより)。

UCCの農園では三木さんという日本人のガイドさんから、コーヒーの木1本から採れる豆で約50杯分のコーヒーが入れられるとか、通常ふたつの豆が入っているシェルにひとつしか入っていない豆は1本の木にわずか4〜5%で、それが「Peaberry」という高級稀少な豆になる、というようなレクチャーを受け、コーヒーベルトと呼ばれる眼下に海を臨む見晴らしのいい農園地帯ののどかで美しい風景の中、何種類ものコーヒーを試飲させてもらった。傾斜地にあるこの農園では、大型機械は入らず、豆はすべて手摘みなのだそうだ。

おみやげに買ってきたコナ・コーヒー。ていねいに挽いて淹れると部屋中に深いアロマが広がって、厳寒のシカゴにハワイの美しい風景がよみがえる。

シカゴによみがえるハワイの香り
UCCコーヒー農園の直売所。
見逃してしまいそうなくらい静かにこじんまり。
海を見下ろすのどかで美しいコーヒー農園。気持ちのいい風が吹く
焙煎体験。好みの強さに煎った後、こうして扇風機に載せて冷やす

Wednesday, January 2, 2013

2013年

アメリカには「松の内」とか「三が日」とかいうものはないので、祝日明けの今日は普通にお仕事。会社でも特に新年の挨拶などというものもなく、いたって当たり前の水曜日である。街もいつもと変わらぬ風景にもどったけれど、今日通勤の途中で目にしたものはコレ↓ 毎年のことだけれど、お役目を終えたクリスマス・ツリーがゴミ捨て場にゴロリ。これらの生木のツリーは、部屋の中をいい香りに満たして、クリスマスを華やかに演出してくれるけれど、シーズンが終わったあとのこの姿はいつも悲しく、なんとなくアメリカの行き過ぎた商業主義を象徴しているようにも見える。懸案だったFiscal Cliff(財政の崖)が、年明けとともにかろうじて回避されたアメリカ。さて、どんな2013年になるのでしょう。

Tuesday, January 1, 2013

あけましておめでとうございます

暮れの雪のエバンストンの静謐からは想像もつかないほど、ボーイズタウンのニューイヤーズ・カウントダウンは大騒ぎ。5・4・3・2・1のかけ声とともに「蛍の光」 そしてハッピー・ニュー・イヤーー!! 知ってる人も知らない人もシャンパンのグラスを重ね、誰彼かまわず抱き合って新しい年をお祝いする。あちこちで花火の音。ここには友人と過ごす幸福な年越しがある。
 
あけましておめでとうございます。今年もシカゴとその周辺の出来事をたくさん紹介しますね。