Friday, May 31, 2013

スクランブル交差点

渋谷の駅前を日常的に歩いていた者としては、珍しくもなんともないのだが、っていうか、同じカテゴリーに入れていいのかと思うくらいシンプルですが ↓(笑)、シカゴのダウンタウンにスクランブル交差点第1号が誕生した。場所はループ内のジャクソン・ブルバードとステート・ストリートの角。ここで今日から数ヶ月の試用期間を経て、うまくいけば本格的に市の道路交通システムに導入される。市はこのシステムの導入で、歩行者のスムースな流れを促し、車との接触による死亡や怪我を50パーセント減らせると見込んでいるらしい。見たこともないような横断歩道に戸惑っている人も多い中、新しいもの好きの一部の歩行者は、歓声とともに交差点を斜め渡っているそうだ。道路を斜めに渡ることを「楽しい」だなんて、ワタシは考えたこともなかったけれど、言われてみればなかなか新鮮な体験なのかも。50パーセントかぁ、成功するといいですね!

John J. Kim, Chicago Tribune, May 31, 2013(シカゴ・トリビューンより)

Monday, May 27, 2013

ザ・グレイト・ギャッツビー

連休の最終日は寒さに加えて冷たい雨も降り、「ザ・グレイト・ギャッツビー」を観て来た。あまりにも偉大な原作なので、映画がそれを越えることはないとわかってはいるけれど、予告を観たらけっこうワクワクしちゃって、観たくなっちゃっていたのだった。バブルの波に乗って、誰もが飲んではしゃいでうかれまくったアメリカの1920年代、華々しく哀しいお金持ちの世界が、豪華キャストと、ものすご〜い製作費をかけて作られている。キャリー・マリガンのデイジーはほんっとに可愛い。遊び仲間のゴルファーの役をやってる女優さんもほんっとにキレイで、20年代のフラッパーなファッションがすっごくいい。衣装はミュウミュウやプラダ、メンズウェアはブルックス・ブラザーズだそう。そしてジュエリーはティファニー。ジャズの時代のお話なのに音楽はヒップホップが満載で、人も風景も雰囲気にも昔っぽさは全然感じない。ま、今の人は「オールド・スポート」とは言わないとは思うけどね。映画としてのデキはどうよとか、ディカプリオのギャッツビーってどうなのよ、ってことについては評論家の方たちにお任せするとして、目を見張る豪華絢爛な世界は笑っちゃうほど楽しめる。ブルックスもティファニーも、映画の公開に合わせてギャツビー・コレクションを展開中だそうなので、そっちも見に行かなくっちゃ。って、買えませんけどねぇー。



Sunday, May 26, 2013

アクア・タワー

もうそれほど目新しいというほどではなくなってしまったけれど、シカゴのダウンタウンに2009年に完成した82階建のアクア・タワーは、シカゴ・ネイティブで当時39歳の女性建築家ジーン・ギャングの作品。ミシガン湖を含む五大湖の周囲に見られる、水の浸食した岩をモチーフにデザインされたのだそう。アクア・タワーの名前の通り、うねった波を思わせる曲線が印象的なビルだ。低層階はラディソン・ホテル、高層階は賃貸アパートとコンドミニアムになっている。斬新なデザインが優れた高層建築としてたくさんの賞を受賞した作品だけれど、おもしろいのは動物愛護団体からも賞が贈られたのだということ。この波打つデザインと窓ガラスへの特殊な加工が、鳥が激突するのを防ぐんだそうだ。そんな優しさ、なるほど、女性のデザインというのもうなずける。


Lurie Garden

連休の中日の日曜日。今日はダウンタウンのミレニアムパークへ。エリアごとに異なるテーマで市民に憩いの場を提供する都市型広場であるミレニアムパークだけれど、中でもワタシが気に入っているのはココ、Lurie Garden。都会のド真ん中にある5エーカーのお花畑は、City in a Gardenというシカゴ市のモットーを代表する空間で、高低差のあるボードウォークを歩くと、自然に植生観察ができるようにランドスケープがデザインされている。四季の移り変わりとともに変化するネイティブ種の草花や、それに集まる鳥や蝶や虫たちをも含めて、生きてるアート作品のよう。都市の喧騒からすっかり隔離された、静かだけれど生き生きとした空間は、人にとっても生き物にとっても健やかな環境と言えるのかもしれない。


しかし、しつこいようだが、寒い。いったいどうなっているのだ、今年のメモリアルデー連休は!? こうなったら足湯ですな ↓

http://www.luriegarden.org/things-doより

Saturday, May 25, 2013

Soldier Filed 10

全くもって5月とは思えないこの寒さ。5月の最後の週末、メモリアルデーの連休は、アメリカでは夏の始まりとされているのに、気温は相変わらずひとケタのままである。そんな中、今年もこの連休初日に恒例のSoldier Filed 10 Mileを走った。シカゴ・ベアーズの本拠地であり、プロ・フットボールのスタジアムとしてはアメリカで最も古いソルジャー・フィールドは、もともとは国のために戦争で命を落とした兵士たちへの追悼メモリアルとして建設された。グレコ様式の巨大なコラムが並ぶ壮大で歴史的な建物と、現代建築のモダンな観客席を見事に融和させた美しいスタジアムは、シカゴ市民の自慢のランドマークである。Soldier Filed 10 Mileは、そのスタジアムの正面からスタートし、レイクフロントを10マイル走って、スタジアム内のフットボール・フィールド50ヤードラインでゴールする。大きなデジタルスクリーンに映されて、観客席からの応援を受けてのゴールは、毎年のことながらとっても気持ちがいいのだ。先月のボストン・マラソン事件の影響か、今年はセキュリティがいつにも増して厳しかったけれど、とてもよく組織され、待ち時間にも人の流れにもイライラさせられることのないこのレースは、数あるシカゴのマラソン大会の中でもワタシが最も気に入っているレースのひとつなのである。

歴史あるスタジアムに続々と集まるランナーたち
フィールドの50ヤード・ラインに設けられたゴール
スタート・ライン
5月末とは思えない寒空のもと、
ダウンタウンのスカイラインを眺めて走るレイクフロント
ゴールシーンは、デジタルスクリーンに映し出される!
メモリアル・デーにちなんで、
現役の兵隊さんたちが完走メダルをかけてくれる

Thursday, May 23, 2013

チーム・ロータリー

JPモルガン・チェイス銀行主催の大規模なチャリティ・レース「JPMorgan Chase & Co. Corporate Challenge」。35年前にニューヨークで始まった、会社単位で参加するこのランニング・イベント、今ではボストン、ニューヨーク、サンフランシスコなど米国主要都市はもちろんロンドンやシンガポールや上海など海外の都市でも開催されている。今夜はそのシカゴ大会。シカゴエリア669の会社や組織から25478のランナーとウォーカーが参加した今回のこの大会は、アメリカ国内で史上最大の大会となったのだそうだ。一番参加者の多かったのは、保険会社のイリノイ・ブルークロス・ブルーシールドでなんと619人! 参加2年目を迎えた我がチームロータリーからは、性別・年齢・所属部署・ラン歴など様々な38人のランナーが集合。今年は専用テントもゲットして、レース前のウォームアップから、ポストレースの打ち上げまで、チームの絆をしっかりと深めてきた!  相変わらず5月とは思えない寒さだけれど、夕暮れのダウンタウンは、きりりと冷えた空気と満月のもと、高層ビルのスカイラインがなおいっそう美しかった!

テント村を出発してスタートラインに向かうメンバーたち
スタート直前
テント前でのチーム集合写真

Tuesday, May 21, 2013

オクラホマの竜巻

オクラホマ州の竜巻で、住宅や学校などが破壊され、広範囲にわたって壊滅的な被害が出ている。通り道にあたってしまった2つの小学校が巻き込まれ、少なくとも24人の命を奪い、うち7人は子供だとされる痛ましい出来事。がれきに埋もれてしまった人たちの救助作業は未だに続いている。

直径2マイル(3.2キロ)にも及ぶ巨大竜巻。平らな面積が広ければ広いほど摩擦が少なく、竜巻は巨大化するのだそう。そういう意味ではここアメリカ中西部は竜巻のメッカともいえ、竜巻を想定した避難訓練も今までに何度か経験した。竜巻が起きたら地下室に避難するか、建物の中央の窓のない部屋に駆け込むよう教えられている。そういえばシャンペインに住んでいた頃、仕事中に竜巻警報が出て、地下のない私たちのオフィスでは、女子全員で建物の真ん中にある女子トイレに駆け込んだことがあったっけ。イス(便器)がふたつしかないので、誰が座るかでひと揉めした記憶が。今となっては笑い話だけれど、ひとつ間違えば大被害にあっていてもおかしくなかったと思うと背筋が凍る。オクラホマは土質が硬いため、避難できる地下室を備えている家は少ないんだそうだ。「竜巻街道」と呼ばれるほど竜巻の多い地域なのに、なんとかならないものなのか。

オクラホマからはだいぶ遠いけれど、中西部の大平原を北東に上ればここシカゴ。ゆうべのシカゴも強風と雷のすさまじい嵐だった。大気の状態が不安定なのね。一夜明けた今日のシカゴは大雨の予想から一転して快晴だったけれど、やっぱり風は強い。寒暖の差が激しかったり、只ならぬ気象現象が起きたりと、昨今の地球はご機嫌が悪いらしい。優しく注意深く見守ってあげなければいけませんね。

オクラホマの竜巻に巻き込まれてしまった方々のご冥福を祈るとともに、がれきに閉じ込められたままがんばっている方々が、一刻も早く救出されることを祈ります。



Saturday, May 18, 2013

Fish Bar

住宅街の中にひっそりとあるお気に入りのご近所居酒屋 Fish Bar。ホントはすごくヒミツにしたいのだけれど、安くて美味しくて活気のあるこの店は最近ではすっかり評判になり、今日の夕方は45分待ち。お天気がよいので舗道のテラスも大人気だ。シーフード中心のおつまみや、クラムチャウダー、ロブスター・ロールなどニューイングランド地方の名物料理も揃い、小ぶりのメニューには目移りして何皿も頼んじゃう。数種類ある地ビールもしっかり冷えてます!

黒板に今日のお薦めの新鮮なお魚メニュー
カウンターのみの店内はとってもカジュアル
イカのタコスと奥はサーモンのタルタル(だいぶ食べちゃった後だけど)

都会のロック・クライミング

以前、屋内にあるロック・クライミングの壁を紹介したことがあったけれど、こちらは屋外。リンカーン・パーク・アスレチック・クラブの外壁を利用した壁は、交通量の多い通りに面し、電車からも見えるし、屋内ものに比べると規模も大きくて、下から見るとかなりの迫力。誰かがやっていると、足を止めて見上げずにはいられないのだ。今日通りがかった時にはティーンエイジャーの女の子たちが果敢に挑戦。壁の下では、右よ右! そうじゃなくてもうちょっと上の緑の石を掴むのよ! あと1インチ1インチ! もう少し、がんばれ! とお母さんたちの大応援団も。大自然の厳しい絶壁に真剣に挑むクライマーから見たら、ちゃんちゃらおかしい都会のお遊びなんだろうけど、ワタシ的にはかなりやってみたい。


やっと....

中西部の人はお天気の話ばかりしていると、カリフォルニアの人は笑うらしいけれど、寒いの暑いのと言いながらまた1週間が過ぎ、やっと迎えた週末。そしてやっと、春、というか初夏の気持ちのいい風と日差しに恵まれた。多くの人が湖岸に出て、輝く太陽を楽しんでいる。

湖岸で日光浴の人々
ディバーシー・ハーバーにはボートも出揃った
ビーチ・バーの建設も急ピッチで進む

Tuesday, May 14, 2013

やせ我慢

きのうの朝は4℃だった。そして今日の午後は27℃になるはずだった。待ってましたとばかりに、みんな夏日の準備。薄着になって、暖かい陽射しを存分に浴びる気満々だった。ところが予報に反してエバンストンは、それほどあったかくならなかったんだな、残念なことに。それでもビーチにはやせ我慢族がいっぱい。まだ寒いでしょうにと思うけど。でもそれくらい、絶望的に、あったかい日を待っているのだよぉ、ワタシたちは!


Sunday, May 12, 2013

IKEA 組み立て編

で、家具は基本的には自分で組み立てなければならない。これがまたIKEAの家具を安価に押さえているひとつの特長でもある。そして、これはかなりの覚悟をして取り組まないといけない。以前ベッドを組み立てた時は大人4人がかりで半日以上を費やした作業、今回のクローゼットはベッドほど複雑ではなかったけれど、それでもやっぱり大人2人で約4時間。板は重いし、ネジの量はハンパじゃないし… でも、根気よくていねいに取り組めば、絶対に失敗はしないというところは、すごいと言わなければならない。作る楽しみを目的としたプラモデルのようなモノと違い、これは家具を所有するということが最終目的。失敗したら笑ってはすまされないのだ。そこのところがホントによく考えられていて、手順もわかりやすければ作りもシンプル。組み立てる人が戸惑ったり間違ったりしてしまいそうな作業に関しては、ちょっとした工夫でそれを手助けする簡単なツールも入っている。人間の思考や行動のパターンを十分に観察して分析しなければ、これだけのわかりやすいシステムは構築できないと思うと、IKEAのデザイナーってホントすごいなぁ。文字が全く書かれていない、絵だけで説明されたインストラクションにいたっては、感動すらおぼえてしまう。家具そのもののグレードやクオリティは別の話としても、一度はこの芸術的とも言えるIKEAのデザイン・システムに触れておく価値はある。ワタシは通算3回やったので、まぁコレが最後でもいいっかなぁとは思うけど(笑)

覚悟を決めて作業開始
手順の解説は絵だけで進む
ってなわけで、ぐだぐだ理屈をこねたけれど、
めでたく完成ーーー!

Saturday, May 11, 2013

IKEA お食事編

イケアに行ったらやっぱり食べなきゃ。スウェーデン・ミートボール。ミートボールなんてどこにでもあるし、なんでスウェーデン? と思うけれど、スウェーデン料理の代名詞とも言えるぐらい当地では一般的な家庭料理なんだって。そしてイケアが世界中で有名になるにつれ、このミートボールもすっかり有名になった。でも、正直言ってな~んにも特別なものではない。普通に美味しいミートボール。ちょっと違うところがあるとすれば、リンゴンベリーのジャムが添えられているところ。ミートボールにジャムですか、と思うけれど、このジャム、野生動物の肉の臭みを取って食べやすくしてくれるんだそう。でもこのミートボールなら、もともととっても優しいお味なので、ご当地風を堪能する以外には、ジャムの必要はあんまりないかもね。ランチセットはミートボールが15コ付いてくる。えっ、15コも? と一瞬躊躇するけれど、なんのことはない、平気でぺろっといけちゃう。そしてお帰りにはやっぱり、2.5パウンド入り冷凍パックをピックアップしてしまうのだ。ま、ここでしか手に入らない、縁起物みたいなものですからね。

ミートボール15コに、ドリンク、サラダ、
マッシュポテトがついたセットは$5.95
リンゴンベリー・ジャムが赤くて華やか。
ドリンクもリンゴンベリーにしてみました
家具売り場同様、システマティックでよく機能したカフェ
おウチでも楽しめます、冷凍ミートボール

IKEA お買い物編

今日はイケア・シャンバーグ店へ(アメリカでは「アイキア」と発音します)。何年かぶりに家の中の大整理をしてたら、収納家具が欲しくなったのだ。シャンバーグは中西部最大とも言われるショッピング・モール街。そしてそこにあるイケアだから、言わずもがな、超でっかい。横浜港北店と外観や置いてある家具は同じだけれど、店の中央がど~んと吹き抜けになっていたりして、やっぱり広いだけにゆったり感が違う。2階にはベッドルーム・バスルーム・ワークスペース関連。3階はキッチン・ダイニングルーム・リビングルーム関連とインテリア小物たち。いろんなシチュエーションの部屋がセットされたショールームは、通路の床に書かれた矢印に沿って見て回る。あーじゃこーじゃと目移りしながら歩いて、見るだけもかなり楽しいし、購買意欲だってかなりそそられてしまうのだ。そしてお目当てのモノが決まったら、その家具を組み立てるためには、どのパーツがどれだけ必要かのリストを店員さんと一緒に作り、やっぱり巨大な1階の倉庫のどの列のどの棚にどの商品が置いてあるかをリストアップしてもらって、1階へ。梱包された家具のパーツが床から天井までびっしりと積まれた倉庫の棚の間を、巨大カートを押しながらチェックリストにしたがって、必要な商品を自分でピックアップしてレジへ。このセルフサービスのシステムが、人件費を押さえ、その分商品を安価に提供できるヒミツなんだって。いや本当によくできてるシステムだ。そしてウチの車のように小さい車で運べない商品は、お届けサービスを利用。シカゴ市内までの配送料は49ドルで、お買い物を終えて家に帰ってきたのが午後3時なら、商品が届いたのはその日の夕方6時という、すばらしい効率の良さなのだ。そしてあとはひたすら組み立てるのみ。コレが一番大変なんだよね。

広〜い駐車場と遠くからでもひと目でわかる青と黄色の巨大な建物
店内中央はどか〜んと吹き抜け。ぜいたくな作りだ
徹底したセルフサービスの倉庫エリア

ワッフル

なんだか無性にワッフルが食べたくなり、Nookies Treeで 週末の朝ごはん。ここはいわゆるアメリカン・ダイナーで、どってことない店のように見えるんだけれど、朝も昼も夜も夜中でも、行列が出来ている人気店。オムレツとか卵焼きとかパンケーキとか、時々無性に食べたくなるアメリカン・ブレックファストなら、ウチから3分のこの店である。で、今日はワッフル、どうしてもワッフル! シンプルなベルギースタイルのワッフルは、凸の部分はさくっとしていて、中はふんわり。ごたごた変わったフレーバーものより、やっぱり ワッフルはプレーンが一番。フレッシュなイチゴをのせてもらい、たっぷりのホイップ・クリームも添えて幸せ〜なお味です。コーヒーとバターの香り漂う活気のある朝のダイナーで、う〜ん、大満足!

Wednesday, May 8, 2013

春の花たち

先週は2日ばかり突然に夏日になった日があったけれど、5月も半ばになろうというのに、相変わらずコートの手放せない肌寒いお天気。でも、街頭の木々は確実に芽が吹き始め、春の花が満開。あぁ、やっと嬉しい季節になってきた!

新緑が眩しくなってきた湖岸沿い
マグノリア
梨の花
嫌われモノのタンポポ
オフィスビルの花壇を彩るチューリップたち
教会の前で可憐に咲くパンジー
花蘇芳(ハナズオウ)
ツツジ

Tuesday, May 7, 2013

白いブッダ・半分

最近ウチのオフィスのビルの目の前に出現した、地面から半分だけ顔を出した白いブッダ。初めて見た時にはちょっとぎょっとしてしまったけれど、コレ、エバンストン在住のアーティスト、インディラ・ジョンソンさんの作品。タイトルは「Emerging Buddhas」 地面から半分だけ顔を出した仏像の頭部は「昇る過程」を象徴していて、作者自身は、毎日の厳しい現実の中で平和を願う自分自身をどう表現するか、模索の過程にあるんだって。そして誰もが悩んで迷って模索する人生という旅の中で、人はすべて成長の過程にあるのだという意味だそう。ジョンソンさん、このブッダを10体を、パブリック・アートとしてシカゴ周辺の10か所に設置し、増え続ける都市部の銃やレイプによる暴力に対する抗議のメッセージにしたいのだそう。なるほど。そう言われるとなかなかのインパクト。ブッダが見てる目の前で悪いことはできないよ、っていう警告にもなるといいね。ってわかってくれる人ばかりなら問題はないのだけれど....

Sunday, May 5, 2013

シンコ・デ・マヨ

2月の中国旧正月、3月はアイリッシュのセント・パトリックス・デー、10月はドイツのオクトーバーフェストと、他民族のお祝いに便乗して飲んだり騒いだりするのが大好きなアメリカ。今日はメキシコのお祭り、シンコ・デ・マヨだ。スペインによる征服、アメリカとの戦争、フランスの侵攻と、歴史上辛い目にばかりあっていたメキシコが、奇跡的な勝利をおさめてフランス軍を追い出した日が5月5日。でもこの記念日、本国では一部の地域だけのもので、国民の祝日でもなければ、それほど盛大にお祝いされる日でもないらしいんだ。むしろメキシコ移民の多いアメリカ合衆国やその他の国で、故郷を離れた人々がアイデンティティと結束を誇って派手に騒ぐのだそう。ここシカゴでも、メキシコ人とこの日だけメキシコ人になるアミーゴたち(この人たち、つい2ヶ月前はアイルランド人だった!)が、色鮮やかなソンブレロをかぶって、メキシコ料理やコロナビール、マルガリータで大騒ぎなのだ。

スーパーマーケットでは様々なサルサが売られ....
メキシコ産のマンゴーやライムも大セール
友人のメキシコ人バーテンダー、
フェルナンドのマルガリータ
サボテン・グラスにサボテン・シャーベット!

Wednesday, May 1, 2013

夏日

何年住んでも未だに驚きの絶えないシカゴのお天気。あんなに寒くて気の滅入る日々がほんの4〜5日前まで続いてたのに、きのうと今日は、あっという間に夏日である。ビックリした樹々は急に緑になり、あれよあれよと花は咲き、レストランやバーが軒を連ねる舗道は、表に出たテーブルと椅子に半そで短パンの人々が群がって、どこもビアガーデン状態。これが明日になるとまた、最低気温が6℃になって冷たい雨が降るらしいから、いや、もう、シカゴのお天気、本当にわかりませんっ!