Friday, November 29, 2013

リース・セレモニー

毎年ホリデー・シーズンにはクリスマス・リースの首飾りでおしゃれをする、シカゴ美術館の2匹ライオンさん。サンクスギビング明けの今日は、そのリースの取り付けとお披露目の会が行われた。セレモニーに先立って、ミシガン通りに面した美術館の正面階段では、メキシカンの楽団がキャロルを演奏。シカゴを代表するランドマークのひとつであるシカゴ美術館でのホリデーイベントにおいて音楽がメキシカンとは、いかにもシカゴらしくて微笑ましいのだ。ベールを掛けられて待機していたライオンさんが、セレモニーの始まりを示す「ウォー」というライオンの雄叫びとともに華々しくベールを脱ぐという冗談のような演出で、リースを掛ける作業が開始。大勢の人に仰々しく見守られる中、緊張の面持ちの作業員の手際よい仕事で、あっという間にドレスアップが完成。見事にクリスマスの装いが整った。これからひと月余り、シカゴのメインストリートをクリスマス仕様で見守ってくれる2匹のシカゴ・ネイティブ猛獣なのである。

寒さの中に陽気な歌声、メキシカンの音楽隊!
ベールを掛けられ待機するライオンさん
リースを掛ける作業は、おごそかに、素早く、抜かりなく....
ドレスアップ完了とともに、再度ウォーっと雄叫びが!

Thursday, November 28, 2013

サンクスギビング・ディナー

サンクスギビングはワタクシが一番好きなアメリカの祝日。原住民インディアンの教えで厳しい冬を乗り切る術を得、収穫の秋には豊作を迎えたピルグリムが、インディアンを招いてごちそうをふるまったことに由来するこの祝日は、宗教的な意味や儀式もなく、今ある幸せに感謝を示し、家族や大切な人たちと食事しようという単純なお祭り。ターキーをはじめとするサンクスギビングの伝統料理はどれもみんな美味しい。帰省して実家の家族や親戚とともにごはんを食べるのが一般的なサンクスギビングの過ごし方だけれど、ワタシは毎年、どこにも帰省しない近所の友人たちと集まって、Yoshi's Caféのヨシさんが焼いてくれるターキーをご馳走になる。約30人が集まった今年のパーティも、参加者はみんな近くに住む知ってるもの同志、広い意味での家族なのだ。この時期は日本にはなかなか帰ることはできないけれど、いい仲間に恵まれて、今年もまたあたたかいサンクスギビングを迎えることができた。感謝!

立派に並んだハム(左)とターキーの丸焼き(右)
ハムはオーブンで3時間、ターキーはなんと6時間!
ジューシーに仕上がったお肉を開いて切り分けてくれる
セレブリティ・シェフ、ヨシさん。
この作業もひとつのアートです
大きな家族が大テーブルに一斉に並び、
みんなで手を取り合って感謝のお祈りをしてから
いただきます!

サンクスギビング・パレード

今年もサンクスギビングがやって来た。暦の関係上、この祝日が例年より少し遅くなったのに加え、今年は冬の到来が早くて、とにかく寒〜いサンクスギビング。そんなわけで今朝はおうちでテレビ観戦を決め込んだ。先日のウィリスタワーvsワールドトレードセンターに続き、サンクスギビング・パレード、シカゴvsニューヨーク! メーシーズをスポンサーにNBCでの全国放送をするニューヨークは、ブロードウェイ人気ミュージカルのオールスターキャストがパフォーマンスを繰り広げたり、ミスアメリカが登場したりとさすがに華やか! それに比べて高校のマーチングバンドなどが列をなすシカゴはう〜んとローカルな感じ。でも高校生とは言ってもここに出て来られるくらいのバンドはなかなかにレベルが高くて見応えたっぷり。この子たちをここへ送り出すための、学校関係者や親御さんたちの苦労も大変なものなのだろうなぁ、とか思ったりもする。規模やショーアップ度では敵わなくても、寒さの実感や、その寒さの中の見慣れた通りを盛り上げるローカルのあたたかさを身近に感じるあたり、シカゴに住むものとしてはやっぱりシカゴに軍配、かな。

NBCの人気お天気キャスター、アル・ローカーが中継する
ニューヨークのパレード
ブロードウェイ・ミュージカルのパフォーマンス
寒さの中ステート・ストリートを埋め尽くす観客に見守られ、
メーシーズの前を通過するシカゴのパレード
オハイオやアーカンソーなど遠方からもやって来る
高校生のマーチング・バンドたち。
このバンドは地元シカゴから参加のよう。

シカゴにもニューヨークにも共通の巨大バルーンは、
サンクスギビング・パレードならではの光景

Wednesday, November 27, 2013

グリーン・ミル

シカゴ最古のジャズ・クラブと言われるグリーン・ミル。その昔アル・カポネ一族が経営し、禁酒法時代のモグリ酒場としても有名だったのだそうで、今でもバーの正面にカポネの席、店の入り口側を向いているガードマンの席がそのままに残っている。ちなみに店名のグリーン・ミルとは、パリのムーラン・ルージュ(フランス語でレッド・ミル)をもじっているんだって。

そんな、ジャズ・クラブというよりは酒場と呼んだほうがぴったりな雰囲気のこの店で、今日はAlfonso Ponticelli & Swing Gitanのジプシー・ジャズを聴いた。ジャンゴ・ラインハルトのジプシー・スウィングのスタイルを引き継ぐ6人組のこのバンドはシカゴのローカル・ミュージシャン。毎週水曜日にグリーン・ミルで演奏している。素晴らしい演奏テクニックと、アコースティックで軽快なリズムとサウンドがすごく楽しくて飽きさせないライブ。普段ライブに行ってもせいぜい2セットしか見ないのだけれど、今夜は3セット全部見ちゃった。最後まで盛り上がりっぱなしで、終わったのは夜中の1時半! 明日がお休みでよかった!


Saturday, November 23, 2013

ホリデーシーズン・キックオフ

サンクスギビングを来週に控え、ミシガン・アベニュー・マグニフィセント・マイルの繁華街はいつにも増してすごい人出。通りのクリスマス・ライトアップも準備が整い、今日は「The Magnificent Mile Lights Festival」 大通りから車がシャットアウトされて、5時半からはパレードもある。ディズニー・エレクトリカル・パレードの縮小版みたいなこのパレードは、グランド・マーシャルのミッキーとミニーに率いられて、たくさんのライトに飾られた山車やマーチングバンドが続く。さあ、今年も賑やかな楽しい季節の始まりだ。

しかしっ! 今日は昼間でもマイナス8度だった。ニットの帽子かぶってても耳が痛いし、手袋してても指先の感覚はなくなるし。パレード始まったけど、寒い......ダメだ......帰る......

手前の4th Presbyterian教会からはキャロルが聞こえ、
その後ろのフォーシーズンズ・ホテルは
てっぺんのライトがクリスマス色になった
寒さにもめげず辛抱強くパレードが始まるのを待つシカゴの人々。
向かいのウエスティン・ホテルの窓から外を眺めてる人もたくさん。
あぁ、その手もあったのね!

シカゴ上空を舞うサーチライトで、パレードの始まり!
先頭のミッキーとミニーを見たから、ワタシはもう退散します。
あぁ、ブルブルブル......


日本領事館の映画上映会

領事館のジャパン・インフォメーション・センターにて、映画『Always 3丁目の夕日』の映写会。時々、領事館がこうして話題になった日本映画の上映会を催してくれるのだけれど、土曜日の午後という時間設定が悪かったのか、お客さんはたった8人! あら〜、もったいない。っていうか、今は日本映画もよっぽどマイナーじゃない限りはインターネットやケーブルで観れるからねぇ。わざわざ休みの日に電車や車でダウタウンに来ることもないのかもね。ここで上映するのだって、結局はDVDを映写するわけなんだし。でも、会場はきちんとイスを並べて準備され、お菓子や飲み物も用意されていて、もちろん無料だし、企画から宣伝、当日の準備や運営など、ホントにありがたいことです。ワタシはたまたまついでがあってダウンタウンにいて、ちょうど時間もよかったので、前にもケーブルテレビで一度観たことのあるこの心あたたまる映画を大きな画面でもう一度楽しませてもらったけれど、日本好きのアメリカ人の友だちなんかを誘えばよかったかもね。

領事館にあるジャパン・インフォメーション・センター。
ロビーにはお茶室もある
15分前にに到着したワタシは、開演ギリギリまでたったひとりで
どうしようかと思っちゃった。最終的には8人になったけれど、
これだけちゃんと設定された会場に、8人はもったいな〜い!
スナックや飲みものも用意されてるし....
ブラインドの隙間から差し込む西日が時々ちょっと気になったけれど、
十分十分、立派な映画会ですよ


Firecakes

Hubbard Streetにあるキュートなキュートなドーナッツ・ショップ、Firecakes! カフェ・スペースもない、4人も入ればいっぱいになっちゃうだろうという小さなお店で、売り切れたら終わりっていう営業方式。小さいお店のショーケースには、スウィートな外見と魅力的な名前のついたバラエティ豊富なドーナッツが。土曜の午後はすいていて、たっぷり悩んでゆっくり買えたけれど、これが平日出勤時の朝の時間ならきっとお店の外まで行列なのかもね。作りたてのオールドファッション・ドーナッツはさくっとしていてとっても美味しい! ダンキンドーナッツの3倍くらいのお値段も、これなら許せる。先日はクロニェについてここに書いたけれど、あぁヤバ、ドーナッツがマイブームである。ねぇ、ドーナッツってカロリー・フリーでしたよね… ;-p


Slaymaker Gallery

1800年代終わりに一斉に建てられたビル群が、当時の面影を残すまま今もいい状態で保存されていることが評価され、シカゴ市の歴史保存地区に指定されているウチの通り。その角地にCTAの高架鉄道と並んでこの古いSlaymaker Galleryがある。1896年、その頃労働者階級のドイツ移民が多く住んでいたこの地区に金属研磨の工場としてオープンしたこのビルは、工場が閉鎖してからはずっとアンティークショップとして引き継がれ、1956年からは、ドイツ移民を祖先に持つSlaymaker Familyがオリジナル・アート専門のディーラーとしてギャラリーを営み、現在に至っている。知る人ぞ知るの有名なビルでありギャラリーであるらしく、古くはケビン・コスナーの『アンタッチャブル』、わりと最近ではアンジェリーナ・ジョリーの『Wanted』やジョニー・デップの『Public Enemies』など、ハリウッド映画のロケにも使われる。『Public Enemies』の時には、ギャラリーが葉巻ショップに変身。クラシックな外観や内装が、特に大がかりな細工をほどこすこともなく1930年代のギャング時代の雰囲気を醸しだし、スクリーンを通さずともタイムスリップしたような気分にさせられたのだった。

今回このギャラリーに、夏にペルーでゲットしたアンデスのラグの額入れをお願いした。前を通る度に気になってはいたのだが、ギャラリーとはいっても、繁華街に面して通りがかる人がひやかしに入るような店ではないので、今回初めてショールームを覗かせてもらうことができたというわけ。古いものが所狭しと押し込められ、カビくさ〜い匂いのする倉庫のような内部を想像していたのだけれど、内部は意外とすっきり整然。グランドピアノが置いてあったりもして、天井画やクラシックな装飾が残る壁のモールディングなどもとってもステキ。その道のプロ向けの取引専門なので、素人がポっと行ってポンと買えるようなものはなかなか見つからないとは思うけれど、こういうお店の人とお知り合いになって、じっくり勉強しながら、自分だけのお気に入りアートを手に入れるというのもいいかもしれない。ご近所だし。

本業のアートも気になるけれど、次はどんな映画が来るのかが楽しみでもある、そんな個性的なギャラリーなのだ。

地上3階地下1階、ギャラリーとしては
かなり大きなスペースの、クラシックなビル
表通りに面したショールーム。天井の壁画や壁面の装飾なども
アンティークでかなりの価値がありそう
内部はいくつかのセクションに分かれている
ここは、額のサンプルが置いてあるショールーム。
テーブルの上のラグが今回ワタシがお願いしているモノ。
いろんなサンプルを合わせながらどう仕上げるか相談します
CTAの線路側の外壁。目立たない場所にもこだわりの壁画

Friday, November 22, 2013

VENTRAカード

この夏、鳴り物入りで登場したCTA(シカゴ市営のバスと鉄道の交通網)の新チケットシステム「VENTRA」の不具合がいつまでたっても解決しない。どんないきさつなのかは知らないが、発券&改札のシステムを請け負う会社が変わったのだろう、以前のChicagoPlusカードから一斉の切り替え。ChicagoPlusカードの利用者にはVENTRAの新しいカードが郵送されてきて、それをVENTRAサイトでオンライン登録すると、元のChicagoPlusカードに入っていた残額と設定していた支払い方法や個人情報などがそっくりコピーされ、次回からは新しいカードを改札の新しいスキャナーにタップして読み取らせるだけ。スムーズにシステム移行が出来るはずだった。

ところが、カードが送られて来る段階からずこっけの連続。いつまでたってもカードが来ない人がたくさんいるかと思えば、ひとりに80枚もカードが来ちゃったという人も。無事登録が済んだかと思うと今度は改札のスキャナー。カードを入れた財布ごとスキャンすると、一緒に入っているデビットカードやクレジットカードにも複数課金されてしまうという問題が発覚。VENTRAのカスタマーサービスはパンク状態で電話が繋がらず、重複料金の返済を求める被害者の殺到でカード会社もいい迷惑だ。バスではカードをタップしなくても近くを通っただけでスキャナーが反応してしまうらしく、降りる時も気づかずに課金されて、料金を2倍払わされていたというケースがあったり、そうかと思えば電車の改札では、スキャナーが1回のタップで認識することは珍しく、改札脇に駅員が常駐して「カードひっくり返してみて、あぁ遠い遠い、もうちょっとだけ前に傾けて、あ、もっとゆっくり、ねぇカード汚れてない? あぁ〜うまくいったねぇ(にっこり)」などといちいち指図する。カードを裏返してみたり角度を変えてみたりしながら何回もトライしなければならないおかげで、ラッシュアワーの改札口は延々と行列。どうしても認識しない時には、めんどくさくなっちゃった駅員の判断で、そこにいる人全員タダで通しちゃったりもする。これ、21世紀テクノロジー時代の、あのiPhone作ったりスペースシャトル飛ばしたりするアメリカの、大都市シカゴの話ですよ、ホント。

混乱と修復にてんてこまいのCTAは公式の謝罪もできず、非難の殺到に「オレだってCTAにはイライラしてんだよ」とエマニュエル市長は逆ギレする始末。オバマケアのオンラインシステムの不具合といい、これといい、どうしてこうなるかなぁ、ってことが多いよね、アメリカ。しっかりとしたテストをしないまま、いや、してはいるんだろうけれど、何か複雑で不可解な仕事のプロセスの中で、どこかが落ちたまま見切り発車せざるを得ず、結果、問題続出ってことなんだろう。アメリカだからね〜と、こういうことにもあんまり驚かなくなっている昨今のワタクシです。

そう言いながら今カードの写真を撮ろうと思ってバッグの中を探したら、VENTRAカードが見当たらない。え、ウソ、どこで落としたんだろう…. あぁ、もう、CTAもボケなら、ユーザーもボケ。あっちもこっちも救いようなし!

こちらが何度も何度もタップさせられ
る改札のスキャナー
本日は自動券売機も不具合のようです(笑)

↓ 1週間以上もクレジットカードに複数課金されていたことがわかって、腹を立てた若者ふたりが作ったというVENTRA抗議ラップ。こういうクリエイティブなことに関しては、アメリカってやっぱりおもしろいよね〜 Radio Editということなので、オリジナルにはもっと汚い言葉がいっぱい入っていると思われます。



Tuesday, November 19, 2013

年末に向けて

日本でいう歳末助け合い? 街角にSalvation Army(救世軍)のチリンチリンという鈴の音が聞こえ始めると、ああ、年の瀬だぁと思う。↓ 今日のエバンストンのダウンタウン。Salvation Armyの社会鍋が立ち、いつの間にかファウンテン・スクエアにももみの木が設置され、街灯の電柱にはクリスマスのリースを取り付ける作業が。来週はサンクスギビング。あぁ今年もあと残すところひと月余りですね。早いなぁ。

チリンチリンと鈴を鳴らして募金を呼びかけるサル・アミのおじさん
この大きさでこんなにきれいに左右対称なもみの木を
毎年よく見つけてくるなぁと感心。
しかも噴水のプールにいつもぴったりはまるのさ
リース設置の作業も見てるとけっこうハードです。
作業員のみなさん、おつかれさま!

Sunday, November 17, 2013

『The Book Thief』

『The Book Thief』という映画を観た。原作は世界的にベストセラーになった本だということ。邦題は『本泥棒』 ナチス政権下のドイツの小さな田舎町を舞台に、里子に出された読み書きのできない少女が、ふとしたことから盗んだ本「墓堀人のガイド」をきっかけに読み書きを覚え、養父母と一家が地下にかくまったユダヤ人青年や、町の人々との暖かい交流の中で、複雑な時代を生き、成長していく物語。最後の30分はずっと泣きっぱなしになってしまった悲し〜いお話だけれど、不思議と後味はあったかい。登場人物が全員魅力的だからかな。

この時期封切りの映画は大抵が年明けの賞狙い。この映画もきっとそうだ。アカデミーが好きなナチスものでもあるしね。『シンドラーのリスト』や『ピアニスト』に比べると政治描写はやや安全な感じもするけれど、「The Book Thief」というタイトルは、主人公の少女が本を読みたいがために本泥棒を繰り返したことと、ナチスが思想弾圧のために行った焚書への抗議というふたつの意味があるんじゃないかな。焼け残りの本を盗むシーンも出て来るし。戦渦の時代に翻弄された普通の人々の小さな幸せと悲しい犠牲をあたたかく描きながら、そこにしっかりと反戦メッセージが込められている秀逸な作品である。これからのクリスマスシーズンにお薦め。お父さんの奏でるアコーディオンもとてもステキです!



Saturday, November 16, 2013

屋外床暖房

お財布と相談した結果、ここには住めないと諦めたリンカーンパーク。10年前も今も変わらず、シカゴのノースサイドでは高級住宅街のひとつである。そこに今建設中のこの建物。おそらく億ションであることは間違いないけれど、驚くべきは建物を取り囲む舗道に巡らされた床暖房。建物に導入されているジオサーマルと呼ばれる地熱暖房システムで作り出される温水を、屋外に延ばしたパイプにも通すことによって、舗道を温めるのだそう。降った雪はその場で溶けるので、つまりこのマンションを買えば、雪かきフリーな冬! 高速道路などで冬場の凍結防止のために地熱を利用するという話は聞いたことがあるけれど、住宅地での利用というのはあまり聞いたことがなかったので、これは画期的かもしれない。ただし、価格がもう少し下がらないと、一般的に普及するようにはならないだろうとのことなんだな。今週のはじめには初雪が降ったシカゴ。物置からスノーシャベルを引っ張り出し、家の表と裏の所定の位置に設置して、来たるべき厳しい季節に備える庶民のワタクシなのである。

リンカーンパークの角地に建つ億ション。舗道は雪かきフリー!
一部、まだコンクリートのカバーが完成していない部分がありました。
このオレンジのパイプが’舗道を温めるというわけだ

Friday, November 15, 2013

予防注射

今週はずっと、ホントに寒かったのよ。で、会社ではまわりの席からゴホゴホ、シュンシュン。やっぱり来たか……インフルエンザの季節です。毎年薬局が会社に出張して来てくれる集団予防接種を受けているのだけれど、10月のその日に今年は予定が合わなくて参加できず、ずるずる延ばしてしまっていたのだった。そして病人続出の今日に至り、駅前ウォルグリーンの薬局にて会社帰りの駆け込み接種〜。アポなしでも待ち時間なし。保険もきくから一銭も払うことなく、会社で受けるのとおんなじくらいあっという間でカンタンだった! これで一安心、かな? この冬もインフル・フリーで越えられるといいけれど。↓ 今年は去年より写真も上手に撮れました(笑)


Wednesday, November 13, 2013

ウィリスタワー vs ワン・ワールドトレードセンター

シカゴを代表する建築物のひとつ、ウィリスタワー(元の名をシアーズタワー)が1973年から40年間保持していた、「北米でいちばん高いビル」のタイトルを、来年早々にオープンするニューヨークのワン・ワールドトレードセンターに譲ることになった。

高さの計算は、尖塔部分のツノを建築物の一部とするかしないかでかなり揉めていて、多くの人が注目する中、どっちが高いかの結論がきのう発表された。尖塔部分のツノがスパイアと呼ばれる建築構造ならば建物に含み、それがただのアンテナなら建物以外と判断されるそう。実際のところワン・ワールドトレードセンターのツノはアンテナなのだけれど、911の追悼モニュメントとして「復活するアメリカ」の意味が込められた赤白青のLEDによるライトアップと、ツノを含めば高さ1776フィートになるその1776という数字がアメリカ独立宣言の1776年にかかっているという象徴性から、スパイアであると判断され、この1776フィート(540メートル)のワン・ワールドトレードセンターが、アンテナを除いて1450フィート(443メートル)のウィリスタワーを押さえて、堂々の北米最高峰になったというわけだ。

ちなみに、ツノ部分を建物の一部と見なさなければワン・ワールドトレードセンターは1368フィート(417メートル)。シカゴとしては惜しかった! エマニュエル市長は「だってアンテナじゃ〜ん!!! ウィリスタワーは最上階から素晴らしい街の景色を見渡せるんだよ。アンテナのてっぺんに上れるもんなら上ってみぃっ!」と最後まで抵抗してたらしいけれど、「わたしたちは高さを競ったりするつもりはありません。世界のエリート高層ビル・クラブにようこそ。アメリカの復活を象徴する見事な建築に魅せられていますよ」とはさすが先輩、ウィリスタワーのコメント。実はワタクシ、ウィリスタワーになってからこの展望台には一度も上ったことがないのよね。やっぱり一度行かなきゃなぁ….

左がワン・ワールドトレードセンターのスパイア
右がウィリスタワーのアンテナ
(写真はWGN Newsのビデオクリップより)

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Monday, November 11, 2013

ベテランズ・デー

11月11日は、ベテランズ・デー。アメリカでは「ベテラン」と呼ばれる退役軍人さんたちに、敬意と感謝を表する祝日なのだ。といっても銀行やお役所を除くほとんどの会社や学校は通常通りに業務や授業が行われているし、アメリカ軍には縁もゆかりもないワタシたちのような外国人にはあまり関係のない祝日ではあるのだけれど。各地で退役軍人のパレードとか記念式典のような催しが行われているのか、外から時々ボンっ、ボンっという砲声のような音が聞こえてきて、なんかちょっと物騒。当たり前だけど、日本では軍人を讃えるようなお祝いはできませんよね。戦争とか軍人を讃えるとかいうような文化のない教育を受けたワタシたち世代の日本人には、お祝いに空砲をぶっ放すということさえなんとなく抵抗を感じてしまうのかも。自分の国や家族を守ろうと命をかけて働いた一介の兵隊さんたちは、アメリカであろうと日本であろうと何の違いもないのだけれどね。そんなことを毎年ちょこっと考える、ベテランズ・デーなのである。

↓ 大好きジェイクの「Star Spangled Banner」リグリー・フィールドでの映像。バックはジミー・バフェット・バンド。ナイスです!



Saturday, November 9, 2013

Chicago Perfect 10

シカゴは晩秋。最後の紅葉がピークを迎えて、今週はいちばんきれいな時なんだって。色づいた木々の葉が嵐のように降ってくる中、今日はChicago Perfect 10という10マイルレースを走った。ネイビー・ピアを朝7時45分に出発、湖沿いを南へ31st Streetまで走って折り返し。風は冷たく空気はシャープ。色とりどりに染まった街路樹が、抜けるように晴れ渡った空と湖のブルーに鮮やかに映える最高の秋晴れだった。こんな美しいお天気の中を気持ちよく走ることができる時間と健康とエネルギーに感謝感謝!

水族館のところからネイビーピアを望む。
水辺に沿ってこの道をず〜っと走りました
グラント・パークの紅葉
スタート・フィニッシュ・ラインはネイビーピアの突端

Wednesday, November 6, 2013

同性結婚

きのうの午後の州議会で同性の婚姻を認める法案が多数決で可決され、イリノイ州が男同士または女同士でも結婚できる全米で15番目の州になることになった。このあと州知事が可決法案にサインをするのを待って、正式に法律として施行されるのだそうだ。そんなわけで、ゆうべはワタシの住むシカゴのボーイズタウンは祝杯ムード。イリノイで認められていなかったために他州に行って結婚して来たというカップルもワタシの友人の中には何組かいるのだけれど、長い間一緒に暮らしながら結婚と同等の権利を得られていなかった「夫婦」も、これからは法律の下で正式な家族になれるというわけだ。シカゴ出身のオバマ大統領は、イリノイ州に住む強い絆で結ばれたすべてのカップルの愛が、自分とミシェル夫人のそれと同じように合法であり、夫婦としての権利が法の下に同等で公正になったことを心から喜んでいるとコメントしている。ボーイズタウンを代表するバーのひとつSide Trackには、ゆうべはエマニュエル・シカゴ市長も祝福に駆けつけたそう。これからこの街では、たくさんの同性ウエディング・パーティが行われることになるのだろう。そんなハッピーなボーイズタウン・カップルを見かけたら、またここでレポートしますね ❤

Side Track正面には法案可決を知らせる大きな垂れ幕
祝杯をあげる人々
もちろん女性同士も!

↑ 写真はすべてwww.dnainfo.com (Getty Images/Scott Olson) より。ゆうべは夜の街に繰り出さなかったので祝杯の様子は直には見られなかったのだ….

Monday, November 4, 2013

ポリオ・ウォーク

シカゴに移って来た当初から、仕事でずっとそのキャンペーンのプロモーションに深く関わっているポリオ撲滅運動。このポリオ(脊髄性小児麻痺)というウィルス性の恐ろしい病気は、現在のところアフガニスタン、パキスタンとアフリカの一部を残して全世界から99パーセント消滅しているのだけれど、残り1パーセントを消し去るための最後のひと押しの支援金集めキャンペーンが今まさに進行中。今日はその啓発と推進のために、スタッフみんなでエバンストンの街を歩いた。晩秋の冷たい空気の中、落ち葉を踏みしめての1.1マイル。いいことをしているっていう気持ちは人を優しく見せるのね、みんないい笑顔。この笑顔が、世界の子どもたちから苦しみをひとつなくす力になりますように! 

エバンストンは秋まっさかり。冷んやりとした空気が気持ちいい
今回のウォークのスポンサーでもあるYMCAの前でYのスタッフとともに

Saturday, November 2, 2013

Antique Taco

最近のマイブームはフィッシュ・タコ。ここWicker ParkのAntique Tacoはメキシコのストリート・フードが楽しめる店で、ファースト・フード感覚でレストラン・クオリティの食事ができて、Chipotleのアップグレード版みたいな感じ。「アンティーク」な雰囲気を出した食器やナプキン、家具や内装のデコレーションもかわいい。そしてお目当てのフィッシュタコ。ここのはさくっと揚げた白身のお魚がゴロンと入ってボリュームたっぷり、美味しい。生のオレンジをじゃんじゃん搾って作っているマルガリータもちょっと飲んでみたかったけれど、昼間だったし自転車だったしで、次回のお楽しみ!

お目当てのフィッシュ・タコ。ボリュームたっぷり
こちらはバーベキュー・ポークにカリカリ・ベーコン
定番のチップス&ワカモーレ
土曜の午後のWicker Parkの若者でにぎわう店内