Saturday, May 31, 2014

コアラ

コンベンション・センターにコアラがやって来た! よく見るイラストのように、木にしがみついてほとんど動かない。夜行性だというので、目を開けたまま寝てるのかな。時々思い出したように、ゆっくり首を動かしたり、耳を動かしたり。緩〜い動作がおじいさんみたい。こんなに近くで見たのははじめてだけれど、近くで見てもぬいぐるみみたい。ユーカリしか食べないので、ユーカリのにおいがするんだって。欲しい。

この状態でほとんど動かないコアラ
マーチなんか全然しそうもない感じ
こちらもオーストラリアならでは。ワラビー
なんとかパイソンって言ったけれど名前が聞き取れなかったトカゲ。
尻尾が短く頭と同じ形をしているのは、
敵から襲われた時のおとりになるように進化したからなんだって。
ぱっと見ただけではどちらが頭でどっちが尻尾か分からない

シドニー・オリンピック・パーク

今回のロータリー・コンベンション会場はシドニー・オリンピック・パーク。シドニーの中心から電車で約30分、フェリーだと45分の郊外に位置する。 Qちゃんこと高橋尚子選手が女子マラソンで感動的なゴールを果たした、 2000年のシドニー・オリンピックの舞台になった公園である。 敷地の中に はスタジアムやドームなどのさまざまなスポーツ競技施設をはじめ、国際会議場やホテル、 自然をいっぱいに感じられるサイクリングコースなどが整った広大な緑の公園もある。こんなぜいたくな環境の中で20000人規模のコンベンション。世界各国の言語が飛び交い、さまざまな文化の交流が行われる5日間のイベントにぴったりの会場だけれど、とにかく敷地が広いのでどこに行くにも距離が長く、あっちこっち駆け回ってふくらはぎパンパンなのだ。あぁ、万歩計持ってくればよかった!

スタジアムの真横に聖火台
コンベンションのために火を灯してくれている
世界各国の人々が行き交う会議場内

Wednesday, May 28, 2014

シドニーの電車

シドニーの鉄道網はとても便利で使いやすい。街の中心となるセントラル・ステーションを起点に、市内をループ状に巡回する地下鉄と、 四方へ延びる数多くの郊外線。それぞれに本数も多いし、乗り継ぎも わかりやすく、とてもよく機能している。セントラル・ステーションは規模的にはおそらく新宿駅より少し小さいくらい。電車が駅のホームに入る時の感じがJRの新宿駅とよく似ている。通勤の足として利用させてもらっているので、ワタシも駅と電車にはずいぶん慣れ、広大な駅の構内を端から端まで 毎日よく歩いている。

シドニー・トレインというひとつのシステムにまとまっているこの鉄道網を走る電車はみんな総2階建て。比較的新しくきれいで明るい車内の縦並びの座席は、乗客の手で座席の背もたれを動かして簡単に グループ用の向き合い席に配置を換えたりできる。 2階のほうが眺めはいいけれど、1階のほうが空いているので、ひとりの世界に没頭したい人には1階席がおすすめ。

1時間に数十本の電車が時刻表に従ってきちんと運行している東京に比べると、「”だいたい” 10分に1本運行」ってところは、オーストラリアらしいかも。東京の通勤電車も2階建てならもう少し渋滞が緩和されるのにね。どっちもいいところと改善するべきところがあります。それにしても、いろんな都市のいろんな電車に乗ったけれど、地上から地下奥深くまで何層にもなって入り組んだ複雑な鉄道網を、 何百という電車が数分の狂いもなく走っている、そんな東京ほどの公共交通システムは世界のどこにもないかも。そしてシカゴは....といえば、それはもうまったくもってお話にならないくらい遅れているのだ。

ちょっとレトロな感じ。セントラル・ステーションのプラットフォーム
駅前の雰囲気も東京とよく似ている
通勤通学客が行き交う駅のコンコース。
ストリート・ミュージシャンもあちこちに
乗車と同時に、
上に行くか下に行くかの決断をせまられる
モダンできれいな電車はロゴもかわいい
近郊の駅も東京の私鉄沿線の駅とよく似ている

Tuesday, May 27, 2014

ビビッド・シドニー

ちょうどシドニーでは今、南半球随一のビッグイベントとされる「ビビッド・シドニー」という光の祭典が催されている。太陽が沈みあたりがすっかり暗くなる午後6時から、期間中毎晩、「3Dプロジェクション・マッピング」という投影技術を使い、ハーバー周辺の建築物をキャンパスに見立てた壮大なスケールで、アニメーションが投影がされる。さまざまな幾何学模様が数秒ごとに色や形を変えで浮き上がったり崩れ落ちたり、ネオンライトで描かれた動物や人間のアウトラインがビルからビルへと動き回ったり、ポップでモダンな光のアートが街を華やかに彩る。「ライト・ウォーク」と称した散歩道を歩けば、ライトを身につけた大道芸人や、ライトを使ったユニークなストリート・アートに次々と遭遇。シカゴの湖岸の高層ビル群でもこんなお祭りがあったら楽しいなぁと思いながら、さわやかな海風とキラキラなシドニーの夜を満喫!

街角の名もないビルにも楽しい映像
光を纏った大道芸人と見物客で賑わうストリート
ライトの投影によってオペラハウスも七変化
ハーバーに面した高層ビルはまとめて大きなキャンバスに
現代美術館の壁面は四季を彩る森林の映像
数秒ごとに色や形が積み重なったり崩れ落ちたりする
壁面の映像は圧巻

Monday, May 26, 2014

オージー・バーベキュー

ザ・ロックスにある老舗レストラン「Phillips Foote」でオーストラリアン・バーベキューを体験。このユニークなお店は、マーケットのようなショーケースから調理前の肉や魚を自由に選んで、店内の数カ所に設けられたグリルで自分で調理するという、クッキング・アトラクション・レストランなのだ。グリルのそばには、お肉をひっくり返すのは1回だけとか、塩はお肉が焼けてから最後にひと振りとか、おいしい調理のヒントと様々な種類のステーキの焼き具合についての説明書きが。ワタシの場合は、シドニー到着以来すっかりお世話になっているオージーたちに調理はお任せして、柔らかくて美味しいテンダーロインを焼いてもらった。オージー・ビーフ100%。さすがです!

ザ・ロックスの雰囲気によく似合うレトロな外観
オージー・ミートがずらりと並ぶショーケース。
選び方もよくわからないので、
お店の人のお薦め通りにテンダーロインをチョイス
我らがグリラーは、オージーのティム君
グリルで焼かれるお肉たち
グリルの上には焼き方指南。
お肉をひっくり返すのは1回限り、それが原則だそうです
ビールを飲みながら、グリルの周りでわいわい。
これがオージー・スタイル・バーベキュー!

Sunday, May 25, 2014

マンリー船旅

お仕事の合間だけれどちょっとだけ。シドニーには街の中心部からフェリーで30分くらいで行けるビーチがある。シドニー湾をはさんで反対側の半島に位置するマンリー・ビーチ。1700年代に上陸したヨーロッパの探検家が、全く物怖じしないアボリジニたちを「Manly(男らしい)」と呼んだことが地名の由来だそう。白くてさらさらした砂浜がカーブを描いて広がり、寄せる波に何度も何度もチャレンジするサーファーやボディボーダーたちを飽きずに眺めていられるなんともおだやかなビーチ。フェリーの埠頭から延びるメインストリートにはかわいいカフェやおみやげやさんが並び、週末を過ごす家族連れのシドニーっ子たちで賑わっている。こんなのんびりした場所が都心から30分だなんて、なんて恵まれてるんだろうと思うけれど、もっとステキなのはここへ来るまでの道のり。シドニーの中心、多くのフェリーが発着するCircular Quayから30分おきに出ているフェリーに飛び乗ると、フェリーからシドニー半島が一望できる。遠ざかるオペラハウスやハーバーブリッジを眺めながら、めっちゃくちゃ気持ちが良い30分の船旅。やっぱフェリーって好きだなぁ。

遠ざかるシドニー。オペラハウスとハーバー・ブリッジ
週末の家族連れで賑わうマンリー・ビーチ
夕暮れのマンリー・ハーバーを後にする
夕暮れのシドニー湾内
オペラハウスが見えてくると、
甲板の人々はにわかに撮影で忙しくなる
シドニー・ハーバーに無事帰還。短い週末のマンリー船旅、終了

シドニー散歩

ちょっと余裕の日曜の朝。広大な芝生の公園The Domainへお散歩に。シドニーも緑の豊かな素晴らしいガーデン・シティだ。5月の末は冬に入っているはずなんだけれど、輝く太陽の下を歩けば汗ばむくらいの暖かさ。聞けば、異常気象で記録的に暖かい5月なんだって。寒いシカゴの夏より暖かいシドニーの冬にいるって、ちょっと不思議な感じ。

公園の一角には入場無料が嬉しいNSWアートギャラリー。重厚な外観とは対照的なモダンで明るい内装の美術館には、アボリジニのアートから世界的なルネッサンス絵画や、モダンアートが揃っている。美術館を出て海に向かって半島の先端へ歩いて行くと、お決まりの絵はがき風景、ハーバー・ブリッジをバックにオペラハウスが見える! シドニー旅行のアルバムに、このショットはやっぱり欠かせないよね。

気持ちのいい海風に吹かれながら、のんびりとお散歩
グレコ調の6本の支柱が壮大な州立アートギャラリー
豊かな自然光を取り入れたデザインの明るい館内
この絵が見たかった!
シドニー・ネイティブのアーティストBrett Whiteleyの「Balcony 2」
シドニー・ハーバーを臨むバルコニーを描いた紺碧の作品
日曜日とあって、ギャラリーでは
ハープとクラリネットのコンサート
お決まりの風景はハーバー・ブリッジとオペラハウス。
写真左下の男性、タンクトップに短パンですよ!
ありですか、こんな冬!?!?

Saturday, May 24, 2014

ザ・ロックス

あまり予備知識のないまま訪れたシドニーだけれど、シドニーの代表的観光地ここザ・ロックスは、1700年代後半に英国から最初の移民船が辿り着いたオーストラリア発祥の地だそう。その名の通り大きな岩ばかりの土地だったとかで、今でもむきだしの岩壁があちこちにある。ここは英国からの流刑の地でもあり、囚人たちがのみとハンマーで岩を掘って街を造成していったんだそうだ。長い間下水のシステムが造られず衛生状態のひどかった街は、20世紀初頭にペストが蔓延して壊滅状態になり、その後はしばらく放置され、1970年代に大規模な再開発計画が持ち上がったものの地元住民の猛反発を受け、建物を修復しつつ歴史的建造物を保存していこうという運動が起こって、こうしておしゃれなカフェやレストラン、ブティックなどが並ぶシドニー一の観光地となったのだそうだ。

昔ながらの石造りの細い通路や階段、歴史を感じさせる家々が建ち並び、町全体が巨大な迷路のよう。 裏道の階段とか小さな小道とか、気のむくままにブラブラするのが楽しい。

古い石畳の狭い舗道をはさんで、
カフェやおしゃれなブティックが並ぶザ・ロックス地区
街中に大きな岩壁がど〜んと存在する
最初の入植者の住居でもあり、囚人の受け入れ事務所でもあり、
港湾管理局でもありと、ユニークな歴史をくぐりぬけた
シドニー最古の建物
岩壁と古いアパートメントの間からハーバー・ブリッジ
迷路のような通路や階段の脇に佇む
レンガ造りの古い住宅
住宅の基礎だけが残っている遺跡を利用して造られた
ファウンデーション・パーク。
イスやテーブルをリビングルームのように配置しているのがかわいい
岩壁を抜いた趣ある階段はArgyle Stairsと呼ばれる
Argyle Cutと呼ばれる大きなトンネルは、
囚人がのみとハンマーだけで造ったんだって
The Rocksを案内してくれたブライアンおじさん

Thursday, May 22, 2014

コーヒートラック

コーヒーのお話をもうひとつ。シカゴでは、というかアメリカの都市部では今、お昼時のオフィス街や週末の繁華街などに調理器具を備えたトラックが来てランチやスナックを売るという「フードトラック」が大変なブームだけれど、今ここシドニーでお世話になっている取引先の会社には、毎朝10時に「コーヒートラック」が来る。トラックの到着を知らせる陽気な音楽が聞こえて来ると、オフィス内の人たちがにわかにデスクから立ち上がり、財布を持ってそそくさと表に出て行く。本格的なエスプレッソ・マシーンを備えたトラックは、街のカフェと変わらぬ品揃え。またまた「何のコーヒー?」と聞かれる始末である。コーヒーブームは世界的なトレンドのようだけれど、ここシドニーではさらにこだわりがあるみたいだ。


Wednesday, May 21, 2014

Mecca Espresso Café

ホテルのすぐそばに見つけたMecca Espresso Café。レンガ造りの古くで重厚なシドニー技術大学のキャンパスに面したこのコーヒーショップは、これから毎日の朝食処になりそう。シカゴでいえばIntelligensiaでしょうか、ここもケニアに農園を持つコーヒー卸業者の直営店。「コーヒー」と注文したら「何のコーヒー?」と聞かれてしまってちょっと困ってしまった。シドニーっ子はコーヒーにこだわりがありそうだ。インダストリアルな内装がヒップな感じでおしゃれだけれど、こういう感じのお店は今はどこの街にもあるから、あんまり外国にいるという感じはしないかな。でもホテルのお決まりの朝食よりも、ずっとシンプルでローカルな気分。ナイスなお店を見つけました!

こじんまりとしたシンプルな外観
お向かいの大学の重厚な建物がインテリジェントな空気を演出
朝からたいへん賑わっています
元々は豆業者さんなのでコーヒー豆の小売りも充実
サツマイモとほうれん草のホットサンドイッチにカプチーノで朝食。
クロワッサンやマフィンなどのベーカリーも充実しています