Tuesday, July 29, 2014

Jews and Arabs Refuse to be Enemies

ガザ地区では依然として戦闘状態が続いていて、イスラエルが今月初めに空爆を開始してから、死者は1000人を突破したと言われている。40億ドル相当の天然ガスが眠っていると言われるガザ地区は、イスラエル側としては決して譲れぬ資源の宝庫。一方パレスチナ側は人間の盾を用いてこれを死守しようとしているわけだ。連日メディアに流れる泥沼化する戦況と痛ましい映像。そんな中、アメリカでは#JewsAndArabsRefuseToBeEnemiesと称して、人々がソーシャルメディアを通じて、平和と共存への願いを訴え始めている。ユダヤ人とアラブ人のカップルが仲むつまじい写真をアップしたり、ユダヤ人とアラブ人の間に生まれた人たちが、平和へのメッセージをプラカードにしたり。

世界各国からの移民が集まるアメリカ都市部では、ワタシの周りにもたくさんのユダヤ系の友人がいるし、そうかと思えば中東系の同僚やご近所さんだって少なくない。無責任な発言をして誰かを傷つけるかもと思うと政治的な意見を言うのはどうしても躊躇してしまうけれど、こんな風にメッセージを送れるなら悪くないよね。愚かな政治的争いにも影響を及ぼせるくらい、もっともっと大きな波になって欲しい。ソーシャルメディアという媒体だからこそできることかもしれない。

1日も早く双方が停戦合意し、平和が訪れますように。小さなことしかできないワタシは、勇気あるメッセージに「いいね」をクリックし続ける。


↑ 画像はフェイスブックとツイッターから

Monday, July 28, 2014

マグノリアベーカリー

ちょっとネタとしては古いんだけれど、「セックス・アンド・ザ・シティ」でサラ・ジェシカ・パーカー扮するキャリーが「ココNYで一番おいしいカップケーキ屋さんなのよ」と語るマグノリアベーカリー。あまりに有名なので、何を今更って感じではあるが、そのシカゴ店がダウンタウンのBlock37にあるっていうのは、そんなに知られていないでしょ? いっときに比べると、つまり「セックス・アンド・ザ・シティ」が流行っていた頃に比べると、ちょっと下火になったかなぁと思われるカップケーキブームではあるが、話題のお店はやっぱり流行っている。そしてカップケーキに限らず色とりどりのキュートなお菓子がここにはたくさんあるのだ。カワイイ〜。パステルカラーのインテリアもラブリー路線。ゆったりとしたカフェスペースは、ガールズトークにはぴったりな感じである。肝心のカップケーキをひとつ試してみようかとも思ったけれど、しかし、申し訳ないが1コ$3.75のカップケーキはワタシは食べませんのだ。そして罪悪感にさいなまれるほど甘いのだよね、きっと。でもコレがNYで一番のカップケーキです。勇気のある人、食べてみてください。

ラブリーなエントランス
ゆったりお買い物できる広い店内。
ショーケースを飾るカラフルなケーキたち
ガールズトークの名所かと思いきや、
パステル調のカフェでじっくり話し込んでるのはボーイズだった!
ビンテージ調の棚に並ぶジャム類や雑貨たちもかわいい
そしてコレがうわさのカップケーキ
「シカゴ・カップケーキ」なんてのもあります

ところで、このブログを書くにあたってちょっとグーグルしたら、なんとマグノリアベーカリー表参道店が先月オープンしていた! オープン初日、長蛇の列は6時間待ちだったって。ホントか!? ギャレット・ポップコーンといいココといい、並ぶことさえ厭わなければ、もう東京で手に入らないものはないのですね。

Saturday, July 26, 2014

ラビ二ア・フェスティバル

数あるシカゴの夏の野外コンサートの中でも、やっぱりここはダントツに格が違う。ラビニア・フェスティバル。クラシックからジャズ、ポップス、そしてダンスのパフォーマンスまで、幅広いジャンルの多彩なコンサートが連日開催されるラビニアは、シカゴ・シンフォニーの夏のベースであるとともに、バーンスタインやガーシュインも演奏した、なんと100年以上の歴史を持つ由緒ある音楽祭なのだ。パビリオンの指定席に座ってじっくりコンサートを聴くのもいいけれど、ここではやっぱり、パビリオンの周りに広がる広大な芝生にシートを広げて、友人たちとピクニックしながら演奏を楽しみたい。今日は、シカゴ・シンフォニーがイケメンの若手バイオリニストJosua Bellをゲストに迎えての演奏会。ワタシたちは開演の2時間前からパビリオン正面の芝生に陣取った。開演までの時間、シカゴ・シンフォニーの日本人ビオラ奏者ユキコさんもピクニックに加わってくれた。本番直前なのに、リラックスしてワインもお飲みになっていましたよ。さすが! 美味しいワインやおつまみでおしゃべりを楽しんでいるうちにいつしか日も暮れ、夜風の爽やかなトワイライトの公園ではあちこちにキャンドルの灯り。ざわついていた公園も開演とともに静まりかえって、美しいオーケストラの演奏とともに大人の時間がやってくる。あんまり気分がいいから、ワタシはちょっとの間、演奏聴きながら眠りに落ちちゃったかも….

ピクニックのお弁当。ラビニアに行くのは準備から楽しめます
Josha Bellが出るとあって今日は芝生も満員
指定席のチケットがないと入れないパビリオン内部も
これくらいだったら外から見えます。
さっきまで一緒に飲んでたユキコさんの演奏する真剣な表情が
画面に大写しになって別人みたい。かっこいい〜!

ファーマーズ・マーケット

ウチから一番近いファーマーズ・マーケットは、ブロードウェイのNettelhorst Elementary School。気持ちよく晴れ渡った土曜日の朝は、途中のスタバでコーヒーを買って、ここへ来るのがちょうどいいお散歩。市内や近郊の有名なファーマーズ・マーケットに較べたら圧倒的に規模は小さいけれど、北イリノイの農家直送の野菜や果物、ウィスコンシンのチーズやジャムや蜂蜜、地元のベーカリーによるパンやペストリーなど、季節感あふれる獲れたて作りたてのローカル・フードが、自分の家のすぐの近くに来てくれるなんてすごい贅沢。スーパーマーケットに比べるとちょっとお値段高めだけれど、こう気持ちのいいお天気だと、財布のヒモもゆるむってもんだ。

新鮮な野菜や果物いっぱい
焼きたてパンも
ピンクのアタマのお姉さんが買い物してたりと、
土地柄、マンウォッチングも楽しい
会場になっている学校も、楽しいアートでいっぱい

Friday, July 25, 2014

シカゴ・サマー・ダンス

夏の間、金曜日から日曜日までの夕方のグラント・パーク、スピリット・オブ・ミュージック・ガーデンはオープンエアのダンスフロアになる。シカゴ・サマー・ダンスと呼ばれるこのイベントは、1時間の無料ダンス・レッスンと、その後はバンドの無料コンサートになっている。ボールルーム・ダンスからジャズ・スウィング、サルサやタンゴにボリーウッドまで、毎回テーマを替えて専門の先生が指導にあたり、老若男女スキルレベルは問わず。通りがかりにちょろっと寄って踊っていく、そんなのもアリのゆる〜いイベントである。今日のテーマは、サンバ。真っ赤なカーニバル衣裳の先生たちのダンス・デモンストレーションは、ちょっと見、教えていると言うにはほど遠いけれど、夏だし、サンバだし、まぁいっかぁ楽しければって感じ。レッスンの後は、生バンドの演奏に合わせて練習の成果を発揮するダンス・パーティ。シカゴ・ローカルのブラジリアン・ギタリストPaulinho Garciaさん率いるSound Minas Quintetはワタシも大好きなバンド。結局何を習ったかわからないまま、本番に突入のダンスパーティは、上手いも下手も関係なく、みんな楽しそうにカラダを振って、平和なシカゴの夏の夕暮れだ。

教えているとも見せているともつかない、
ダンスの先生たちのデモンストレーション。
見よう見まねの生徒たち
それでもみんな、シェイク、シェイク、シェイク
踊らない人のために、
芝生にはちゃんと観客席も用意されている
Paulinho Garciaさんのライブ。
サンバのリズムと彼の柔らかいボーカルが夏のトワイライトにぴったり
ダウンタウンのど真ん中とは思えない、緑の豊かな公園が
サンバの音色とともに暮れていく

Thursday, July 24, 2014

1004ポートレイト

いろいろと奇妙なストリート・アートが現れては消えていくシカゴだけれど、これってどうなのかなぁ.... ミレニアム・パークにこの夏登場した巨大頭部4体。公園のオープンから10年を記念して、クラウン・ファウンテンの2棟のタワーの側面に代わる代わる現れる1000人のシカゴっ子のデジタル画像に、この4体の頭部彫刻が加わった。題して「1004ポートレイト」 10年前、人の顔が刻々と変わる噴水の塔が出来た時には、しかもその口の部分から水が噴き出すなんて、どうしてこんな品のないモノを作るのかと思ったけれど、それも時を経て、今ではシカゴのシンボル的な存在としてみんなが認めるているように、この巨大頭部もそのうちには、シカゴといえばこの風景、というふうになっていくのかなぁ。ちょっと複雑。でも、この作品をここに置こうと選んだ人たちの勇気には感服….ってか笑っちゃう。好きと嫌いにかかわらず、アートって面白いね。

ミシガン通りに面した公園入り口に
真っ白な女の子の巨大頭部が一体
若干小さめのあと3体は公園内のプロムナードに。
こちらはブロンズ色
10年を経てすっかり定着した
噴水塔のシカゴっ子デジタル・ポートレイト。
1000人の顔が次々と現れる


Tuesday, July 22, 2014

ドッグデー

今年の夏は雨も多く、セーターやコートが必要と思う日も少なくない冷夏で、ワタクシ個人的には過ごしやすくって助かっているのだけれど、暑さが足りないと文句を言ってる人もたくさん。今日はそんな人たちが待ちに待っていた「ドッグデー」だった。夏の一番暑い日を意味する「ドッグデー」歩くだけで汗が出る。シカゴの場合はそれに湿気がともなうので、べっとりとした熱帯的暑さなのだ。こんな日は久しぶり。おかげでビーチは芋洗い。ミレニアム・パークの噴水と言ったらもう、それは大変な騒ぎでした。明日からはまた涼しくなるらしいけれど。

噴水広場はキッズのプールと化して
水が吹き出ると、まるで光に集まる虫のように子どもがわんさか
オハイオ・ストリート・ビーチ
水はあんまりきれいじゃないけどね。暑さには代えられない
こちらはオーク・ストリート・ビーチ。芋洗い海岸

ルネ・マグリット展

特に好きなアーティストというわけではないのだが、この美術館は大大だ~い好き。そのアート・インスティチュート・オブ・シカゴでの特別展は押さえとこうということで、ルネ・マグリット。不条理な世界や唐突な組み合わせの事物などを写実的に描く、20世紀前半のシュールリアリズムの大家である。簡単に言うと、いったいアタマの中はどうなっているのか見てみたいという種類の作家だ。暗い暗い、ホントに暗い。かと思えば、非常に写実的なパイプの絵の下に、「これはパイプではない」というタイトルと「なぜならこれはパイプではなく絵だから」という冗談のような説明。理解し難いデス。それに比べておととしのロイ・リキテンスタイン回顧展はパッパラパーに明るくてよかったな。全く同じ特設会場で開かれているのに、この違いって凄すぎる。 

あ、決してルネ・マグリット展が良くなかったと言っているわけではありませんよ。作家の作風がワタシの好みに合わないだけで、作品展自体は素晴らしい。暗い暗いマグリットの作品群も、わかりやすくていねいに分類され、ゆったりとした贅沢なスペースに上品に展示されていて、キュレーターの優秀さとセンスの良さがうかがえる。そして文句なしにアート・インスティチュート・オブ・シカゴは、何度行っても飽きることない一流の美術館なのだ。


Monday, July 21, 2014

シカゴ寄席

今年も待ちに待った柳家さん喬師匠のシカゴ寄席。以前はバーに即席の高座を作って手作りで開催していたプライベート寄席も、ここ1〜2年で急に大きくなり、100人を超えるお客さんを迎えて、メディアの取材も入るような立派な「パブリック・イベント」に成長した。個人的にはプライベートだった頃の贅沢さが懐かしいような気もするけれど、こうして大きな会場で大勢の海外在住日本人に噺を聞いてもらえるほうが、噺家さんとしては嬉しいだろう。今回はさん喬師匠の独演会で、「長短」「船徳」「八五郎出世」と、古典落語の3演目。一瞬にして引きこまれ、情景がありありと浮かんでくる噺の力はもう魔術のよう。途中でおまんじゅうが食べたくなったり、美味しそうなお酒に思わずごくりとしたりして、観ている方も忙しいのだ。大爆笑しながら同時にほろり、あぁ、日本人っていいですねぇ。

日本人が多く住む郊外シャンバーグの
コミュニティ・アートセンターにて
会が立派になって、写真も撮らせてもらえなくなっちゃったからね、
↑ コレはおととしの写真から

Sunday, July 20, 2014

Doga

新しいトレンドか、ただの奇をてらったアイディアか。「ドガ」って言うんだそうだ。犬と一緒に参加するヨガ。よっぽどちゃんとしつけられた犬じゃなければダメだと思うけれど、愛する犬と一緒に過ごす日曜日の公園ヨガは、かなりリラックスしたいい時間かもしれない。犬を抱えて深呼吸したり、犬を使ってストレッチしたりと、犬と一緒にいることが効果的なヨガのポーズをたくさん取り入れたクラスらしい。

ちなみにウチのネコの場合、ワタシが家でヨガをやっていると、何事かと思ってくんくんしながら回りを歩くので、くすぐったくて笑っちゃって、呼吸もポーズもままなりません。


Friday, July 18, 2014

ビリー・ジョエル

リグリーフィールドから漏れてくる歓声や音楽は、夏のワタシの暮らしのBGMなわけだけれど、時々こんなラッキーな出来事もある。今日はかのビリー・ジョエル様のコンサートで、いつものようにベランダで聴くつもりでいたら、最後の最後になってチケットがあるよって話をもらい、迷わず飛びついちゃったのだ。おととしの ブルース・スプリングスティーン以来の満員御礼大物コンサート! 一緒に歌える曲ばっかりで嬉しかった〜。ワタシがティーンエイジャーの頃に数々の大ヒットを飛ばしたこのピアノマンは、現在65歳。観客も年配が多いかと思いきや、たぶんリアルタイムでは知らないであろう若い世代もたくさんいて、ファン層の厚さがうかがえる。孫がいるかどうかは知らないが、70-80年代のヒット曲だけで、ジョエル家は孫の代まで食べていけるよね。ニューヨークのイメージが強いミュージシャンだけれど、バンドのドラマーがカブズのチームジャージを着ていたり、"Take Me Out to the Ball Game" を曲のアレンジに加えたり、ステージを去る際にカブズの帽子を観客席に投げたりと、セカンドシティへの地元サービスもたっぷり。これ以上には考えられないくらいに最高のお天気の夏の夜、5曲も披露したアンコールまで含めて大いに盛り上がった3時間。ベランダでリラックスして聴くのもいいけれど、やっぱり満員のスタジアムの大合唱に身を投じた方が、コンサートは楽しめますね。

Sold Out! だったんですけどね、ほぼ最後の1枚、手に入れました
そして結構いい席だった
スタジアム内はもちろん、
絶対にステージは見えないはずの
場外のスポーツバーのルーフトップまで、満員の観客
きらびやかなステージ、歌うピアノマン
いつもはカブズのマーチャンダイズも今日はビリー

Thursday, July 17, 2014

90 Miles Cuban Café

近くて遠い隣国キューバは、アメリカ合衆国最南端のフロリダ・キーウエストから実にたったの90マイル。シカゴからシャンぺーンに行くより近いのだ。35年前、その海をエビ釣り船で15時間、嵐の中を密航して来たという家族が始めたキューバ料理のレストランが、シカゴのローガン・スクエアにある。90マイル・キューバン・カフェ。色鮮やかな花で飾られた可愛いパティオがあるレストランは、平日だというのに満席で予約もいっぱい。近くて遠いキューバという国の食文化をアメリカに紹介し、これだけの活気あるレストランに成長させたオーナー家族の、アメリカン・ドリームがいっぱい詰まったラブリーなお店である。ヒミツのシロップに漬け込んだ自家製フルーツジュースに、BYOBのワインをミックスして、テーブルで作るサングリアが絶品!

遠くからでもよく見える看板
キューバよりはずいぶん寒いシカゴの夏ですが
色鮮やかな花であふれるパティオは夏を楽しむシカゴっ子でいっぱい
ちょっと退廃的なハバナな感じ?
壁画もブエナ・ビスタって感じ?
豚の丸焼きがコロンと置いてあるのにはびっくりしたけど....
....食べちゃいましたよ。
付け合わせのバナナのフライも南国っぽい


Tuesday, July 15, 2014

ピーナッツバター・マシン

Whole Foodsに、ピーナッツバター・マシンがあることをご存知でしたか。ボタンを押すと、ピーナッツがぐにゅ〜っと押しつぶされて、バターになって出て来る。100%オーガニック、添加物一切なしのピーナッツバターがその場で作れるのだ。作りたてのフレッシュなバターは濃厚で、お砂糖もお塩も入ってなくても、そのままで充分美味しい。ピーナッツバターってこんなシンプルなものだったんだぁと、ちょっと目からウロコ。くせになりそうな発見なのだ。

ボタンを押すと、一気にぐにゅ〜〜
あっという間にたくさん出来る
アーモンドバターと、ハニーロースト・ピーナッツバターも作れます。
どれも美味しそう。

Thursday, July 10, 2014

カップケーキ・トラック

ところ変わって、こちらはシカゴ・スイーツ。今日会社に、カップケーキ・トラックが来た。ブームも少し下火になったかなと思われるカップケーキだけれど、いえいえまだまだ人気があるよう。カップケーキが来た….カップケーキが来た….というつぶやきが会社中に広まって、トラックの前には長〜い行列が。極寒の室内を抜け出して、午後の夏の日差しの中で一時のブレイク。カップケーキ屋さんもいいところに目を付けた!