Sunday, August 31, 2014

モダン・ウィング

今更言うことでもないんだけれど、やっぱりアート・インスティチュート・オブ・シカゴは素晴らしい。そして新館モダン・ウィング! この新館が出来たことで、って言っても出来たの5年前だけど、シカゴ美術館はニューヨークのメトロポリタン美術館に次いでアメリカで2番目に大きい美術館になったんだって。でも、大きさはともかくとして、このモダン・ウィングに納められた展示が文句なしに素晴らしい。1階には建築、デザイン、写真やフィルムアートなど、2階は1945年以降のコンテンポラリー・アート、3階は1900~1950年までのモダンアート。お馴染みのピカソ、ルソー、マティス、ミロ、シャガール、ダリ、マグリットなどから、現在活躍中のアーティストに至るまで、1900年以降のモダンアートの流れを全て見ることができる。草間彌生さんもいますよ。明るく開放的でモダンな館内で、これだけのボリュームのモダンアートをゆったり見られるというお宝のような場所。住んでいる人なら何度でも足を運びたいし、2009年以降シカゴに来てない人は、ここに来るためにだけでも飛行機に乗る価値あり。ぜひ、いらっしゃいっ!

1800年代の重厚な石造りの本館とは対照的に
ガラスと金属で出来たシャープな外観の新館
さりげなく青空に映える「CHICAGO」の文字
総天窓の贅沢な天井から光が降り注ぐ中央ホール
行列の出来ていたチケット売り場が信じられないくらい
混雑感のないゆったりとした館内
館内のサインシステムもシンプルモダン


ジャコメッティさんが歩く
ミレニアムパークに面した3階のギャラリー。
ひとつひとつの展示スペースもゆったり

おなじみウォーホールの毛沢東さん

Terzo Piano

シカゴには条件付きのナンバー1がたくさんあるのだけれど、ここもそのひとつ。美術館に入っているレストランとしては全米トップにランクされているTerzo Piano。大好きなアート・インスティチュート・シカゴの新館モダン・ウィングの最上階、大きな窓から自然光がたくさん降り注ぐ開放的なレストランだ。シカゴの4つ星イタリアン・レストランSpiaggiaを長年仕切っていたというTony Mantuanoシェフの料理は、イタリア料理を基調にしたカジュアルなアメリカン。8月の最終日、過ぎゆく夏の太陽を惜しみながら、ゆっくりサンデーブランチしよう!

ミシガン通り沿いの重厚な建物がどーんと迫って見える大きな窓
白を基調にしたシンプルで明るい店内
シュリンプ・ケーキとポーチド・エッグ、アルグラのサラダは
とってもサンデーブランチらしいメニュー
ローズマリー・ソルトで味付けされたチキンのソテーと
アルグラのサラダ。素材が生きたシンプルな美味しさ
夏はやっぱりテラスでしょ
テラス席からはゲイリー・フランクの野外ステージを中心に
ミレニアム・パーク全景が臨める

Saturday, August 30, 2014

ラサール・タワーズ・アパートメント

いつも通るたびに気になっていたのは、ラサールとディビジョンの交差点に建つ高層アパートの壁面。壁一面が巨大な建築絵画になっていて、エライ派手だなぁといつも思っていたのだけれど、調べてみるとコレ、シカゴの建築界にとっては結構重要なモニュメントのよう。建物自体は1920年代のもので当時はホテルとして使われていたけれど、1980年代に大改築が行われアパートメントとして生まれ変わった時に、舞台美術などで奥行きを出すために使われる「トロンプ・ルイユ(だまし絵)」という手法で、この巨大な壁画が描かれたそうだ。モチーフはシカゴ建築界の大御所ルイス・サリバンが1893年のシカゴ万博のためにデザインしたゴールデン・アーチと、マーチャント・ナショナル・バンクの丸窓。ビルの窓に映っているように見える向かいの建物はシカゴ商品取引所なんだって。リチャード・ハースという、これまたこの手のだまし絵界では大御所の画家が描いたんだそう。こんなホントの窓が全然ないようなビルには住みたくないけれど、ここまでいけばフェイクも芸術! なくなって欲しくないシカゴアートのひとつです。

コレ全部壁画。つまり本来の壁そのものは
全く窓がなくて、のっぺりしているということ

遠くからだと絵に見えない。
こんな壁が南北東と建物の三面に

シカゴ・パズル

ダウンタウンのオハイオ・ストリートとラッシュ・ストリートの角に、ニューヨーク発のShake Shackというバーガー&シェイクのお店が近々オープンするのだそう。その工事現場にユニークなストリートアートを発見。Noah MacMillanというイラストレーターによって描かれたシカゴの風景画をタイル状に16等分して、1箇所が空きになっている。その空きのスペースを利用しながらタイルをスライドさせて、バラバラになっている風景を完成させるというパズル。通りがかりの人がふと立ち止まってパズルに挑む姿がほほえましい。すご〜くローテックだけれど、「インタラクティブ」という点では現代的なストリートアート。壁面にずらっと並んだパズルは6点。なんだかすぐにボロボロになっちゃいそうだけれど、お店ができるまでの一時的なお遊びだからそれでもいいのかな。「Shack」と「Chicago」を組み合わせた「ShackagoPuzzle」というネーミングもプレイフル!


Wednesday, August 27, 2014

水上タクシー

ユニオン・ステーションからシカゴ川を水上タクシーでチャイナタウンまで20分。文字通り交通手段であって観光案内などはないけれど、オペラハウスやシアーズタワーなど高層ビルの谷間を抜け、街の中心を離れるにつれて緑が増えて行く風景をゆっくり眺める時間もたまにはいいかも。この目の高さで街を見ることってなかなかないものね。まだ紅葉は見られないけれど、川面を渡る風がちょっぴり秋めいてきているのが気になる。え、もうそんな時期なのか。8月ももう終わりだしね〜

水上タクシーは運賃4ドル。マディソン橋のたもとから出発
船着き場の向かいの川岸には
重厚なオペラハウスがそそり立つ
カヤックの旅人も
いくつもの橋をくぐってダウンタウンのビルの谷間を抜ける
街の中心を離れてまわりに高い建物がなくなると緑が増えてくる
川岸にマリーナを備えた贅沢なアパート群
上がったままの使われなくなった橋が残るインダストリアル・エリア
そうこうしているうちにチャイナ・タウンに到着
船を下りるとそこはチャイナ!

Friday, August 22, 2014

ウォーター・トレーラー

会社のカンパニー・ピクニックに登場したエバンストン市の移動式水飲み場。公共水道水の安全性の広報とペットボトルを減らす環境活動の一環として市が去年から取り入れ、パレードやお祭り、週末のダウンタウンなど、大勢の人が集まる場所やイベントに登場する。トレーラーのタンクにはミシガン湖から市の水道局に直接送られ処理された飲料水がたっぷり。ペットボトルの水が1本1ドルするのに対し、この水道水は1ガロン(4リットル)につき1セントもしないんだって。しかも遠い遠い工場からトラックで運ばれて来る市販のペットボトルに比べれば、すぐそこの水道局から来る目の前の湖の水は圧倒的にエコでローカル。「水を大切にね」のメッセージが書かれた水色の車体も可愛い。だから、市の水を飲みましょうね。マイボトルを持って来て、足りなくなったらここから汲みましょう!


Wednesday, August 20, 2014

ラン+ワイン

近所のスポーツショップ・ユニバーサル・ソール主催の、お楽しみ女子ラン+ワインの会に初参加。Wednesday + Women + Wineの3Wですな。みんなで集まって3マイル走ったあとは、近くのワインバーにて、スポーツショップのおごりで1杯。久しぶりに蒸し暑い夜だったので、ドーッと汗が出て、この状態でバーに行くってどうよって思ったけれど、みんなそんなことおかまいなしに汗だくのランニングウェアのままドカドカとバーへ。キンキンに冷えた白ワインで乾杯!


Sunday, August 17, 2014

モントレー・ベイ水族館

観光客だけでなく、教育や研究の分野でも世界中から高い評価を受けるモントレーベイ水族館は、アメリカが世界に誇る有数の水族館。ジャイアント・ケルプ・フォレストと呼ばれる海藻の森と、モントレー湾の海洋生態をそのまま再現しちゃった巨大タンクが圧巻なのだ。そして見たかったのはクラゲ~~。不可思議でキレイでちょっとコワいこの海洋生物が、かなり芸術的に展示されている。大人も充分に楽しめるのはもちろんだけれど、子どもには生物に触れる体験コーナーがあったり、外では体験ダイビングもさせてくれたりと、小さい頃にこういうところに来てたら人生変わってたかもなぁと思ちゃうような、今の子どもたちがうらやましくなる場所なのだ。

巨大な海藻の森をバックに、
なぜかアルバトロス(アホウドリ)の餌付けショー
神秘的なクラゲ・コーナーは飽きるほど眺めていられるけれど、
コレ、海で会いたくないよね〜
トロピカル・フィッシュのコーナーも色鮮やかで楽しい

知り合いの日本人家族にばったり会っちゃうというハプニングもあり、すごいんじゃないアメリカで、と思ったけれど、それくらいにここって有名観光地なんだと実感。サンフランシスコから2時間、ちょっと遠い気もするけれど、周辺の風光明媚な自然も含めてモントレーはおすすめのスポット。半島の17マイル・ドライブが、特別イベントのために閉鎖されていてちょっとがっかり。

モントレー湾に面した屋外では、
人口のタイド・プールで体験ダイビングの講習が行われていた
ウミ鵜や海藻や漂う人など、個性豊かな生物が共存するモントレー湾

ファーマーズ・マーケット・イン・カリフォルニア

ジャック・ロンドン・スクエアで日曜日の朝市。農家直送の豊富な野菜や果物はもちろん、ナッツやハチミツ、焼きたてのパンやペストリー、カットしたての花たち。コーヒーを飲みながら、色鮮やかでフレッシュな香りに満ちたテントの数々を試食しながら歩いていたら、それだけで朝食がすんでしまう。中西部のファーマーズ・マーケットももちろんいいけれど、さすがはカリフォルニア。これが一年中だというからうらやましいなぁ。

お花のサラダ!
ピーチやプラム、ネクタリンは今がまさに旬!
ししとうなんてものもあります
豊富なベリーたち
いろいろと試食できるのが嬉しいね
ひときわいい香りを放つパンやさん
クレープ屋さんもあります
普通は夜型のミュージシャンさんに
朝市はキツイんじゃないかと思うけど....
広場ではヨガクラスも
今朝もサンフランシスコ・ベイは霧のかかった薄曇り

Saturday, August 16, 2014

ソノマ・ワイナリー廻り

ナパとソノマは今やワイン好きでなくても語ることのできる、言わずと知れたカリフォルニアワインの名産地。オークランドから車で1時間半ほどで、このブドウ畑がうねるように広がる美しい丘陵地を訪れることができる。友人夫妻がお気に入りで大切にしているソノマのワイナリー2軒を案内してくれた。じりじりと暑い太陽が照りつけるナパは力強いワインが生まれるとかで、こってり系のシャルドネとかカベルネとかが得意。それに比べて日中暑く朝晩冷え込むソノマでは、繊細なピニョ・ノワールが美味しいんだそう。残念ながらワタクシは、そんな微妙な味や香りについて語れるほどお酒も強くないしワインの経験もないのだけれど、この美しいブドウ畑の波を見れば、グルメがうなる芳醇なワインがたくさん生産されるのも納得、納得。今年のカリフォルニアは深刻な干ばつに見舞われて、道中では茶色く乾いた牧草地も多く目にしたけれど、そんな中にあっても力強く育っているソノマのブドウたち。もう1〜2週間もすれば収穫の時期だそうで、畑でこっそりつまんだブドウの粒は甘く熟していましたよ。今年も美味しいワインがたくさんできますように!

1軒目のJoseph Phelps Vineyards
テイスティングは35ドルで6種類。
プラス、ワインクラブ所属の友人のおかげでもう1種類おまけ!
リストには1本240ドルなんてワインも!
テイスティング・ルームにてワインを語る友人たち
Russian River Valleyにある2軒目のLynmar Winery
気持ちのいいテラスの向こうには広大なブドウ畑
1本1本ていねいに育てられるブドウの木には、
今まさに収穫を待つばかりの熟れたブドウがたくさん
カリフォルニアの乾いた風と眩しい青空。
美味しいワインはお酒にあんまり強くないワタシを
一口でホワホワにしてしまう