Tuesday, September 29, 2015

夕焼け

9月ももう終わり、日がずいぶん短くなった。7時過ぎまで残業していたら、オフィスの窓から真っ赤な夕日が地平線に沈んで行くのが見えた。中西部の大平原。今更ながら、広いなぁ、アメリカ。


Sunday, September 27, 2015

お月見

日本では中秋の名月、Autumnal Equinox(秋分)に一番近い満月をアメリカではハーベスト・ムーンと言う。収穫に感謝するお祭りは東西問わずなのね。そして今日は、「スーパームーン」と呼ばれる月が一段と大きく見える現象と重なり、さらには月食まで来ちゃって、何か奇怪なことが起こるんじゃないかと心配しちゃうような夜なのだ。

ムーンライズから空が真っ暗になるまで、モントローズ・ハーバーでお月見。ちょっぴり雲の多い十五夜だけれど、湖から上がる大きなお月様はよく見えた。月食は自宅のベランダから。iPhoneなのでそんなに凄い写真は撮れなかったけれど、肉眼でよく見えた。次回スーパームーンと月食が重なるのは2033年ということ。その時どこにいるのか、果たして生きているのか、ビミョーなところ。ってことで見逃せなかった今回は、日中厚くたれこめていた雲が夜には晴れて、いいお月見ができてよかった! 奇怪なことも起こらなかったし。

ムーンライズは湖にかかった厚い雲の上にぽっこり
夕暮れの湖にはお月見ヨットも多数出航。
飛行船まで飛んでいたけれど、
これはリグリーフィールドのナイターの向けかな
モントローズ・ハーバーもお月見客でけっこうな賑わい
遠くにトワイライトのダウンタウンもきれいに輝いていた
夜の帳が降りると、月明かりで湖面も眩しい
ベランダから月食。iPhoneなので、
ちゃんとは撮れないね。ま、雰囲気だけ
雲が多くて幻想的な月明かりでした

ストレッチ・リムジン

仕事で大切なお客さんを空港までお迎えに、ストレッチ・リムジン。こんな長〜い車がウチの小さなアパートの前までお迎えに来ちゃって、ひとりで乗ってくあのおばさんはいったい誰なんだ!? と、近所の人は思ったかもしれない。広い車内は、コの字型に並んだ革の座席とバー。キラキラと色の変わる車内のライトがナイトクラブのよう。DVDがずらりと揃って、テレビモニターも大小2台。カラオケもあるのかな。そしてドライバーさんとは電話でやり取りする。ドライバーさんが後部まで歩いて来てドアを開けてくれるまで車を降りないのよ〜。滅多にあることじゃないですね。楽しい~!

ストレッチ・リムジンとドライバーさん
車内はナイトクラブのようにライトの色が七変化
車内に備え付けられたバー

Saturday, September 26, 2015

アンディーズ・ジャズクラブ

アンディーズはシカゴで最も有名なジャズ・クラブのひとつ。ジャスやブルースのメッカとして知られるシカゴの、しかもダウンタウンの真ん中という便利な場所にあるので観光客も多いけれど、出演者はシカゴローカルのミュージシャンが多いんだそう。素人のワタクシにはそんなに細かいことまでわからないけれど、さすがにレベルは高いらしい。土曜日とあって9時からのセッションは満席だったけれど、混雑している感じは全然なくて、お店の雰囲気もとってもいい。演奏は客席のすぐ目の前で、ミュージシャンの息づかいやバンドのメンバー間のカウントまで聞こえてきて臨場感たっぷり。それにしてもジャズとお酒はステキな取り合わせ。ここで食事をしたことはないけれど、レストランとしても結構美味しいらしい。

白いテーブルクロスがかかり、上品で落ち着いた雰囲気の店内。
観光客も多いけれど、大人の遊び場って感じがステキ
シカゴ名物ジャズフェスティバルの、歴代の垂れ幕が一同に見られる
店の入り口のネオン菅もいい感じ

アフタヌーン・ティー

老舗ホテル「ザ・ドレイク」は、東京でいえば帝国ホテルって位置づけ? 1920年代築の威風堂々としたこの英国調グランド・ホテルで、訳あってアフタヌーン・ティーに招かれちゃった。「パーム・コート」と呼ばれる広いラウンジは間違ってもコーヒーハウスって感じではない。高い天井、いたるところ埋め尽くされる細密な装飾、適度に年代を感じさせるドレープ類、すばらしいシャンデリアなどなど、実に豪華で上品なのだ。ぴしっとした制服のステキなサーバーさんにイスも引いて貰えるし、ハープの生演奏もエレガントな演出。滅多にあることじゃぁないけれど、ワサワサした日常からちょっとだけエスケープしてゆったりと落ち着いた気分…. なんだけれど、実は出て来るものみんながっつり食べちゃって、お茶もがぶがぶ飲んじゃって、あんまりエレガントじゃなかったかなぁ。でも、お腹もいっぱい! 幸せなひとときです。

3段重ねのトレイに乗ったサンドイッチやお菓子。
ひとつひとつは小さくて上品だけれど、
全部食べると結構なボリュームです

「パーム・コート」にはピンクの帽子をかぶったご婦人もいて、
なんだか雰囲気が出来過ぎって感じ
ホテルの入り口には「Historic Hotel」認証の表示

Thursday, September 24, 2015

桃太郎

今シカゴで最も話題の日本食レストラン「桃太郎」 シカゴのレストラン業界で知らない人はいなというくらい成功をおさめるBoka Restaurant Group傘下のレストランで、1年ほど前にオープンして以来人気殺到で予約がなかなか取れないらしいが、友人のコネを使って寿司カウンターの日本人シェフしげさんの目の前に座らせてもらってしまった。持つべきものは業界友人!

270席あるというレストランは広大な空間。ミッド・センチュリー・モダンな内装は、昭和の頃の日本の都会を外国人の目から見てセンスよく再現したって感じ。細かいところまで、結構こだわりのジャパンをかっこよく演出している。さすが人気レストランだけあって、平日の夜でも満席。ちょっと騒がしいのがたまにキズかな。騒々しいアメリカ人がたくさん入っているからしょうがないけれど、こんなお寿司やさん、日本にはないよね〜。

シゲさんにおまかせで、日本から直送という新鮮なネタを使ったお寿司を握ってもらった。オオトロ、マダイ、イワシ、カンパチ、ウニ、アナゴ…. ちょっと炙ってあったり、ちょっとソースに工夫がしてあったりと、細かい演出が心憎いのだ。シャリの上品なサイズも、他の日本食店にはない気配りで嬉しかった。もうちょっとがっつり食べたいが、ちょっと量が少なくて、高い….. ま、アメリカの和食は基本的に高いけどね。美味しいのでありがたくいただこう、たまにはいいよね。

看板。目立つところにはこの文字だけで、
アメリカ人にわかるのかなと思うけど、
中はアメリカ人ばっかり。さすが人気レストラン
地階の居酒屋エリア。短冊メニューが天井からぶら下がり、
まさに日本の居酒屋再現
こういう看板、どこから見つけてくるんだろうね
イワシとカツオのたたき
マダイとネギトロ+ウニ+イクラ
満席のフロア。天井が高くて音が響くからか、ちょっとうるさくて、
大声出さないと会話できないのがたまにキズ
寿司シェフ、シゲさん

ブロック・パーティ

秋から新年度が始まるアメリカでは、夏休みを終えて学生街に戻ってくる学生たちや新入生に向けて、9月はウェルカム・マンス。ノースウエスタン大学のお膝元エバンストンでは、アメフトチームのワイルド・キャッツが、この週末にホームゲームの初戦を迎えるとあって、毎年のように街が大学カラーの紫色に染まっている。そしてメインストリートではブロックパーティ。地元の住民や、学生の父兄たちなどが大勢集まって、大学のマーチングバンドや高校生のチアリーダーによるパフォーマンスを楽しんだ。シカゴのような大都市でも、ちょっと郊外に行くと、こんな田舎の大学街のような微笑ましい光景が見られるのだ。

メインストリートはクルマをシャットアウトしてお祭りの会場に
ノースウエスタンのマーチング・バンドが準備中
キッズの遊び場もあり
夕暮れ時のダウンタウンに地元の人たちが大勢集まった

Monday, September 21, 2015

藤間流ファンドレイズ・パーティ

日本に住んでいた頃には全く縁がなかったのに、シカゴに来てから時々観るようになった日舞。それもこれもこのチャーミングな先生に出会ったおかげだ。シカゴの藤間流グループを率いる藤間秀之丞先生はこの地で日舞を教えて38年。今日はその藤間グループのファンドレイズ・パーティに参加した。会場となったリンカーンパークにあるFloating World Galleryは、モダンでステキな空間。中央のサイレント・オークションのテーブルには日本に関連ある様々なアイテムが並び、バーや食事のバッフェもゆったり配置。その間を着物で優雅に歩き回るスタッフの人たちがいて、ちょっと贅沢な気分になれるこんなパーティでは、ついつい太っ腹になってオークションにも思い切ってビッドしちゃうのだ。奥の部屋ではクラシックやジャズの生演奏。相変わらずチャーミングな藤間先生もステキに舞ってくれた。

メキシコやポーランドや韓国などに比べると、シカゴにおいては極めて小さい日系人コミュニティでは、こうした伝統芸能を継承していくことは、資金集めや運営、後継者の育成などとても大変なことである。それでも誰かが続けていかなければ途絶えてしまうわけで、アメリカの大都市の片隅で、こんなふうに地道に真面目に取り組んでいる人たちには本当に頭が下がる。異文化の理解は世界の平和に必ず繋がっていくはず。そう信じてこれからも応援していきたいと思うのだ。

藤間流ファンドレイザー!
広い会場には着物の人もいて贅沢な雰囲気
じっくり見てうんと考えてビッドするサイレント・オークション
シカゴシンフォニーのメンバーによるコントラバスの四重奏
そして藤間先生。かっこいいです!

Sunday, September 20, 2015

Smoque

Smoqueは、なんでもアメリカ国内で10本の指に入るとされれているバーベキューのお店。ソースの味が濃いバーベキュー・リブはどこで食べてもさして変わりがないとタカをくくっていたけれど、美味しいと言われるお店はやっぱり美味しいのね。夕方5時でこの行列! バーベキュー・リブには、テキサス・スタイルとかサウスキャロライナ・スタイルとか、焼き方やソースがちょっとずつ違うのだけれど、ここで有名なのはセントルイス・スタイル。骨からほろりと剥がれるお肉が柔らかくてジューシーで美味しい〜 ヘルシーとはほど遠い食べ物なのであまりお薦めはしませんが、たまにはこういう思いっきりアメリカンというのもいいかも! せっかくアメリカにいるのだからね。

カウンタで注文してお金を払ってから席に着くと、
料理を席まで持って来てもらえるというシステム
フルスラブのセントルイス・スタイルにサイド2品のコンボ。
うわ〜、不健康だ〜
それでも外までこの行列。たまにはいいでしょ

Ravenswood Art Walk

雨続きだったウィークデーからがらりと変わり、お天気に恵まれたいい週末。毎年恒例のRavenswood Art Walkを訪れた。メトラの線路沿い、赤煉瓦の倉庫街は約100年前に造られたもので、今やどの都市にも見られるように、アンティーク・ディーラーのオフィスや、建築家やアーティストのスタジオ、イベントスペースなどとして再開発されたエリア。Ravenswood Art Walkは、この街のアーティストが揃ってスタジオを開放するイベント。見学者は開放されているスタジオの入り口に書かれた番号にしたがって、各スタジオの作品を見て回る。広い倉庫や狭い廊下に所狭しと並ぶ、様々なジャンルの無秩序な作品たちの群れは、ワタシにとっては母校ムサ美の芸術祭を思い出させる。歩いている人たちの雰囲気や服装もそれっぽく、なんだかとても懐かしい感じがするのだ。作品たちもさることながら、今ではとても手に入れることのできない味のある古い煉瓦や、内装に使われている無垢の材木の太いビームなど、倉庫街の建築はとても重厚でぜいたく。普段外からはとてもひっそりとしているように見える場所に、こんなクリエイティブな空間が広がっているなんて、なかなか想像できない。秋のきりっとした青い空に赤煉瓦が映える、アート・ウォークには完璧すぎる1日なのだ。

様々なジャンルの作品が古い倉庫を改造したぜいたくな空間に並ぶ
外から見ただけでは想像もつかないような内部の建築が面白い
アンティーク・ディーラーのショールーム
お宝満載のアンティーク・ショールーム。楽しい〜!
古いステンドグラスのドアや窓なども無造作に
ダンススタジオの横の駐車場は、タンゴを流して即席ボウルルーム
今やストリートフェアには欠かせないフードトラックも出揃った
アーティスト・スタジオでは
アーティストによるデモンストレーションも
見事な秋晴れの青空に
古い倉庫街の赤煉瓦が映えるRavenswood地区

Thursday, September 17, 2015

折り鶴ワークショップ

9月21日の国連が定める国際平和デーに向けて、ソーシャルメディア向けの短いビデオを作った。撮影に使う鶴をたくさん折ってもらうために、会社内でボランティアを招集。国際的に有名な日本文化のひとつともいえ、すでにOrigamiという英語にもなっているけれど、実は折り紙は初めてという人がほとんどで、子どもの頃にやったことがあってもいざやろうとするともう忘れていたり。普通出来なかったら来ないでしょ、と思うのだけれど、そこはアメリカ。気持ちがあれば充分、出来ない人にはお教えしますよ、ということで即席の折り紙ワークショップとなった。先生はワタクシ。1回ひと通り一緒におさらいしてあげると、ひとりでさっさと作れるようになる人もいれば、何回やっても同じところでつまづいて進めない人も。やっとのことで1羽だけ作って帰っちゃった人もいた。今さら鶴の折り方教えるとは思わなかったけれど、やってみるとみんな一生懸命で面白い。出来上がった鶴たちは、あちこち不器用で不揃いだけれど、これも愛でしょ。肌の色や文化的背景の異なるいろんな人が理解しあって平和が生まれるように、ちぐはぐな鶴たちが仲良くピースサインを作るのも、平和のしるしといえるのだ。

手前の人は上級者。ちゃっちゃかちゃっちゃか折っていく。
後方は、子どもの頃を思い出しながら楽しく復習。

こちらはふたりとも初心者。真剣....
ちぐはぐだけど、なんとか形になっていく

↓ そしてみんなの鶴を使って出来たビデオ。ピースの印に鶴が降り立つ。


Monday, September 14, 2015

パンプキン・スパイス・ラテ登場

え、もうですか。まだ9月も半ばだというのにジャケット必須な寒さ。そして、カフェにはパンプキン・スパイス・ラテが登場した。シナモンの香りのするふわふわのホイップクリームの乗ったあったかいコーヒーカップを両手で包むと、なんだか秋だよね〜。クリスマスまで、あと100日!

アメリカの秋の季語「パンプキン・ラテ」
あったかくて、和む〜
すっかり秋の夜長チックなPeets Coffee