Saturday, January 30, 2016

マイルドな冬

しかし、過ごしやすい冬である。今日、晴れ渡った週末の気温は10℃。街にはにこやかにお散歩する人や、ショートパンツでジョギングする人があふれている。去年の豪雪おととしの極寒からは考えられない1月である。たまにはこんな冬もいいですね!

こんな季節にテラスが賑わう!
ワタクシも散歩の途中に大好きコルタードをテラスのテーブルで!
Bourgeois Pig Cafe
ディポールの学生街にあるかわいいカフェです

Friday, January 29, 2016

立って仕事をする人

最近の流行りらしい。オフィスワーカーが立ったままデスクワーク。パソコンに向き合って長時間座ったまま仕事をしているのはどう考えてもカラダに悪い…. それはもう周知の事実だったけれど、まさかこんな仕事のスタイルが登場しようとは。ボタンを押すだけでデスクの高さを変えられる「電動昇降デスク」というものもあるらしい。立ったり座ったり時々姿勢を変える方が、生産性が高くなるという調査結果もあるそう。背中や腰への負荷が減って、腰痛などにもいいらしいよ。ウチのオフィスでも見渡すと、ところどころにアタマの飛び出た人たちがいる。リクエストすると、すぐにデスクのセッティングを変えてくれるらしい。ワタシもやってみようかなぁ....

この方はもうホントに一日中立ってます。
アタマが常に高い位置にあるので、
けっこう目立つ。それがちょっと難点か....
パソコンの画面もまわりから丸見えになるしね
この人はパソコンを上下させて立ったり座ったり、
時々姿勢を変えて仕事している
立つ時の設定はこんな感じ。
キーボード台とモニターを元の机の高さまで降ろすと
座って仕事ができるようになる

Thursday, January 28, 2016

The New Contemporary

12月にオープンしたアート・インスティチュートの「The New Contemporary」を見に行った。昨年地元の慈善家カップルによってアート・インスティチュートに寄附されたこの現代美術のコレクションは、個人のコレクターからの寄附としては美術館史上最大と言われる4億ドル、約480億円に相当するんだそう。すべてをまとめて50年間の常設展示とすることを条件に美術館と交渉したという44点のコレクションには、アンディ・ウォーホール、ロイ・リキテンスタイン、ジャスパー・ジョンズなど、20世紀後半を代表する蒼々たるアーティストの作品が連なる。先日この美術館で講義を聴いたチャールズ・レイの彫刻や、わたしが高校時代に初めて見て衝撃を受けたシンディ・シャーマンのポートレイトもある。こんなコレクションが個人の邸宅で密かに眠っていたなんて信じられない! 寄附をした90歳になるEdlisさんは、10代の時にオーストリアから移民し、シカゴでプラスチックのビジネスで財を築いた人だそう。人生も終わりに近づいて、自分の集めた愛するアートたちが、より多くの人の目に触れられるよう道を作ってあげたというわけだ。大好きな美術館にまた大好きな作品が加わった。ありがとうEdlisさん!

このコレクションの代表作とされているウォーホール「Liz」
ゆったりとしたギャラリーにゆったりとウォーホールの作品群
楽しい現代アートの彫刻もたくさんある
展示ホールのすみっこに
キャンディを三角にたくさん重ねた作品。
アートを鑑賞しながら通りがかる人が
ひとつふたつとキャンディをここから貰って行く。
これもEdlisさんの邸宅にあった作品なのかなぁ....
やっぱりモダンアートって大好きだ!

ドライホップの缶詰めビール

いつもすごく混雑しているマイクロ・ブリューワリーの人気レストランDryHop Brewers。この店では最新のアルミ缶密封技術によって、人気のドラフトビールがテイクアウト可能なのだ。注文すると、生ビールをバーのタップからその場でアルミ缶に注入し、密閉してくれる。賞味期限は4週間。季節ごとに変わるオリジナルの地ビールの数々はここでしか手に入らないので、持ち寄りパーティなどに持って行くと話題性もあってグッド。ちょっとスーツケースが重くはなるけれど、日本へのおみやげにもいいかも。ホップをデザインしたラベルもポップでかわいい!

季節ごとにラインアップが変わる様々な地ビール。
感じのいい店員さんが、
好みに合わせて美味しいビールを選んでくれる
ビールの缶詰マシーン
テイクアウト用は
Glowlerとよばれる64ozの瓶と32ozの缶の2種類
手描きのビール名がいかにも「その場で詰めた」風。
「Shark Meets Hipster」「Cold Vein」なんていう
ネーミングも楽しい!
いつも混雑している人気のレストランは、
ここでしか飲めないビールはもちろん
ハンバーガーやおつまみも美味しい
レイクビュー・イースト。
おしゃれなレストランの多いブロードウェイ沿い

Wednesday, January 27, 2016

テイスト・オブ・ジャパン

海外向けの日本食プロモーションのために農林水産省によって2015年に創設された「Taste of Japan」 欧米各地で日本の食文化の啓蒙に貢献した人物へ名誉賞「Taste of Japan Honorary Awards」を贈っている。シリコンバレー、ワシントンDCに続いて、シカゴで表彰されたのはMomotaroのシェフ、マーク・ヘラー氏。今日はユニオン・リーグ・クラブで行われたその表彰式にお邪魔した。

日本に惚れ込み、東京に移り住んで日本の食文化の勉強をしたというシェフは、うそでしょ~と思うくらい若くてハンサム。ABCネットワークの料理評論家、スティーブ・ドリンスキー氏によるインタビューは、ちょっと伏し目がちでシャイな感じの青年の、日本食に対する豊かな知識と経験を短い時間で上手に引き出していた。表彰式の後は、数あるMomotaroメニューの中から、日本の食材を使ったお料理の大試食大会。マグロのぬた和えとか宮崎牛の石焼きとか、美味しい料理がたくさん並んだテーブルをあっちに行ったりこっちに行ったり。毎年続く「予定」というこのイベント。来年は誰が表彰されるだろう。こうしてシカゴの日本食レストランの質が上がっていくのは、住んでいる日本人としては嬉しい限り。農水省さん、続けてください。そして、シカゴのシェフのみなさん、がんばってください!

表彰式。シェフを囲んでTaste of Japan委員会のみなさん
農林水産省による日本食材プロモーションの一環
マグロ(Bluefin Tuna)のぬた和え
若桃という、梅のような形をした小さくて青い桃のデザート。
一口サイズで食べやすく、ほどよい甘さが日本の味!

Sunday, January 24, 2016

サマーハウス・サンタモニカの寿司

夏に来た時、「冬に夏が恋しくなったらまた来るね」と言った、Summer House Santa Monica。約束通りまた来ました! このお店はメニューが多国籍で、もうホントにごちゃ混ぜ。寿司からハンバーガーからパスタからタコスまで、大型ショッピングモールのフードコートでウエイターにサーブしてもらっているみたいな感じのレストランである。ただし、どの料理も質がよく、お店の雰囲気もいいので、わがままなアメリカ人がグループで食事に行くには、いろんなチョイスがあっていいかもしれない。今日ここで試したのは寿司2種。スパイシー・ツナ・ニギリとハマチ・アボガド・マキ。アメリカ発のニューウェーブ寿司はもう説明するまでもなくメジャーな食べ物で、「マキ」はすでに英語にもなっているくらいだけれど、やっぱりどぎもを抜かれるこういう寿司たち。別物だと思って食べればかなり美味しいのだ。

スパイシー・ツナ・ニギリ。
四角く固めたカリカリのお焦げごはんに
マグロのミンチとハラペーニョ。
これ、握りじゃないだろ、と思うけれど、美味しいから許す
アボガドの巻物にハマチの刺身、
その上にシラントロとハラペーニョ。
この組み合わせを考えた人は天才だと思う
相変わらず多くのお客さんで賑わう週末の人気店
「Vitamin D Room」と名付けられた
全面天窓のサンルームは、
冬の夜にはこんな感じ。きれいだよね
チップス&ワカモレもあれば....
キューカンバーのモヒートも。多国籍です
夏まであと150日! 
シカゴの気持ちをよく知っているSummer House Santa Monica!


グレイズ・テリヤキ

Chipotleのような店が流行っている。カウンターに行って、プロテイン(肉や魚や豆腐)の種類を選び、サイドの野菜を選び、炭水化物(ごはんやパスタやパンやキノアなどの雑穀類)を選んで、好みのプレートを組み合わせて作ってもらう。ブロードウェイに最近できたGlaze Teriyakiもそんな店。この半分ファーストフードのようなレストランは、メニューをテリヤキに限って、ソースをみな同じにして調理法を簡素化し、キッチンのスペースを省くことでコストを抑えている。その分、素材はローカルとかオーガニックにこだわっているらしい。テリヤキソースが甘すぎるのがちょっと難だけれどコンセプトとしては面白いかも。ニューヨークやサンフランシスコにもあるチェーンのよう。ヘルシーフードの時代に、新しいタイプのファーストフードが生まれている。

仕事帰りのヤッピー風若者がひとりで来て注文している。
ファーストフードのように気軽だけれど、
従来のような罪悪感は少ないって感じ?
ポークテリヤキのプレート。揚げ餃子もサイドに頼んじゃった。
あまりヘルシーではないかも....(笑)


Tuesday, January 19, 2016

ナオキ・スシ

リンカーンパークに、50席のこじんまりとした寿司レストランNaoki Sushiがオープンする。ヘッドシェフ&店長さんは、我らが親友尚ちゃん! LEYEでず〜っとコーポレート・シェフとしてShau’s Crab HouseやTokio Pubの寿司バーをリードしてきた彼が、いよいよ自分の名前の付いた店を任される。ここに来るまでいろんな苦労話を聞いてきた友人としては、もう嬉しくてうるうるである。

で、今日はオープンにさきがけ、プラクティス・ディナーというものに招待された。普段と全く同じメニューと設定でお客さんを入れて、予定通りに事が運ぶかをテストするお店の予行演習のようなもの。練習にふさわしく、お客さんひとりひとりにアンケート用紙が配られて、オーダーした料理1点1点に対して味やサービスの仕方など、様々な観点からの評価の記入を求められる。ほぼ満員のレストランで、寿司バーの真ん中に立って料理を用意し、スタッフに指示を与え、お客さんのおもてなしもする尚ちゃん。かっこよかったよぉ。正式オープンは明日。成功するといいね。また行くからね!

寿司バーのカウンターの向こうで忙しく働くシェフたち
1/2ロブスターのポンズと唐辛子バター
目にもキレイな帆立のお刺身。
50席のこじんまりとした店内は活気があって
いい感じに盛り上がっていました!

フリーハンド・シカゴ

ダウンタウンの一等地オハイオ・ストリートにそこだけ捨てられたように残っていた「東京ホテル&銀座レストラン」が「Freehand Chicago」という若者向けのヒップなホステルに生まれ変わったのは半年ほど前。機会があって中を見せてもらうことになった。怪しげで近寄りがたい雰囲気もあった「東京ホテル」が、実はこんなに広くてクラシックな雰囲気だったとは。ホテルの建築的な構造は全く変えずに、インテリアだけをモダンに改装したとのこと。言われてみてよーく見ると、うん、確かにいろいろなものが古いままだ。デザイナー泣かせのプロジェクトだったには違いないけれど、古いものをアーティスティックでモダンに見せる工夫があちこちにあり、人気の出そうなおしゃれなホテルになった。二段ベッドのドミトリータイプの部屋をたくさん用意して価格をおさえ、ターゲットは若者。値段が高いばかりのホテルがたくさんあるダウンタウンにあって、これは使えるのだ。地下に向かう階段周辺には、ちょっとだけ「銀座レストラン」の面影を偲ばせる「におい」が。時代とともに変わりゆく街の景色の中で、古くからシカゴを知る日本人が、ふとノスタルジアを感じる空気がまだそこにある。

以前はこんな感じだった。
閉店して久しい「銀座レストラン」には
1回だけ行ったことがあったけれど....
それがこんな感じに生まれ変わった。
「TOKYO HOTEL」の看板をデザインの一部に残しているのが面白い
ペントハウス・スイートのリビング。レトロモダンないい感じ
2段ベッドがふたつあるドミトリータイプの部屋。
グループで部屋をリザーブするプライベート・ルームと
ベッドだけをリザーブするシェア・ルームの2オプションある
ドアや床、柱などは東京ホテルの時のままだそう
1階ロビー脇のカフェ&バー。
お酒もコーヒーも今風でおっされ〜
ラウンジも居心地良さげでしょ
エレベーターホールのこの階段脇を通る時に
ふと「銀座レストラン」の残り香が....

Saturday, January 16, 2016

点て初め

シカゴには茶道裏千家公認の茶の湯の先生が3人いらっしゃる。そしてその3人の先生に学ぶ門下の弟子たちが集まって、北米各都市にあるアソシエーションの ひとつ、シカゴ支部を作っている。今日はそのアソシエーションの新年の集まり「点て初めの会」に参加してきた。郊外アーリントンハイツの図書館の会議室に 畳を運び入れ、床の間までセットしたすべて手作りのお茶会。一同で薄茶をいただき、新年のご挨拶。春にはほど遠いシカゴだけれど、初春のお茶と着物で華やかな女性たちに囲まれて春の気分になった。今年はもう少し真面目に勉強しよっと。

図書館の会議室に畳を持ち込んで、上手にお茶室ができました
床の間も手作り。
柳はシカゴ・ボタニック・ガーデンからの寄附
新年のお供えと香炉
お点前は、お仲間のOmarさん
新年のお道具たち。
足の不自由なOmarさんのために、
今年はテーブルスタイル
ごぼうと白味噌の花びら餅。
明治以降、裏千家伝統の新年のお菓子。
こちらも手作りです
点てだしする女性たちの和服姿が華やか
お茶会のあとに出た食事。「懐石」にはほど遠いけれど、
アメリカだと思えばなかなかでしょ。
このボリュームはやっぱりアメリカ

Tuesday, January 12, 2016

デイヴィッド・ボウイ

英国グラムロックのスター、デイヴィッド・ボウイさんが、ガンとの闘病の末に69歳にしてお亡くなりになった。ワタシのまわりにもたくさんのファンがいて、泣いている人なんかも見かけちゃったりすると、人ごととは思えなくなってきた。ワタシ自身は特にファンだったわけではないのだけれど、1年ちょっと前にシカゴのMCAで開催されていたデイヴィッド・ボウイ回顧展「デイヴィッド・ボウイ・イズ」の、見応えたっぷりの展示内容に圧倒された記憶がまだ新しいので、あ〜あ、亡くなっちゃんだ〜という残念な気持ちでいっぱいである。1年前の回顧展に関するポストはコチラ。ファンでなくとも往年の大スターを知る機会となるとってもいいエキジビションだった。芸歴50年、常にオリジナルで底知れぬクリエイティビティの持ち主だった。ニューアルバムを出したばかり、「David Bowie Is」ってことでまだまだバリバリの現役だったのに、「David Bowie Was」になってしまった。R.I.P. ご冥福をお祈りします。

去年の回顧展の写真をもう一度、貼っておきますね ↓

MCAの正面には大きなデイヴィッド・ボウイの看板
正面階段もボウイ仕様のオレンジのストライプ
時間制入場の行列のために作られたスペースも、
平日の夜はガラガラだった。ラッキー!
会場内はすべて撮影禁止。コレはおみやげやさん。
ボウイ・グッズがたくさん!

↓ コチラ、オープン初日に行われたフラッシュモブ。かっこいいボウイとかっこよくない(笑)ボウイが入り混じっております。