Friday, August 7, 2015

銀座祭り

今年で第60回を迎えるという銀座祭り。このお祭りはシカゴのダウンタウンにほど近いオールドタウンにある中西部仏教会のお寺で毎年夏に行われる。お寺の駐車場には立派なステージと広い観客席が設置され、和太鼓や柔道剣道、日本舞踊などのパフォーマンス。境内では「技」と題してさまざまな日本の伝統工芸やクラフトの屋台が並ぶ。シカゴに数ある日本祭りの中でもこのお祭りは最も古く、世代交代を経て、今や日本というよりは日系人のお祭りとなっている。遊びに来ている人のほとんどはアメリカ人、というか日本人顔じゃない人ばかり。主催者側の役員さんや、屋台を切り盛りしている人たちも、ほとんどが日系人あるいは心に日系が混ざった人たちで、純粋な日本人と思われる人はほとんどいない。そして日本祭りだというのにここでは日本語も全然通じないのだ。それでも日系人による日本文化という独自の世界には説得力があり、故郷の文化と伝統を後世に引き継ぎながら日本人コミュニティを築く努力をした1世2世の人たちの心意気が、この立派な浄土真宗のお寺をバックにしっかりと伝わってくる。ワタクシ個人的には、こういう日系人の集いの楽しいところは、昭和30〜40年代の日本ってきっとこうだったんだろうなぁと思える昔っぽさに対する郷愁感。日本の外の日本って、面白い。

お祭り用に設置された鳥居のゲート。
お寺なのに鳥居ってところがもう楽しい
60年続く銀座祭り。古い看板にも趣がある
お祭りの間一般公開されている本堂内部。立派なお寺です
このお祭りの名物。有名なチキン・テリヤキ。
1年に一度のコレを楽しみに来る人も多いそう
スパムむすびと、太巻き+おいなりさん。
普通のストリート・フェスティバルには見られない、
日本人らしい細やかさを感じます
ずらりと並ぶクラフト関係の屋台
「技」のひとつ、Shiatsu。
スパ流行りを背景に、「Shiatsu」は「Teriyaki」同様、
もう普通に英語になっている

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