Sunday, July 15, 2012

シカゴ寄席

今年も柳家さん喬師匠がシカゴに来てくださった。去年までの、バーに即席の高座を作っての手作りプライベート・ライブ寄席とはちょっと趣向が変わり、今年はスポンサーがついて、一般にチケットを売り出し、ホテルのホールを使ってのパブリックなイベントになった。さん喬師匠とともに柳亭左龍さん、紙切り寄席の林家二楽さんのおふたりの噺家さんも加わり、英語の字幕を見せたり、プログラムなるものもバイリンガルで作られていて、司会兼解説の人も来て、観客も100人を超えずいぶん大がかりになった。3人の噺家さんによる落語3席と紙切り芸1席。毎年レギュラーのわたしたちは一番前の席をとってもらって、かぶりつきで笑いっぱなしのあっという間の3時間だった。それにしても、聞いているだけで情景にすっかり引き込まれるその噺の力。これって英語の字幕を通してどのくらい伝わるんだろう。古典落語の背景になる日本特有の文化をある程度知っていないと、噺の面白みも半減しちゃうと思うのだけれど。そんなこともちょっと聞いてみたい気がしたけれど、会が大がかりになってしまって、師匠と個人的にお話ができる懇親会がなくなっちゃったのはちょっと残念。でもアメリカにいて、こんな寄席を見せてもらえるのだから、贅沢は言えませんよね。

2 comments:

  1. 大内 哲@新宿33回7/18/2012

    おや、さん喬師はそんなところへ出張していたんですね。
    毎年上野鈴本で、権太楼師とともに夏祭りという名目で長講を掛ける10日間の企画があるのですが、これはもうチケットが取れない取れないwww。
    左龍師はさん喬師のお弟子さんですが、こういうときに同行する係wなんですね。うはは。
    因みに演目は何でしたか。夏場だから「たがや」「佃祭り」「かぼちゃや」「船徳」「青菜」なんてとこかな。いやそれとも「井戸の茶碗」あたりか。海外公演における演目って、興味あります。さん喬さん2席の左龍さん1席ですよね。

    ReplyDelete
  2. 大内さん、さん喬さん2席の左龍さん1席でしたよ。さん喬さんは「ちりとてちん」と「鴻池の犬」左龍さんは「お菊の皿」でした。「鴻池...」では、師匠のお顔が犬に見えてしまいました。売り切れの上野鈴本のことを思ったら、贅沢ですよね〜

    ReplyDelete