Sunday, September 30, 2012

オクトーバー・フェスト

ドイツ移民の多いシカゴの街では、ドイツ・バイエルン地方のお祭り、オクトーバー・フェストがあちこちで開催される。季節の変わり目、ドイツでは新しいビールの醸造シーズンの開幕を祝うお祭りだ。シカゴ市内では聖アルフォンサス・カトリック教会のものが有名で、たまたまウチの近くなのである。大ジョッキやブーツ・ジョッキで出されるビール、バイエルン地方の民族衣装を着た女性たち、ポルカのダンスなど、ものすごくドイツ的な風景を目にすることを期待して行ったのだけれど、お祭りの規模自体それほど大きくはなく、出店ブースもネイティブ・アメリカンのクラフトを扱う店や、メキシコのポンチョを売る店、ビンテージのジュエリーやらビーチウェアなど、夏の普通のストリート・フェスティバルとなんら変わりはない。次の世代に祖先の文化を継承するせっかくの機会なのに、結局は飲んで騒ぐための言い訳にしかなっていないのにはちょっとがっかり。でもまあ、非営利の教会が資金集めのために主催しているお祭りだからあまり批判もできないけれどね。さすがに手作りのソーセージやジャーマン・ポテト、ウィナー・シュニッツェルなどはとっても美味しい。そして、会場となっている築125年のカトリック教会の青空を貫く尖塔や、ステンドグラスに彩られた広大な聖堂はおごそかで美しい。もちろん、聖堂内にビールは持ち込めませんけどね。

ビールのブース。ピルスナーやエール、
オクトーバー・フェスト・スペシャルなど冷えたビールが数種類。
メーカーの名前が印刷されたプラスチックのカップはちょっと残念。
ソーセージとサワークラフト、ジャーマンポテト
交通量の多い大きな交差点に建つ教会は、
高くそびえる尖塔と歴史を感じさせるファサードが
圧倒的な存在感



外のフェスティバルの喧噪を
まるで受けつけないかのような静かでおごそかな聖堂

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