Saturday, December 31, 2011

ペニー・ライド

ホリディ休暇もいよいよ大詰め。ニュー・イヤーズ・イブを前に、ひっそりとしていた街に人々がもどって来た。今夜の街はどこもかしこもカウントダウン・パーティで大騒ぎになる。そこでCTAでは、今夜から明日元日の朝まで一晩通して、「ペニー・ライド」電車賃とバス料金が1セントになるサービスを提供する。交通渋滞の緩和と、酔っぱらい運転防止に大いにに役立つこのサービス。なんと、CTAは25年前から行っているそう。こんなお茶目なCTAからのお年玉。ぜひぜひ利用させてもらって、来年もシカゴの公共交通機関をみんなで盛り上げていこう!

シカゴの冬

今朝はすばらしいお天気に恵まれて、気持ちよく2011年の走り納めができた。早朝のレイク沿いには多くのランナーが繰り出し、中には短パンの人もいるくらい。それにしても過ごしやすい12月だった。気温はマイルドで、みぞれまじりの雪がほんの少し降っただけ。今のところ記録的に雪の少ない冬だ。とはいっても1年を通して見れば、今年はやはり歴史に残る積雪量を記録した年。1月、レイクショア・ドライブにスタックして動けなくなった車の長い列はまだ記憶に新しい。市の公共機能はほとんど麻痺して会社はどこも休みになり、山のように積もった雪をかく作業はほとんどイベントのような感覚で、みんなむしろ楽しんでいた。さて、年が明けてこれから1月と2月がどんなお天気になるのか、怖いような楽しみなような。冬さえなければシカゴは最高という人もいるけれど、厳しい冬もまたわたしの大好きなシカゴの風景のひとつなのだ。

今朝のレイクサイド・トレイルから見た朝日
1月のレイクショア・ドライブ、豪雪にスタックした車たち

Wednesday, December 28, 2011

1000万マイル・ギフト

ユナイテッド・エアラインが歳末のギフトとして、1000万マイルをチャリティ団体に寄付してくれるという。オンライン上で投票参加者を募り、リストされている45のチャリティ団体の中からサポートしたいチャリティを選んで投票してもらい、得票数のパーセンテージに従って1000万マイルが振り分けられるという仕組み。ユナイテッドとパートナーシップを組み、救命手術を必要とする子どもたちと、その家族の手術旅行を無料航空券によってサポートしている我がロータリー・インターナショナルも、チャリティ団体のひとつとしてリストアップされている。今日の時点でロータリーは第2位、全体の14.3%の票数をもらっている。ロータリーのチャリティをサポートしていただける方は、ぜひhttp://10millioncharitymiles.com/に行って、以下の画像と同じロータリーのロゴをクリックして投票してください。期間は12月31日まで。1回限りでももちろん大歓迎だけれど、毎日1回投票できるので、できたら毎日投票してね。

Tuesday, December 27, 2011

ハッピー・ホリディ・イン・アメリカ!

20日から始まった今年のユダヤ教の「ハヌカ」。8日目の今日は最後のろうそくが灯る日だ。そして毎年12月26日から始まるアフリカン・アメリカンの人たちの年末7日間のお祭り「クワンザ」は、今日は2日。オフィスの真下のエバンストン・ファウンテン・スクエアには、クリスマス・ツリーとユダヤ教のメノーラーと、クワンザの7本のキャンドルの電灯が並んで飾られている。なんだかお祝いてんこ盛りって感じもするけれど、どんな人種もどんな宗教の人も、仲良くお互いを尊重して年末をお祝いしようということで、こういうことになっている。とっても現代のアメリカらしい光景だ。というわけで、みなさん、メリークリスマス! ハッピー・ハヌカ! ハッピー・クワンザ! そしてまもなく、明けましておめでとう!

Saturday, December 24, 2011

ハーフ・ムーン・クレープ

イブのディナーは予約をしそこなった。ということで、予約なしで入れたのは近所のベトナム料理Hai Yen。他はどこも入れないから、と言いながら実は大好きなレストランなのだ。値段もお手頃、気取らず、おいしいし、店内もきれい。サッポロビールだってある。ベトナム料理ならではのヌードルスープ・フォーはもちろんおいしいけれど、わたしのおすすめはハーフ・ムーン・クレープ。エビと豚肉ともやしを炒めたものが、ぱりぱりの卵の皮に包まれて出てくる。バジルやミントやシラントロなどたっぷりの緑の野菜を薬味に、エスニックな甘辛いソースをかけてばりばりいただく。絶妙。イブの夜、大正解でした!

Friday, December 23, 2011

犬猫病院

ウチの2匹のネコの定期検診で、近所の犬猫病院に行った。毎年ペットの誕生日にカードを送ってくれるBlum Animal Hospital。ドクター・ダンは、シカゴに引っ越して来た当初からお世話になっているとっても優しいおじいさん先生だ。ウチのおデブで内弁慶で病院が大キライな非友好的ネコたちに、いつも「What a beautiful girl!」「Such a handsome boy!」と声をかけながらていねいに診てくれる。年末の動物病院は年内駆け込み検診の動物たちでいっぱい。ウチのネコたちには迷惑な話だと思うけれど、たくさんのペットとその飼い主たちが並んで座っている待合室は愛情のオーラが満ちてていて、なんとも微笑ましい光景。ホリデー・シーズンのこの時期にぴったりの幸せな気持ちになれるのだ。

Thursday, December 22, 2011

クランベリー・サルサ

友人のマリンダに作り方を教えてもらったクランベリー・サルサがマイ・ブームだ。ホリデー・シーズンのこの時期、いろいろな場所で持ち寄りパーティがあるけれど、これはどこに持って行っても評判。ほどよい酸味とピリ辛が、リッチで甘い食べ物が多く並ぶホリデー・フードの中ではさっぱりとした口直しになり、ヘルシー感もダントツなのだ。クランベリーの鮮やかな赤も、クリスマスの華やかさの演出としてとってもフェスティブ。作り方はいたって簡単なのでぜひお試しあれ。


Cranberry Salsa:

2 bags of fresh cranberries (dice in food processor)
1 bunch of cilantro
3 Jalapenos
4 diced green onions or more depending on preference.

Add all ingredients together then add:

2 tbsp of olive oil
1/8 cup of Orange juice
1/8 cup of sugar give or take depending on how tart the cranberries are.

Monday, December 19, 2011

クリスマスを過ごしたい街トップ10

友人のはるかさん、今年のクリスマスはご主人とふたりでパリだそうだ。いいなぁ、ロマンチックだなぁ、おしゃれだなぁ、と思っていたらCNNにこんな記事が。「クリスマスを過ごしたい街トップ10」1位はやっぱりドイツのニュールンベルグ。さすが、クリストキンドル・マーケットのコピーが海を渡ってやってきちゃうだけのことはあるね。そしてなんと東京がニューヨークの8位を抜いて堂々第7位! でも東京といってもどこでもいいわけじゃないのよ。この記事で触れられているのは六本木ヒルズのけやき坂。東京がきらめくと、ゴジラだってチャーミング.... だって。世界トップ10入りを果たしたイルミネーション、ぜひぜひ見に行きたい!

六本木けやき坂のイルミネーション
CNNのサイトからお借りしました

Saturday, December 17, 2011

ルンバ

お掃除ロボット・ルンバが我が家に登場。円盤状の物体が四角い部屋をまる〜く掃除するので、やり方はわたしとだいたい同じかな。でも時間はわたしよりもずっと長くてていねいだ。あっちこっちの壁にぶつかりながら、ひたすら廻ってほこりやネコの毛を吸い上げていく。1周すると吸い上げたゴミでお腹がいっぱいになりエネルギーも使い果たして、充電場所に自分で帰って行って、脳天気な声を発して休息を宣言、寝てしまう。なんだかペットみたいでカワイイ。ホントのペットのネコたちが、奇妙なロボットの登場にちょっと戸惑い気味である。

Wednesday, December 14, 2011

クリストキンドル・マーケット

シカゴ市役所前デイリープラザのツリー点灯式と同時にオープンするクリストキンドル・マーケットは、ドイツのニュールンベルグの歴史あるクリスマス・マーケットが起源なのだそう。ドイツとアメリカの貿易と友好の促進のために、シカゴ市とニュールンベルグ市がパートナーを組んで毎年開催しているオープン・マーケット。クリスマスの装飾に彩られた小さなテントがずらっと並んだ広場は、アメリカの商業的な派手さが極力抑えられていて、なんだかヨーロッパの小都市の広場にいるような感じもする。寒い時には暖をとれるようストーブのある避寒用テントも用意されているけれど、みんな寒い中たくさん着込んで背中を丸め、白い息を吐きながらホットワインやホットチョコレートで体を温めつつ、シカゴの厳寒のクリスマスを楽しんでいる。街の真ん中にありながら静かで落ち着いていて、心があったかくなるとってもキュートなイベントなのだ。

Sunday, December 11, 2011

ブラディ・マリー

アメリカのサンデー・ブランチとは切っても切れないブラディ・マリー。日本でいえば向かい酒、いわゆる二日酔いを和らげるお酒とされている。Ravenswoodの住宅街にあるFiresideはこのブラディ・マリーが売りのレストラン・バー。“Make it yourself” をオーダーすると、グラスに氷と並々のウォッカがサーブされ、それにブラディ・マリー・カウンターで用意された様々なジュースやスパイス、野菜や果物を好きなように合わせて、自分自身のブラディ・マリーを作る。こんなにたくさんあるのか…、と思うさまざまなスパイスや食材(飲材?)の並んだカウンターはまさに芸術作品ものなのだ。並々のウォッカは、わたしにとっては二日酔いを和らげるどころか充分に “アルコール” なので、調合は酒豪な友人たちにまかせて、ユニークにおいしく出来上がった作品をそれぞれちょとずつ味見させてもらうことにする。

トマトジュースからタバスコ、セロリやサラミソーセージ、
餃子のタレまで、用意された様々な食材とスパイス
出来上がったブラディ・マリーは、とってもスパイシー!

Saturday, December 10, 2011

リグリー・フィールド・アイスリンク

最高気温は氷点下4度だけれど、久しぶりに雲ひとつない青空が広がった土曜日。先週末にオープンしたリグレー・フィールドのアイスリンクは、スケートを楽しむ親子連れやカップルで賑わった。街中の小さな小さなリンクだけれど、シカゴを代表するランドマークのひとつ「リグレー・フィールド」にあるリンクということで、まあまあ人気があるよう。野球のない冬場に球場の知名度を生かして観光客を呼び込むいいアイディアだと思う。一度滑ってみたいと思いつつなかなかチャンスがなくて、いつも通りがかりに楽しそうな人々を眺めているだけ。近くに住んでいると、いつでも行けると思うせいか、なかなか行くことがないものだね。

TBOX

クラーク・ストリートに出てみたら何事かと思うほどの人の波。しかもみんなクリスマス・コスチュームを身につけている。第16回TBOX (Twelve Bars of Xmas) 。リグリーフィールド周辺のバーをクリスマスをテーマにバー・ホッピングするイベントで、なんと朝8時から夜12時までぶっ通しで飲み続けのバー・マラソンだそうだ。たぶん第1回は12軒のバーから始まったのでこの名前なのだろうけれど、毎年毎年参加者が増え、イベントも有名になり、今年は36軒のバーに1000人以上の参加者だそう。おかげで午後のクラーク・ストリートは赤と緑の酔っぱらいで溢れている。こんなイベントがもう16年も続いているなんて、なんてクレージー! 酔っぱらいがふらふらしていて危ないから、今日は車で出かけるのはやめておこう。

Sunday, December 4, 2011

フェイスブック・マラソン大会

日本の友人ランナーの誘いで、フェイスブック・マラソン大会に参加した。種目は3キロ、5キロ、10キロとハーフマラソン。この週末から1週間の間の都合にいい時間に、自分が普段走っている場所で、それぞれ自分の選んだ種目の距離を走る。そしてタイムをフェイスブックに自己申告する。のちほど幹事さんが全ランナーのタイムを集計して結果が発表になるという段取り。各種目を完走できるだけの体力がある人なら誰でも参加できて、参加費もかからなければ、大会のための大がかりな準備も必要ない。どこかで同じ時間に同じ目的で走っているランナーのことを考えながら、交流を深めるとてもステキなマラソン大会だ。純粋にランニングが好きな人たちの「一緒に走ろう」から始まった草の根の大会。フェイスブックの利点を生かした素晴らしいアイディアだと思う。

ちなみにわたくしは10キロで参加。シカゴのこの週末のお天気は最悪で、どしゃぶりの中をひとりで黙々と走るほどのダイハード・ランナーではないわたしは、もうほとんど棄権かなぁと思っていたけれど、夕方の雨の上がった一瞬を狙って走って来た。地面はぐちょぐちょ空は真っ黒、とても走る気になれるような天気ではなかったけれど、みんな悪天候にカラダを持て余していたのか、わりと多くのランナーがレイクサイド・トレイルを走っていた。走ってみればやっぱり気持ちがいいのだ。こんなことがなければ走らなかったであろう日曜日。モチベーションをくれたフェイスブック・マラソン大会に感謝です。

Saturday, December 3, 2011

Vapiano

クラーク・ストリート沿いの賑やかな場所に、けっこう目立つ外観で出現したVapianoは、ちょっと変わったコンセプトのレストランだ。入り口でチップ・カードを渡されて、オープン・キッチンのカウンターで食べものをオーダーするとその場で作ってくれ、オーダーはチップカードに積算、帰りに出口のレジスターで精算する。食事はメイド・トゥ・オーダーだけれど、形式はファースト・フードというわけだ。食事はピザやパスタなどのイタリアン中心。バーもバーテンダーが常駐するフル・バーで、注文に応じて何でも作ってくれる。インテリアもモダンでおしゃれだし価格もリーズナブルなので、けっこう流行るかも。夜遅く帰って来て、ちょっとだけ食べたいけれどファースト・フードではな〜、みたいな時にいいかもしれない。あとは、参加者が飲みたいもの食べたいものを好きなだけ自由にオーダーして清算はそれぞれに、みたいな大きなパーティにもいいかもしれない。ただし、チップ・カードをなくすと、チャージは50ドルだそうなので要注意。

Friday, December 2, 2011

クリスマス・ツリー・ショップ

12月に入ると、街のあちこちにこんもりとした緑の森が出現する。夕刻のオレンジ色の街灯に照らされるクリスマス・ツリー・ショップ。分厚いコートを着て白い息を吐きながら、人々が次々に大きなもみの木を引きずって行く街角は、アメリカの都会の冬の風物詩。クリスマス・ソングをバックに、まるで映画の1シーンのようだ。

ウチの一番近くのツリーの森は、バーの裏の駐車場に出現
デリバリー・トラックも、ホリディ仕様の赤

Monday, November 28, 2011

Sushi Samba Rio

噂には聞いていたけれど、初体験のジャパニーズ・ブラジリアン・フュージョン、Sushi Samba Rio。なぜだかSex and the Cityを思い出してしまったインテリアは、高い天井に赤紫の照明で、寿司屋の典型的なイメージにはほど遠い。広大な空間にテーブル間のスペースをゆったりと取ってレイアウトされたフロアは、ちょっと前に流行ったような “ヒップ” な感じ、かといって時代遅れというほどでもない、ホテルのバーラウンジのよう。ウエイター・ウエイトレスとは別に、胸の開いたドレスでテーブル間をチェックしてお酒をついだりするお色気担当のおねえさんもいるのだ。ちょっと前までは週末にサンバのおねえさんも登場したらしい。今日は月曜だというのに、夜8時には店内は満席。ちょうど今ダウンタウンで行われている放射線学会の大規模なカンファレンスに来ていると思われる日本人の姿もちらほらと見られた。日本人寿司シェフのシゲさん目当てでこの店に行ったわたしたちは、フロアの中央にでんと構える寿司カウンターにすわって、シゲさんにおまかせで、本日の新鮮なネタを使ったお寿司を握ってもらった。アジ、カンパチ、サバ、キングクラブ、イカ、ネギトロなど、ちょっと炙ってあったり、ちょっとソースに工夫がしてあったりと、細かい演出が心憎いのだ。シャリの上品なサイズも、他の日本食店にはない気配りで嬉しかった。上品な前菜とお寿司を十分に堪能したので、ジャパニーズ・ブラジリアン・フュージョンの「ブラジリアン」の部分を試せなかったのがちょっと残念。

お店の真ん中にどか〜んと構える寿司カウンター
寿司シェフ・シゲさん。この店に来て8年だそう

Friday, November 25, 2011

サンクスギビング・ディナー・その2

シャンペインの友人、ジェニー&ボブ宅でのサンクスギビング・ディナー第2ラウンド。ここでもゲストは21人。ターキーは21パウンドだ。パーティ上手のジェニーとボブが今年ゲットしたばかりという、WeberのEggというセラミックのチャコール・グリルで時間をかけて焼かれたターキーは、モイスチャーを逃がすことなく、脂の少ない白身の部分までもがジューシーにおいしく仕上がった。サンクスギビングには欠かせないマッシュド・ポテトやグリーン・ビーン・キャセロールなどの伝統的なサイドディッシュも主役のターキーを完璧に彩った。それにしてもサンクスギビングとはハイ・カロリーな祝日だ。これから年末にかけてはダイエットにはほど遠いパーティ・シーズン。しっかりエクササイズにもはげまなくてはいけない。

アムトラック初体験

今までサンクスギビングの帰省旅行には縁のないわたしだったけれど、今年はちょっとだけ帰省気分で古巣シャンペインへ。アムトラックも初体験なのだ。シカゴ・ユニオン・ステーションから朝8時15分の列車で2時間10分の旅、のはずが、出発はオンタイムだったけれど到着は15分遅れて、10時40分にシャンペイン着。45秒遅れても誤りのアナウンスが入る日本の新幹線を知っているわたしにとっては信じられない話だけれど、15分くらいの遅れなら優秀なほうなのだそう。きのうとおとといの帰省ラッシュのピークをはずしたせいか、車内は比較的すいていてゆったり過ごすことができた。列車はもうちょっときれいだといいなぁ。せっかくの雄大なアメリカの田舎の風景も、ほこりに濁った窓を通して眺めるのでは少し残念だ。でも、珍しくお天気に恵まれた大型連休の中日、広大なイリノイのコーン畑の中を列車は軽快に走ってくれた。駅には友人のトリーシャとジェフが迎えに来てくれて、このあと今年2度目のサンクスギビング・ディナーなのだ。

シカゴのアムトラック発着ターミナル、ユニオン・ステーション
15分遅れでシャンペインに到着

Thursday, November 24, 2011

サンクスギビング

毎年恒例のマイク&ローラ宅でのサンクスギビング。どこにも帰省しない近くの友人たちが集まって、Yoshi's Caféのターキーと、持ち寄りの前菜やサイド・ディッシュでお祝いする。今年も20人が集まった。みんなでいただく食事はもちろんおいしくて楽しいけれど、わたしが一番感激するのは、食事の前のお祈り。食卓を囲んでみんなで手を取り合い、「明日のことは考えず、今この瞬間の幸せを満喫しよう、そうすれば明日はもっといい日になる」と、今日の幸せを感謝する。一番の年少者からひとりずつ隣の人の手をぎゅっと握り、その「ぎゅっ」を次々に隣の人にパスしていく。1周廻ったところで、みんながコネクトし、一緒にお祝いする人がいることの幸せをかみしめる、というわけだ。これは何の宗教にも関係のない、多文化多宗教の現代のアメリカにぴったりのステキな儀式だと思う。また今年もいい仲間に恵まれて、滞りなくサンクスギビングを迎えることができた。感謝。

赤を基調にした華やかなテーブル・セッティング
ターキー・ディナーはバッフェ・スタイルで
わたしの第1回目のプレート
デザート・バッフェも充実なのだ

Wednesday, November 23, 2011

Strawberry Roulade

2本続けてスイーツ・ネタで恐縮ですが、もうひとつ紹介したいのは、Café Selmarieのストロベリー・ロールケーキ(Strawberry Roulade)。リンカーン・スクエアの中心にあるかわいい商店街の舗道沿いにひっそりとたたずむこの店を知ったのは1年ほど前で、それ以来、レイク・ビューのBittersweetと並んで、わたし中ではシカゴ2大スイーツ・ショップである。一応8人分とされているこのストロベリー・ロールケーキは16人でシェアしても充分なボリューム。サンクスギビング・ディナーのデザート担当として今年はこのケーキをゲットした。ふわふわのスポンジケーキに包まれたストロベリー・クリームはとても軽くて、ヘビーなごちそうのあとでも別腹にすんなり収まってくれるのだ。

Chocolatier Piron

パイロン兄弟が経営するチョコレート・ショップ・Pironは、映画「Chocolat」でジュリエット・ビノシュが女主人を演じたヨーロッパの田舎町のチョコレート・ショップを思い出させる。エバンストンのメイン・ストリートにあるこの隠れ家的なお店は、手作りのオリジナル・チョコレートをこの場所でもう20年以上に渡って作り続けているのだそう。乳製品以外の材料はすべてベルギーから輸入しているというこだわりのチョコレートが、ショーケースにぎっしり並べられている。小さなお店のドアを開けると、奥のキッチンから漂ってくるチョコレートのアロマが別の世界に連れて行ってくれるような、そんな幸せな空間。サンクスギビングの連休を明日からに控えた今日の午後、この店のチョコレートをギフトに選ぶ人々で、小さな店内はいっぱいになった。

Tuesday, November 22, 2011

ツリー点灯式

エバンストン・ファウンテン・スクエア「世界で一番風の強い交差点」でのクリスマス・ツリー点灯式が、凍えるような強風と冷たい雨の中で行われた。笑っちゃうくらいの悪天候の中、地元合唱団がキャロルを歌い、サンタも消防車に乗って登場。あまりに風が強く、全方角から雨が降ってくるので、みんな動きがとれずになんだかコントを見ているみたいだった。「さっさと電気つけてくれー」状態の人々のために、市長のあいさつも割愛。ツリー点灯後は鑑賞する間もなく、みんなウチのオフィスのカフェテリアでふるまわれたホット・チョコレートに殺到した。どっちを向いてもひっくり返ってしまったわたしの傘も、最後には無惨な姿に。しかし、これからのひと月半、寒さにかじかむ人々の心にあたたかい火を灯してくれるツリーである。大切に見守ってあげたい。

かじかんだ手と強風で手元が定まらず....

Sunday, November 20, 2011

North Pond

North Pondは、いつものジョギング・コースの途中にあり、リンカーン・パークの水と緑に囲まれたステキなセッティングで、ずっと行ってみたいなぁと思っていたレストラン。公園内というユニークなロケーションはもちろんのこと、クラフツマンシップを感じるあたたかみのあるウッド調インテリアと、自然光がたくさん入るように設計された店内もなかなかステキ。サンデー・ブランチは33ドルのプリ・フィックス。前菜とメインとデザートそれぞれ4つのチョイスから選ぶようになっている。選んだのは、ポーチド・エッグとダック・ソーセージの前菜、マッシュルームとペアーのベジタリアン・チョイスのメイン、それにデザートはアップル・キャラメル・タルト。ポーションもちょうどよく、お味もエクセレント。パンケーキやオムレツのブランチしか知らないわたしにとっては、なかなか豪華なお昼ごはんだったのだ。静かでゆっくりとした贅沢な日曜日を過ごすにはお薦めのレストランだ。

お喋りに忙しくて写真を撮らなかったので、
ウェブサイトからお借りしました。ごめんなさい。
今は冬なのでこんなに緑は繁ってません。

Saturday, November 19, 2011

定点観測

はい、この写真を見て何の話かすぐわかる人は、かなりちゃんとこのブログを読んでくれてますね。あらためてありがとう! 6月に始まったレンタルサイクルの定点観測。8月の終わりにはこんなんで大丈夫かなぁ、と思ったけれど、11月の半ば過ぎにしてこれだけ出払っているのなら、けっこういい線いけてるのかもしれない。冬場はあとどれくらい「自転車に乗ろう」という気持ちになれるだろうか。今年の冬はあまり厳しくならないといいけれど....

グリーン・シティ・マーケット

Peggy Notebaert Nature Museumで毎週末行われているグリーン・シティ・ファーマーズ・マーケット。45軒のローカル農家がオーガニックの野菜や果物を売りに来る、シカゴでは最も大きなファーマーズ・マーケットのひとつだそうだ。ここはまだ屋外でがんばっている。りんごやパンプキンなど秋のカラフルな収穫物が、グレイの空の下を鮮やかに彩る、晩秋のシカゴなのだ。

水飲み場終了

いつのもジョギングコースでお世話になっている水飲み場も、とうとう栓が閉められてしまった。まだ外を走れないほど寒くはないし、走っている人もたくさんいるのだけれど、ここも冬支度。水が凍って水道管が破裂したら大変だからね。

Thursday, November 17, 2011

ツリー搬入

オフィスの真下のエバンストン・ファウンテン・スクエアに、クリスマス・ツリーが搬入された。冬になって空っぽになった噴水のプールに毎年設置されるツリー。「世界で一番風の強い交差点」とわたしが渾名を付けているこのスクエアだけれど、今のところツリーが倒れるという事故もなく、毎年幸せに年末を飾ってくれている。点灯式は来週の火曜日夕方5時半。今年もまたホリデー・シーズンがやって来た!

Wednesday, November 16, 2011

29年 29ドル

いつもお世話になっているYoshi's Caféが創業29周年を迎え、今週は、スターター+メイン+デザートのスペシャル・セットメニューが29ドルと、お得なアニバーサリー・ウィーク。レストランやナイトクラブの集まる競争の激しいエリアで、この規模のレストランを夫婦ふたりによる個人経営で29年も続けているのだから、大成功と言えるだろう。

29ドルのスペシャルに魅せられて、そして29年もの間人々のお腹を幸せに満たしてくれてきたオーナーのヨシさんと伸子さんをお祝いするために、平日にもかかわらず今日もレストランは常連さんで満席だ。そしてその中には、最近この近くに家を買って引っ越して来たという、トークショー・パーソナリティのRosie O’donnellの姿も! とても気さくで感じのいい人だったそう。こんな人が常連になってくれれば、レストランの人気もまたさらにアップということになりそうだ。

アニバーサリー・スペシャルの締めくくりは
デザートのパンナコッタ。おいしい〜!

Tuesday, November 15, 2011

上原ひろみ・コンサート

ミレニアム・パークのHarris Theaterにて、Hiromi(上原ひろみ)のピアノ・トリオ。ニューヨークが拠点のミュージシャンだけれど、日本での知名度も高いよう。矢野顕子さんとコラボしてる? 「この素晴らしいピアニストはどのジャンルにもあてはめることができない」と最初に司会者が紹介したけれど、ジャスですかね、ジャズだよね。ジャズ・ピアノをベースに、シンセを使ったり、ベートーベンのソナタ・パセティークをアレンジしていたり、決められたフォーマットからはみ出したオリジナルな感じがとても楽しい演奏だった。小さいカラダ全身をピアノと一体化させて、すごい迫力で表現する。日本人にもこういう若いミュージシャンがいるんだね。これからが楽しみだ。あっという間の90分。ものすごくエネルギッシュな演奏に、聴く側も体力を吸い取られたようで、コンサート後は運動したあとみたいな心地よい疲労感に襲われた。

Friday, November 11, 2011

11.11.11

2011年11月11日ということで、今日はフェイスブックなんかでそれがけっこう話題になっていた。ほぉ、とか思うだけで何の意味もないんだけどね。

でも11日といえば、あの3月11日から8ヶ月ということになる。世の中を動かせるような力はないけれど、募金に始まり、チャリティ・コンサートに行ったり、手作りのお菓子チャリティ茶会を催したり、ファンド・レイズ・ディナーのお手伝いをしたりと、わたしもいろいろやったなぁ。会社での折り鶴プロジェクト記事になり、東北のお酒もみんなで飲んだ。でもわたしのような普通の人たちの助け合いで出来ることは小さくて、復興は国レベルで大規模に組織的に取り組まなければダメなのだということは、もうみんなわかっている。それでも、あの日に受けたショックと、何でもいいから何か自分にできることをやらなくちゃと思ったあの焦燥感は、忘れちゃいけないと思うのだ。でしょ?

で、話は11.11.11のゴロ合わせにもどるけど、次にこのゴロが来るのは来年の12月12日。そしてその次はなんと、3001年の01月01日だ! ここにいる人はたぶんもうみんないなくなっちゃうね。デザイナーで友人のかよちゃんが、11.11.11のステキなビジュアルを送ってくれたので、ここで紹介します。Keep on smilin’ — いつも心に微笑みを!

Wednesday, November 9, 2011

冬時間

週末にデイライト・セイビング・タイムが終わり、時計を1時間遅らせて、冬モードに突入した。午後4時にはもう真っ暗。仕事が終わる時間にはすっかり夜になっているエバンストンの街は、早くも街灯にクリスマス・デコレーションがついている。今月末のサンクス・ギビングからクリスマスまで、きっとあっという間だろう。さて今年のホリディ・シーズンは長い夜に何をしようか。寒くはなるけれど、街が華やぐ楽しい季節でもある。

Sunday, November 6, 2011

Movember

NovemberではなくてMovember。11月は、Mo (=Mustacheのこと。口髭を意味するスラング)をみんなではやしましょうという、口髭月間なんだそう。ふざけたような話だけれど、口髭を生やすことで、特に前立腺ガンなど男性特有の、または男性がかかりやすい病気への認知度を高めようという、実に真面目なキャンペーンなのだ。参加者は11月1日にキレイに髭を剃った状態で参加登録をし、それから30日間、口髭を伸ばしたスポークスマンとして寄付をよびかける。集まったお金は、Movember財団を通して、前立腺ガン支援の機関などに寄付されるという仕組み。エイズの赤いリボンや乳ガンのピンクのリボンをもじって、口髭を毛製のリボンと呼ぶんだそうだ。

サイドに髭の刺繍が入ったグレイの靴は、シューズ・メーカーTOMSのMovember Edition。収益はMovember財団に寄付される。髭は生やせないけれど、この靴だったら、女性のわたしにも参加することができる。もっともっといろいろな企業が、こんな遊び心でコーポレート・レスポンシビリティを考えてくれたら楽しいなぁ。

Saturday, November 5, 2011

チョコレート・レース

チョコレートっていうのは、なんて魅力的な響きなんだろう。どうしてチョコレートとランニングが結びつくのかはよくわからないけれど、その甘い誘惑にのせられて走ってきました、Run for Hot Chocolate 15K。チョコレート・メーカーのギラデリがスポンサーとなってアメリカの主要都市各地で開催している、チョコレート好きのためのレースだ。チョコレートにつられて走っちゃう平和な大人たちは、5キロと15キロ両部門合わせて4万人だったって。ちょっと寒かったけれどお天気もよく、わたしもシカゴのダウンタウン15キロを気持ちよく駆け抜けることができた。このレースの人気はポスト・レース・パーティ。参加者みんなに配られる、チョコレート・フォンデュのお弁当とホット・チョコレートは、冬を前にしたランニング・シーズンの終わりにふさわしい、あったかい締めくくりなのだ。

レース・シャツでカラダを暖める出発前のランナーたち
早朝のスタートライン
チョコレート・フォンデュ弁当

Friday, November 4, 2011

ユニオン・ステーション

長距離列車に乗らない限りあまり利用する機会はないのだけれど、たまに来るとその壮大な美しさに圧倒させられる。1921年竣工、アメリカの古き良き時代を想わせるシカゴのランドマークのひとつ、ユニオン・ステーション。巨大な支柱を何本も配したエントランスや、スカイライトの高い天井と繊細な装飾をほどこした広大で贅沢な造りの待合いホールなどが、創立された姿のまま、モダンなビルが建ち並ぶダウンタウンのオフィス街を1ブロックまるごと占拠している。待合いホールへ続く大理石の階段は、ケビン・コスナーが演じたギャング映画「アンタッチャブル」のクライマックスの銃撃戦で舞台として使われた。

なんで今日ここに来たのかというと、この壮大な待合いホールで明日のチョコレート・レースのエキスポ行われていて、ゼッケンを取りに来なくてはいけなかったのだ。90年後にこの場所が、チョコレートにつられて15キロも走ろうという脳天気なランナーたちであふれかえるとは、まさかアル・カポネも想像しなかったことだろう。

巨大な柱の並ぶ駅のエントランス
「アンタッチャブル」で銃撃戦が行われた階段
待合いホールの装飾をほどこした天井とスカイライト。
エキスポ会場がカーテンで囲われてしまっていたので、
全貌が撮影出来ず残念。

Wednesday, November 2, 2011

トレジョの味付けのり

以前、トレジョの焼きおにぎりがけっこうイケるという話をここで書いたけれど、またトレーダー・ジョーズでヘンなものを見つけてしまった。Roasted Seaweed Snack、つまり味付けのり。パッケージの写真と「スナック」という名前から想像するに、このままでパリパリ食べる食べ方を提案しているんだろう思われる。でもわたしは日本人として、正統的に白いごはんと一緒に食べてみた。味付けは塩とごま油。旅館の朝食の味付けのりのように甘くはない。まあまあ、イケるかな。となりに並んでもう1種類、わさび味 (!) もあった。わさび味ののりとは初めて聞くけれど、最近の日本にはあるのかしら。こちらもいずれ試してみよう。しかしこんな真っ黒なスナック、アメリカ人にウケるかなぁ....

Monday, October 31, 2011

ハッピー・ハロウィン!

モンスターたちが乗って来る仕事帰りの電車。あちこちのテーブルでおかしな格好の人々が食事をしているレストラン。10月31日は本当に奇妙な日だ。わたしの住むNorth Halstedのボーイズ・タウンでは、毎年ハロウィン・パレードが行われ、スゴい人出になる。今年は第15回目。いつもの静かな月曜日の夜とはうってかわって、大変な騒ぎになった。わたしがここに引っ越して来た頃は、地元の子どもたちが親と一緒にただ歩いているだけというような素人っぽいパレードだったのが、ここ2〜3年で急に有名になり、かなり本格的な人々が参加するようになって、遠くからわざわざ見物に来る人も増えている。パレードのゴールにはステージが設けられ、最も怖いコスチューム、ベスト・グループ、ペット・コスチューム、オリジナリティなど、いくつかの部門別にベスト賞が選ばれて賞金も出るらしい。今のところパレードには誰でも無料で参加できるけれど、こう人気が出てくると、近いうちには、予選を勝ち抜かないと出られないとかそういうことになってくるんじゃないだろうか。みんな相当にアイディアを練って準備に時間をかけていると思われる。バカげた祭りだよなぁと思いながらも、毎年この日はこのパレードを楽しみに、急いで仕事から帰って来るわたしなのだ。

Sunday, October 30, 2011

トリック・オア・トリート

明日はハロウィン。10月最後の日曜日の午後、近所の公園はコスチュームをまとったカワイイ子どもたちで溢れた。郊外に較べると子どもの数の少ないウチの近辺は、子どもたちが「お菓子くれなきゃ、イタズラしちゃうぞ~」と一軒一軒訪ねて歩く環境にはないので、ボランティアがこうして公園をデコレート。町内会の子どもたちを招待して、トリック・オア・トリートを一箇所でまとめてやってしまおうという趣旨のようだ。近辺の商店からのお菓子の寄付や、アイスクリーム・バンなども登場。コスチューム・コンテストも盛り上がって、子どもたちも親たちもみんなが楽しんでいる微笑ましい日曜日だ。