Tuesday, September 30, 2014

カフェテリア寿司

まさかアメリカにいてこんな日が来るとは。会社の社員食堂で寿司である。しかもこのスペシャル寿司デー、ひと月に1回はある人気のイベントで、寿司バーの前はそこだけ長い行列ができる。カリフォルニア巻き、アラスカ巻き、エビ天巻き、スパイシー・ツナなどの巻物だけで、さすがに握りはないけれど、板前さんふたりがその場で作ってくれる寿司はそんなに悪くない。まぁ、別物だと思えばコレもなかなか美味しいのだ。でもこれが日本の寿司だと大半の人に思われてしまうのは、ちょっと問題だなぁ。ワタシもこういうのに慣れてしまう前に、日本のホントの美味しいお寿司を早く食べに帰らなくっちゃ。

看板のようなお寿司はありません。写真はイメージです
しかも手袋して握ってるし....
それでも辛抱強く並んで寿司を買う人々
サーモン+アボガドのアラスカ巻きと
クランチー・エビ天巻きのスパイシー・マヨがけ。
お味噌汁がついてスペシャル・プライス$9.25。
はっきり言ってぼったくりでしょう(泣)

Monday, September 29, 2014

ナショナル・コーヒー・デイ

スタバ発祥のシアトルを差し置いて、シカゴはアメリカで最もカフェイン中毒な街なんだそうだ。そして今日、9月29日はナショナル・コーヒー・デイ。コーヒー農園で働く人々に感謝し、フェア・トレードを推進して、コーヒーの価値を見直そうという日。コーヒーに頼って毎日を生きているワタクシとしては素通りできない記念日でもある。そこで、ダンキン・ドーナツで仕入れたちょっとしたコーヒー・トリビアをこの日にちなんでご紹介。
  • いわゆるコーヒー豆と呼ばれる豆は、実は豆ではなくて、チェリーによく似た形のコーヒー果実の種
  • 1パウンド(450グラム)のコーヒーを生産するために必要な、そのチェリーによく似たコーヒー果実の数は約2000個
  • コーヒー豆はローストすることで約2倍の大きさになる。ローストによってカラメル化した果糖の化学作用によって、緑色の豆が濃い茶色に変わる
  • ロースト時間が長ければ長いほど、カフェインは燃焼する。したがってダークローストのコーヒーほどカフェイン含有率が少ない
  • ハワイ州はアメリカ合衆国唯一のコーヒー産地
  • 18歳以上のアメリカ人口のうち49パーセントがなんらかのコーヒー・ドリンクを毎日口にする。1日の平均はひとり3.4カップ
  • コーヒーはオイルに次いで2番目に貿易価値が高い
ってことだそうだ。

↓ こちらは大好きカフェインテリジェンシアのカフェラテ。なぜか全員イケメンのバリスタくんたちが1杯1杯ていねいに淹れてくれるのだ ❤


予防注射

薬局が出張してきて、会議室でのインフルエンザ集団予防接種。9月の終わりといえばもうそんな時期なんですかね。仕事の合間にチクッと済んじゃう会社のこの便利なサービスのおかげで、ここ数年はずっとインフルエンザ・フリーのまま冬を越している。今年も看護士さんに了解をとって、笑われながら撮影。一瞬だからけっこう難しいんだよね、そのまま止まってくださいとも言えないし。「上手く撮れた? もう1回やろうか?」だって。NO THANK YOU!!!

というわけで、フルー・ショット・セルフィー!

Sunday, September 28, 2014

松茸

松茸を珍重するのは世界で日本だけなのだそうで、松茸がアメリカで安く手に入ることをこんなに喜ぶのもアメリカでは日本人だけなんだろうな。アメリカ産は色が白くてちょっと大型のマッシュルームのよう。日本の国産モノとはそもそも種類が違うそうだけれど、香りはちゃんと松茸なので、大事なところはしっかり押さえている優れものなのだ。初物をオーブンでさっとあぶっていただきました。う〜ん、秋の味覚!


Saturday, September 27, 2014

フォレスト・プリザーブ

シカゴの郊外にはフォレスト・プリザーブと呼ばれる広大な森林保護区がある。郊外に行くとシカゴ市内とは道路の広さも建物の並び方もすべてひと回りスケールが違うけれど、この保護区も半端ではなく広い。そんな深い森の間を縫って、ハイキングやサイクリングのためのトレイルや、釣りやカヤックを楽しめる沼や湖の数々、はたまた森を切り開いた模型飛行機の飛行場などまである。市民の憩いの場と一口で言ってしまうにはあまりに広大でワイルドだけれど、こんな豊かな自然が身近にあって、いつでも気軽に遊びに来られて、そして混雑していない。やっぱりアメリカって贅沢だなぁと思うのだ。

ちゃんと整備された公園なのに、とにかく人口密度が低い贅沢
一部だけ紅葉が始まっている樹とか....
これからの数週間の見事な色彩が楽しみな森
街の公園のようにいじられていない野草の楽園

三遊亭竜楽アメリカ落語道中

三遊亭竜楽さんがシカゴに来てくれた。「三遊亭竜楽アメリカ落語道中」ということで、シカゴとニューヨークでそれぞれ英語と日本語、計4公演が行われる。この噺家さんは世界各地で6か国語を駆使して噺す国際派だそうで、すごいなぁ。日本語がわかるので何も英語で聞くこともないだろうと日本語公演に行ったけれど、英語で聞く落語というのもどんなもんなのかちょっと興味はあったりする。よく勘違いされるのだそうだけれど、6か国語で落語をするからといって6か国語が話せるわけではなく、そんな勘違いで起こる海外でのユニークな体験談を交えた枕も面白くて笑えた。演目は「みそ豆」「ちりとてちん」「徂徠豆腐」 アメリカでもすでに英語になっているTofuの噺が続いたけれど、100パーセント日本語の江戸落語。楽しかった〜! 今年は夏のさん喬師匠の独演会に続いて2度目のシカゴ寄席。2014年、シカゴはラッキーな落語年なのだ。


Friday, September 26, 2014

GAPジーンズの広告

GAPのお話をもうひとつ。シカゴ市内のバス停を使って展開されているジーンズの広告。バス停小屋の側面を二重ガラスにして、ガラスの間にホンモノのジーンズが掛かっている。つまり、街の公共スペースに大量のショーウィンドーを作っちゃったっていう、そういうコトですね。スゴイわ。それにしてもモノを売るって大変なのね。1本69.95ドルのジーンズの、一体何割が広告代なんだろうか。


Dress Normal Project

ブロードウェイに突如現れたポップアップ・ショップ。#DRESSNORMAL PROJECTと題したこの特設プロジェクトの仕掛け人はGAP。GAPとどこにも書いてないので、何、何、いったい何? と、つい手元でハッシュタグを検索してしまう、そこが狙いなんだろうか。コレ、GAPがシカゴ、LA、シアトル、アトランタ、ブルックリンで展開している秋の「Dress Normal」というキャンペーンの一貫で、各地の地元フォトグラファー6人による、GAPの服を着た50人のフツーの地元の人々のノーマルな暮らしの一端を表現した写真展のブースなんだそうだ。服をここで売っているわけではないみたい。フォルクスワーゲンといいGAPといい、世界的なブランドがローカルに特化したキャンペーンを行う傾向が起こっているのかも。ソーシャルメディアなどで、広告を個人向けにカスタマイズできるようになっていることも、こういうマスメディアでの広告のあり方に影響しているのかもね。


Thursday, September 25, 2014

ワーゲン・ゴルフの広告

最近見かけるフォルクスワーゲン・ゴルフの広告。なんとシカゴに特化したキャンペーン。よく見るとシカゴの特長ある高層建築の数々やバッキンガム噴水、高架電車EL、ミレニアムパークのクラウドゲート、シカゴブルースのギターやら市内局番の312や773の文字などがイラストになって、ゴルフのサイドボディを形取る。何が描かれてるのかと、思わず立ち止まってひとつひとつ見ちゃうのだ。ストリートアートが溢れるシカゴの街にとっても似合う広告キャンペーン。ワーゲンはこんなローカライズド・キャンペーンをどこの都市でもやっているのかなぁ。他の都市のも見てみたい。東京だったら何が描かれるのだろう。

ウチの近くのビルボード
こちらは駅の中の看板ポスター
改札口のチケット・スキャナのところにも。
事前に広告の全体像を注意して見た人じゃないと
なんの模様だかわからないと思われる
こんな下の方の目立たないところにも。
ワーゲン、お金かけてます

Sunday, September 21, 2014

タコ・フェスト

シカゴにはいろんなストリート・フェスティバルがあるけれど、タコに特化したフェスティバルというのはたぶんここだけ。ウチの近くのサウスポート商店街でこの週末に開かれたレイクビュー・タコ・フェスト。この界隈の個人経営のレストランがテントを出して、それぞれ自慢のタコを競い合う。元々はメキシコ料理のタコは、メキシコ移民の多いシカゴでは誰もが愛するファーストフード。お肉やシーフードやベジタリアンなど、各店さまざまに趣向を凝らしたタコが一堂に会するのだ。あいにくの雨模様で、期待ほどの人はおそらく集まらなかったろうけど、地域のお祭りとしてはきっと大成功。プロなんだろうけどあんまり洗練されていないマリアッチのバンドもラブリーなのだ。

近所の人がにょろにょろと集まる
ローカルなストリート・フェスティバル。
ワタクシも雨の上がった晴れ間の一瞬に出かけてみました
リンカーン通りのNew England Seafood Companyが出している
ロブスター・タコ
ノンアルコールのピニャコラーダはお子さまでも楽しめる。
おなじみチップス&ワカモーレと一緒に!
きっと普段はメキシコ料理屋さんで演奏してるマリアッチ・バンド
なんとなくゆる〜い感じでなごみます

その演奏をちょっとだけ ↓


白いブッダ・頭部半分

エバンストンのオフィスの前からいつのまにか姿を消して、どうなっちゃったかなぁと思っていた白いブッダのパブリックアートが、多体になってにょきにょきとウチの近くの湖畔に出現した。コレ、エバンストン在住のアーティスト、インディラ・ジョンソンさんによる「Emerging Buddhas」という作品。誰もが悩んで迷って模索する人生という旅の中で、すべての人は成長の過程にあるのだということを、半分だけ顔を出した仏像に「昇る過程」を托して表現しているんだそう。増え続ける都市部の銃やレイプによる暴力に対する抗議のメッセージでもあるんだって。仏様の頭部を半分にしちゃうっていう感覚は、ホントの仏教徒には許せない表現ではないかと思うのだが、まぁコンテンポラリーアートとしてはこれもアリなのかな。ちょっとモグラたたきを連想しちゃったワタシは不謹慎ですかね(笑)


Saturday, September 20, 2014

リトル・インディア

シカゴ市のほとんど北のはずれDevon Streetはリトル・インディアと呼ばれるインド人街。チャイナタウンを始め、メキシコ街、リトルイタリー、グリークタウン、ベトナム街、ポーリッシュタウンなど、シカゴ市内には先祖の伝統を引き継ぐさまざまなお国柄の生きた地域があちこちに点在するけれど、ここも一歩足を踏み入れるとまるでインド。サリーを纏った人たちが行き交い、エスニックなスパイスやお香の香りが漂う。安くて美味しいインド料理のレストランや、ワタシにはどうしていいか全くわからないたくさんのスパイスが並んだスーパーマーケットなど、ぶらぶら歩くだけでとっても楽しい。さすがアメリカは移民の国。いろいろなエスニック・タウンがあって、シカゴにいるだけでちょっとした世界旅行。いつか全部制覇したいのだ!

昼間はわりと普通っぽいのだけれど、夜の帳が降りると
途端にエスニック色が強くなって活気づくインド街
Dosaと呼ばれる50センチ近くあるクレープ。
ほんのりカレー味のポテトサラダが中に入っている。
クレープでサラダを巻いて、
カレーソースとココナッツのペーストをつけて食べる。
レストランUru Swatiにて
タンドーリ・ナンとか、バスマチ・ライスとか、
普通の通りではまずありえない広告の前を
サリーを着た人たちが行き交う
カレーやスパイスでいっぱいのスーパーマーケット
色とりどりの美しいサリーのお店もあちこちに
何を作っているのかよくわからないけれど、
なんとなく興味をそそられる店頭販売
カラフルなお菓子が並ぶデザートショップ

Thursday, September 18, 2014

ブロック・パーティ

秋から新年度が始まるアメリカでは、9月はウェルカム&ウェルカム・バック・スチューデントの月。ノースウエスタン大学アメフトチームのワイルド・キャッツが、この週末にホームゲームの初戦を迎えるとあって、エバンストンの街は毎年恒例、大学カラーの紫色に染まっている。そして今年はエバンストン市の公立高校も加わって、ダウンタウンのメインストリートでブロックパーティ。地元の住民や、学生の父兄たちなどが大勢集まって、大学のマーチングバンドや高校生のチアリーダーによるパフォーマンスを楽しんだ。シカゴのような大都市でも、ちょっと郊外に行くと、こんな田舎の大学街のような微笑ましい光景が見られるのだ。

今年もファウンテン・スクエアの噴水が紫色に染まる
ノースウエスタン大学のマーチングバンド
こちらは市立高校のマーチングバンド。
高校生ながらとてもしっかりしています
まだあどけない高校生のチアリーダーたち
ワイルド・キャッツのマーチャンダイズはどれもチームカラーの紫色

学生といってもなかなかのものですよ。演奏をちょっとだけ ↓


Wednesday, September 17, 2014

ホルステッド・フラワーズ

鮮やかでセンスのいい花のアレンジメントの写真が目について、フェイスブックで見つけた花屋さんはHalsted Flowers。何度となく目の前を通っていたのにこんな可愛い近所のお店に気がついていなかったなんて! 小さな店内にはフレッシュな季節の切り花とインドア・プラントがセンスよくディスプレイされ、明るい店員さんが迎えてくれる。今日はいつもお世話になってる日本食レストランの創業記念日のお祝いに、ギフトアレンジメントを作ってもらう。予算と希望に合わせてていねいに話を聞いてくれ、ステキな秋色のアレンジメントに仕上がった。あげちゃうのがもったいないくらいだ。Southport Bloomsと並んで、シカゴにもうひとつお気に入りの花屋さんが出来たのだ。

間口が狭く外観がそんなに目立たないので、
今まで気がつかなかった花屋さん
華やかな花たちの間に個性のあるユニークな花材が見え隠れ

Sunday, September 14, 2014

シャンペーン秋晴れ!

シカゴは急激に冷え込んで、コートが必要なくらいにまで寒くなってしまったけれど、シカゴから南に130マイル、シャンペーンは小春日和のいいお天気。地平線まで見渡せる緑の平原と広い空が気持ちいい〜 ここに来るとアメリカが大陸であることを実感する。でっかいどー、ほっかいどー、って叫びたくなる日曜の午後(古いよ!)

休閑地というのでしょうか。
とにかく何に使われているのかわからないけど広くて平らな土地が
たくさんあるのよ、ここには。
のどかなイリノイ大学構内の散歩道
野草の楽園。
先日シカゴでお月見の時に探して見つからなかったすすきも
ここに来たらたくさんあった!

Friday, September 12, 2014

3Dライトショー

明日から始まる地元のお祭りLakeview East Festival of Artsに合わせて、ブロードウェーのレイクビュー・アスレチッククラブのビルに、「3Dプロジェクション・マッピング」という技術を使ったアニメーションの投影が始まった。古いビルのレンガの壁をキャンパスに見立て、さまざまな幾何学模様が数秒ごとに色や形を変えで浮き上がったり崩れ落ちたり。ポップでモダンな光のアートが街を華やかに彩る。5月にシドニーで大規模なライトショーを見た時に、シカゴの湖岸の高層ビル群でもこんなお祭りがあったら楽しいなぁと思ったけれど、小規模ながらこんな試みがウチの地域で始まったのは嬉しい限り!

通りの向かい側から
意外にシンプルなこんな装置で投影

Thursday, September 11, 2014

ミュージック・ボックス・シアター

ホントに古い、それ自体でアンティークといってもいいくらいの劇場がウチの近くにある。ミュージック・ボックス・シアター。時々イベントなんかもやっているけれど、基本的にはインディペンデント系やミニシアター系の映画を上映している映画館。2階にはボックス席もあり、天井には星空が描かれていて、ライトもアンティーク調のシャンデリア。ロビーの売店でポップコーンを買うのも、なんだかタイムスリップしたみたいでワクワクする。そして新しい映画なのに、チケット代7ドルってのも嬉しいよね。みんなで大切に保存したいシカゴの歴史的建造物のひとつである。

おしゃれでかわいいお店が集まる
サウスポート商店街
建物も看板も年代物
たぶんもう使われてはいないけれど、
正面入り口には昔ながらのチケット売り場
アンティークな床のタイルや壁の装飾、
シャンデリアも趣のあるロビー。売店もかわいい
古いシャンデリアでほんのり明るい通路
内部には大小ふたつの劇場
ステンドグラスを施した出入り口の扉も古くてシブ〜い!

見た映画は「The One I Love」 登場人物はほぼ夫婦ふたりだけのほとんど密室劇。ホラー映画じゃないんだけれど、ちょっぴりコワくて、ちょっぴりミステリアスで、ぐっとのめり込んで、終わったあとにぞっとする.... よく出来た映画でした。