Thursday, February 28, 2013

キャンドルライト・ヨガ

ロウソクの炎のゆらぎは、1/fゆらぎ (エフぶんのいちゆらぎ)といって、打ち寄せる波とか小川のせせらぎ、木漏れ日、星の瞬きなどと同じような、機械的ではないけれどある程度の規則性を持つ、自然界におけるリズムのひとつなんだそう。人の心拍の間隔もこの1/fにあたり、ゆらぎのない人工的な環境下での生活を強いられる現代では、人はこのリズムに身を置くと、自然と心地よくなり、リラックス効果が得られるんだって。

そんなわけで、慌ただしく人工的な環境下での仕事を終えてヨガスタジオへ、キャンドルライト・ヨガ。キャンドルに灯された美しい空間で、ゆっくりと心と身体にリラクゼーションをもたらす….というつもりでクラスに参加するのだが、このクラスのキャロライン先生、けっこう厳しいのよ。そりゃムリだろってなポーズを、ほれっ、てな感じで平然とやってみせ、ワタシにとっては心穏やかというよりは、どちらかというとチャレンジ満載の90分なのだ。ひとつひとつのポーズをていねいに時間をとってくれるのはいいんだけれど、その度に筋肉ピクピク。案の定、翌日はバッキバキの筋肉痛なんだよね~。それでも、そんなチャレンジも楽しいキャンドルライト・ヨガ。マイブームなのだ。

Sunday, February 24, 2013

オスカー!

5時間にわたってテレビに釘付け。2012年はワタシにしてはけっこうたくさん映画を観たので、今夜のアカデミー賞はかなり楽しめた。ワタシもイチ押しだと思っていた「Argo」が大方の予想通り作品賞に。とってもファンタジックでダイナミックな映像を3Dで見せてくれた「Life of Pi」は、Ang Leeが監督賞を受賞。これも納得。助演女優賞「Les Misérable」のAnn Hathawayは、ショートカットに細身の白いドレス。シンプルなのに着る人が着るとなんてゴージャス! ドレスはプラダ、ネックレスはティファニーだって。主演女優賞は、映画の中では始終不機嫌なのにそれがとってもカワいかった「Silver Linings Playbook」のJennifer Lawrence。ウエストから下のスカートの部分がものすごいボリュームで、歩きにくそうだなぁと思っていたら、舞台に上がる階段で案の定コケた(笑) 長編アニメ「Wreck It Ralph」が賞を逃したのは残念だけれど、ショート・アニメで受賞した「Paperman」はステキなフィルムでした。

ところで、あの手を胸の前できれいに重ねた独特のオスカー・トロフィーは、シカゴで作られているんですってよ。R.S. Owens & Companyというジェファソン・パークの会社が、過去30年間、毎年50体のトロフィーを作って納品しているのだそうだ。1月の初めから始まる製作過程は、厳しいセキュリティの中、一体一体ていねいに製作されスペシャルな加工が施されて、トロフィーに付く賞と受賞者名を彫った額は、ノミネート者全員分を用意するんだそうだ。

作品賞「Argo」のベン・アフレック監督のスピーチがよかったので一言。

“It doesn’t matter how you get knocked down in life cause that’s gonna happen. All that matter is you’ve gotta get up.(人生に挫折はつきものだから、どう転ぶかは問題じゃない。大事なのは立ち上がること)” — Ben Affleck

ベン・アフレックの監督賞は次回作に期待ですね!


Saturday, February 23, 2013

TEDx WindyCity

TEDカンファレンスを聴きに行った。世界中から一流のプレゼンターが集まって、アイディアを発表し合うTED (Technology, Entertainment, Design、この3つの領域が一体となって未来を創る) の支流、シカゴ版TEDx WindyCity。ビデオでしか知らない本流のスゴさとは比べられないけれど、会場をいっぱいにしたSold-Outイベント、とっても楽しかった! 高校生まで含む多彩なバックグラウンドを持つプレゼンターはシカゴ周辺で活躍している人を焦点に集められ、そのそれぞれのスピーチにも地元だからこそわかる話題が散りばめられていて、ローカル色がとても濃いカンファレンスだった。世界一流のスピーチがどこにいてもビデオで簡単に見られる時代だけに、わざわざライブに出かけて行って参加することに意義を見出せるよう、細部にわたって工夫がされている。それぞれ20分にまとめられた10組のプレゼンやパフォーマンスと、それを紹介する3人のモデレーターは、ジャンルもスタイルも様々で、丸一日のカンファレンスは飽きることも間延びすることもなく、あっという間に時間が過ぎる。長くなってしまうので プレゼンの内容についてはここには書かないけれど、こういうクリエイティブなアイディアに満ちたインスピレーショナルなカンファレンスに出席すると、あぁスゴい時代に生きているのだなぁと、本当にワクワクするのだ。プレゼンのビデオはすべてウェブにアップされるそうなので、興味のある人は2週間後にコチラからどうぞ。

オープニング、ホストのShannon Downey
タップダンスで子どもの教育環境の地域差の改善を訴えるグループ

カンファレンスのアクティビティに組み込まれている朝食とランチは、会場となったノースウエスタン大学ロースクールのアトリウムに人工芝が敷かれ、ブランケットやローンチェアが用意されたピクニックスタイル。ギターの生演奏も入って、さすがはラビニアのスポンサーシップ。真冬のピクニックとはオシャレな演出なのだ。

ラビニア・スタイルのミール・タイム
真冬のピクニック・ランチ

Sunday, February 17, 2013

驚愕の請求書

以前にも1度あったことなのだけれど、先日、コンタクトレンズが目の中で破けるという事件があった。コンタクトが目の中で破れること自体はそれほど珍しいことではなく、取り出してしまいさえすればそれで問題はないのだけれど、前回同様、破れた片方の破片は自力で取り出せたけれど、もう片方がどうしても取れない。前回は平日の仕事中の時間だったので、オフィス近くの眼科に駆け込んで、ピンセットで取り出してもらった。でも今回は土曜日の夜9時半、自宅近くのレストランで食事をしている最中の出来事だった。いつもお世話になっているメガネ屋さんに併設された眼科も、ドラッグストア内にある応急処置専門のクリニックもとっくに閉まっている時間。仕方がないので、近所の病院のERに駆け込んだ。この日のERはそれほど混み合ってもおらず、テレビのERのように血だらけの患者さんが救急車で運ばれてくるようなこともなく、平穏そのもの。保険の請求にかかわる事務手続きや、アレルギーや病歴など初診用の問診を看護婦さんとやり取りしたあと、1時間ほど待たされて、若いイケメンの研修医の先生が来てくれ、大型の虫眼鏡で目の中をのぞき込み、ゴム手袋をはめた指で眼球の端のほうに貼り付いた破片を、難なく取り出してくれた。そのあと念のために眼球に傷がついていないかの検査と、精製水で目の中を洗浄してもらい、診察はおしまい。リリース書類にサインを貰って、保険でカバーされないER利用分の自己負担金100ドルを支払って、ったくもう、人騒がせなコンタクトのやつ、と思いながら病院をあとにした。

3日後、超高速で送られてきた保険請求書。すでに払った自己負担金$100に加えてその額、$1,003! アメリカに来たばっかりの頃だったら目が飛び出ていたと思うけれど、10年以上もここに住んでるから、まぁ想定内、と小さくため息。薬局で買えば$1.50くらいで買える精製水の小瓶が$169でしょ、目に傷がついてないかを診る点眼薬1滴が$69でしょ、医師との10分の会話が$250でしょ、救急治療室使用料がたった1時間(そのうち45分は待ち時間)で$500でしょ…と、請求書の1行1行が驚愕のお値段なのだ。たかがコンタクトの破片を取り出すだけなのに。保険に入っててよかったぁ、ありがとう会社。でも病院に行くと、病状よりもまず保険があるかどうかが問われ、そして理にかなわぬほど多額の金額を請求する医療機関。あぁ、アメリカの医療制度って….

Friday, February 15, 2013

La Boulangerie

最近ちょっと可愛いフレンチ・ベーカリー・カフェが、ベルモントの駅のそばにオープンした。La Boulangerie。美味しそうなバゲットやクロワッサン、可愛いペストリーやパステルカラーのマカロンがきれいにショーケースに並んでいるのが通りから見えて、つい目を取られて立ち寄ってしまった小さいお店。でもちょっと高いかな。小さなエクレアがほぼ4ドルだもの。「フレンチ」と名が付くだけで、おしゃれな感じがするのは、日本もアメリカも一緒だけれど、でもここはベルモントだからねぇ〜。向かいにはコーヒー+ドーナッツで$1.39のダンキンもあるし、カフェなら数件先にスタバもあるし。そういえばちょっと前にもこの近くに「Paris in Chicago」とかいう名前のビストロがあったけれど、あそこもあんまり長続きしなかったなぁ。せっかく出来た可愛いローカルのお店だからサポートしてあげたいけれど、リピーターを獲得するにはもうひと工夫欲しいところ、かな。がんばってもらいたいものです。

チョコレート・エクレアとヘーゼルナッツ・クリームの
パリス・ブレスト。お味はグッドですよ。どちらも$3.99
小さいけれど、イート・イン・スペースもあり

Thursday, February 14, 2013

バレンタインデー

今日はバレンタインデー。なので、アメリカのバレンタインデーについて、声を大にして書いておこう。日本では女の子たちが、一生懸命チョコを手作りしたり、義理とか本命とかでチョコレートをじゃんじゃん贈る日だけれど、アメリカではプレゼントは「女性から男性へだけに限らないのよ!」 バレンタインデーは、結婚している、あるいはそれに近い関係にあるカップルの間で、ロマンチックな演出を楽しむ日なのだ。男性は、バラの花などを奥さんに送るのが一般的。雰囲気のいいレストランで、2人きりのディナーというのも定番。そんなわけで、今日は花屋さんも大忙しだ。朝のオフィスのロビーには、立派な花束がひっきりなしに配達され、それを自慢げにデスクに飾る女性たち(ちょっとちょっと、ウチのダーリン、聞いてる~??) 夜のヨガのクラスはバレンタインのおかげで、参加者はいつもの半分だったさ。ちなみに、アメリカにはホワイトデーはありません。バレンタインデーに何かをプレゼントしても、お返しが来ると期待してはいけませんのよ。

デスクに得意げに飾られた花束。今日のオフィスは華やかだ

Wednesday, February 13, 2013

鼓童

オーケストラ・ホールに1歩足を踏み入れると、そこは荒波すさぶ日本海! ってこともないけれど、ステージにどーんと並んだ大小の和太鼓は圧巻。佐渡から演奏に来てくれた鼓童(KODO)のコンサートに行って来た。「One Earth Tour 2013: Legend」 シカゴで鼓童を観るのはこれで2回目だ。前回の2009年は、和太鼓といってもとてもコンテンポラリーな感じがしたのだけれど、坂東玉三郎さん演出の今回は、モダンと和の伝統の調和がすばらしく、民族的でありながらも、ひとつのショーとしてとてもデリケートで洗練されていると思った。太鼓はもちろん、歌も踊りも竹笛も、全部よかった! 相変わらず、大太鼓の人が舞台の袖からふんどし一丁で出てくる場面では、まわりのアメリカ人の間から、なんだなんだなんなんだ….という笑いまじりビックリモードのどよめきが聞こえてくるけれど、背中を客席に向けていざ大太鼓の演奏が始まると、その肉体の美しさに会場全体が息を飲むのがわかる。腹筋ならぬ背筋までもが割れていて、腕から肩甲骨、背中からお尻まで、輝くような筋肉が太鼓の響きに合わせて、くぃくぃ動くのさ~ 広い会場にマイクなしで響き渡るかけ声もすばらしい。アメリカのコンサートホールを満員にして、スタンディング・オベーションと割れるような拍手喝采。同じ日本人として「誇り」を感じる、とも言えるかもしれないけれど、これが日本のものだとかそういうことは、もうどうでもいいのかも。それより、民族とか国籍を超えて分かち合える感動を提供してくれる、深く掘り下げられて高く鍛え上げられたパフォーマンスに、無条件で拍手を送りたいと思うのだ。アメリカ・ツアーのあとには5~6月と日本でも公演があるそうなので、まだ観ていない人はぜひ!

演奏中は撮影できないので、これは演奏前の舞台の太鼓

Tuesday, February 12, 2013

ディクシー・キッチン

今日はファット・チューズデー(太っちゃう火曜日?) キリスト教カトリックの、肉食を禁じ食事を制限して快楽を自粛する「四旬節」が始まるアッシュ・ウエンズデーを明日に控え、派手なパレードや仮面舞踏会などを催して、最後の豪華な食事と祝宴を楽しむ日なのだ。その代表的なお祭りが、世界的に有名なリオのカーニバルやニューオーリンズのマルディグラ。カーニバルの歴史は1723年、マルディグラは1699年にまで遡るというから、かなりの伝統行事である。

そんなマルディグラにちなんで、今日のランチはエバンストンのニューオーリンズ料理ディクシー・キッチンへ。バイユーと呼ばれるアメリカ南部ミシシッピ湿地帯の、1930年代フィッシング・ショップを模した(たぶん今でもそんなに変わらないとは思うけど)インテリアと、ケイジャンやクレオールなど南部の代表的料理が人気レストランである。決して豪華でも仮装をして大騒ぎするでもないけれど、ファット・チューズデーに因んでか、人気レストランはいつにも増してすごい行列。中にはマルディグラの仮面をつけているノリのいい人も。南部の料理はコンフォート・フードと呼ばれるだけあって、レストランで食べてもどことなく家庭料理っぽい。大きいお母さんが、お肉やバターをたっぷり使って豪快に料理した、って感じなのだ。サイドで出てくるパンケーキやコーンブレッドなどもとっても素朴で美味。カロリーのことを考え始めるとコワいけれど、ファット・チューズデーってくらいだから、ね。でもじゃぁ、明日から節食するかって言われると、返す言葉もないですけれど….

ランチスペシャルのミニ・サザン・サンプラー。
ガンボ(左上)ジャンバラヤ(右上)レッドビーン・ライス(手前)の
組み合わせは、どれもニューオーリンズの代表的料理。
ニューオーリンズ名物の揚げパン、ビニェットは粉砂糖がた〜っぷり。
昔ながらのアメリカンな看板や
古い釣り道具のデコレーションでいっぱいの店内

Monday, February 11, 2013

トレジョのピーベリー

年末に訪れたハワイのUCCコーヒー農園で初めて聞いた「ピーベリー」と名付けられたコーヒー。通常コーヒー豆は、ひとつの真っ赤な実の中に2粒の豆がぴったり寄り添って入っているわけだけれど、1本の木にわずか4~5%の割合で、ひとつしか入っていない場合があり、その単独豆のことをピーベリーと言い、実に稀少な豆なんだそうだ。

そんな真新しいワタシの知識を刺激するタイムリーな商品を、おなじみトレジョで発見。ブラジル産のピーベリー、リミテッド・エディション。思わず買っちゃいました。コーヒー栽培に適した土と気候の、ブラジルはSul de Minasという地方産。しっかりしたボディとフルーティな酸味がほどよいバランスで、ミルクチョコレートとナッツの風味を微妙に感じる(説明書きによる)マイルドな味わい....だそうだ。飲んでみると、なるほど〜、そんな感じ(ホントか!) このコーヒーを味わいながら、あのハワイの農園の、海を見下ろす景色と風に思いを馳せる、2月のシカゴなのである。

Monday, February 4, 2013

スーパーボウル・コマーシャル

二日酔いやら胃のもたれやらのクスリが、1年で一番売れるとも言われている、スーパーボウル明けの月曜日。あちこちのメディアが、スポンサーが競って大金を投じて放映する数々のコマーシャルの、人気のベスト10を発表している。コマーシャルだけ観ていても楽しめるくらいのスーパーボウル、今年一番の人気はバドワイザーだったらしい。バドワイザー社の有名な馬たち(クライズデール)の1頭とその調教師との愛情物語。じ〜んと来る系のコマーシャルで感動的だけれど、じゃぁ、これを観てバドを買いたくなるかどうかは、ちょっとギモン?



わたしが気に入ったのは洗濯用洗剤TIDE。49ers往年のクォーターバックJoe Montanaをモチーフに、49ers x レイブンズ戦ならではのコマーシャル。Montanaファンに喜ばれるお話かと思いきや、最後のどんでん返しに笑わない人はいないだろう。結局レイブンズが勝っちゃったという試合の結果も、このコマーシャルにはプラスに働いた。いわゆる格安スーパーマーケット・ブランドのTIDEが、ベスト・コマーシャルに選ばれちゃうってところも、お茶目で2重丸なのだ。



でもやっぱり、ここ数年間のスーパーボウル・コマーシャルの中で、わたしのベストはいまだにこちら ↓  2011年のフォルクスワーゲン、スターウォーズ・ダースベーダー。かわいいね!

Sunday, February 3, 2013

スーパーボウル

アメリカの冬のハイライト、スーパーボウル! キックオフは午後5時半。今日はアメリカ中のお茶の間やスポーツ・バーが、観戦パーティで賑やかな日曜日だ。アメリカが1年で一番ビールを消費する日かも。今年はボルティモア・レイブンズxサンフランシスコ・49ers。アメフトは、ワタシは何度教えてもらってもルールを覚えられないし、あまりに暴力的なのでスポーツとしては基本好きにはなれないのだけれど、今回は口パクはしないと宣言したビヨンセのハーフタイム・ショーとか、各企業が競ってお金を投じるおもしろいコマーシャルの数々とか、ゲーム以外にも話題性がたっぷりで、このスーパーボウルだけは周囲の盛り上がりに混じって充分楽しめる。途中まさかのスタジアムの停電で、30分間ゲームが中断になったことも、今年は話題に一役買った。その間ビールの売り上げも伸びたかも。後半49ersが追い上げて、逆転もありかなぁと思わせる勢いもあったけれど、結果はレイブンズの勝利。スーパーボウルには欠かせないあたたかいチリと、スポーツ観戦の大好きな人たちに囲まれて、外の厳しい寒さも忘れる熱い夜なのだ。(ってか、みんな賭けてるから余計に熱いんだけれどね)

スーパーボウルにはお決まりの豆のスープ、チリ

Saturday, February 2, 2013

グラウンドホグ・デー

2月2日はグラウンドホグ・デー。アメリカ北東部、寒い地域恒例の行事である。グラウンドホグというのは、ウッドチャックとも呼ばれる大型のリスのような動物で、最も有名なのがペンシルバニアのPunxsutawneyのいう田舎街で、フィルという名前のグラウンドホグが執り行う式典。集まった住民が見守る中、朝7時半に巣穴から出て来るフィルが春の訪れの時期を予告する。フィルが地面に自分の影を見ると、驚いて巣穴に戻ってしまう。その場合は、アメリカ全土で冬があと6週間続く。影を見ずにそのまま外へ出た場合は、春がすぐそこまで来ているサインとなるのだそうだ。

今年の結果は影なし! つまりフィルの予言によれば、6週間以内で春! というわけなんだけれど、AccuWeatherの見通しでは、今年のアメリカ北部は「3月以降にもなだれ込む長過ぎる冬」。しかもいくつかスノー・ストームも予報されていて、春まだ遠しって感じなのだ。アメリカ国立気候データセンター(NCDC)の調査によると、フィルの予言がこれまで当たったのは40%にすぎないというから、まあ残念ながら今年はハズレってことになるのかな。

グラウンドホグ・デーは、農民たちが動物の行動を観察して種まきの時期を決めていたドイツ由来の伝統行事で、Punxsutawneyでは1800年代から行われていたお祭りなんだって。街をあげてこういう冗談みたいなことを本気でやっちゃう、アメリカの脳天気なお祭りがワタシは結構好きなのだ(って信奉者の人には怒られちゃうね)。そういえば、ビル・マーレイ主演の「Groundhog Day」というお天気キャスターのコメディ映画もありましたっけね。

Punxsutawneyの予言のセレモニー(Wikipediaより
Punxsutawneyのフィル(Keith Srakocic - AP)(Washington Postより)

Friday, February 1, 2013

駅のヒーター

今朝はマイナス17℃にまで下がった。そういう時に限って電車が来ないんだ。掲示板には次の電車まで15分とある。吹きっさらしのプラットホームで15分、あぁ....。でも実は、プラットホームにはヒーターがある。天井に設置された電気ストーブが2機。頭のてっぺんがほんのちょっとあったかいかなぁという程度の、ほとんど役に立たない代物だけれど、ないよりはましということで、まるで虫かハトのように、みんながコレの真下の狭〜いスペースに寄り固まる。タイマー式になっていて、ボタンを押すとヒーターが作動、タイマーが切れるとすかさず誰かがまた押す。でも、冬が厳しいことはとっくにわかってるシカゴなんだからさぁ、もう少し多くの人が利用できるようにスペース広くするとか、待合室をガラスで囲うとか、もうちょっと効率よく暖を取れる方法を考えようよ。っていうか、スマートフォンで海外とテレビ電話ができるこの時代に、アメリカ第3の都市の公共電車の駅がなんでこんな原始的なことやってんだろ。っていうか、あ〜もう、早く電車来ないかなぁ。そんなことをぶちぶち思いながら震えていると、やっと電車がホームに入って来る。虫やハトのように寄り固まっていた人たちが互いに顔を見合わせて、ちょっと微笑み合う瞬間。大丈夫、電車の中はしっかり暖房が効いているからね。ほっ。