Saturday, February 2, 2013

グラウンドホグ・デー

2月2日はグラウンドホグ・デー。アメリカ北東部、寒い地域恒例の行事である。グラウンドホグというのは、ウッドチャックとも呼ばれる大型のリスのような動物で、最も有名なのがペンシルバニアのPunxsutawneyのいう田舎街で、フィルという名前のグラウンドホグが執り行う式典。集まった住民が見守る中、朝7時半に巣穴から出て来るフィルが春の訪れの時期を予告する。フィルが地面に自分の影を見ると、驚いて巣穴に戻ってしまう。その場合は、アメリカ全土で冬があと6週間続く。影を見ずにそのまま外へ出た場合は、春がすぐそこまで来ているサインとなるのだそうだ。

今年の結果は影なし! つまりフィルの予言によれば、6週間以内で春! というわけなんだけれど、AccuWeatherの見通しでは、今年のアメリカ北部は「3月以降にもなだれ込む長過ぎる冬」。しかもいくつかスノー・ストームも予報されていて、春まだ遠しって感じなのだ。アメリカ国立気候データセンター(NCDC)の調査によると、フィルの予言がこれまで当たったのは40%にすぎないというから、まあ残念ながら今年はハズレってことになるのかな。

グラウンドホグ・デーは、農民たちが動物の行動を観察して種まきの時期を決めていたドイツ由来の伝統行事で、Punxsutawneyでは1800年代から行われていたお祭りなんだって。街をあげてこういう冗談みたいなことを本気でやっちゃう、アメリカの脳天気なお祭りがワタシは結構好きなのだ(って信奉者の人には怒られちゃうね)。そういえば、ビル・マーレイ主演の「Groundhog Day」というお天気キャスターのコメディ映画もありましたっけね。

Punxsutawneyの予言のセレモニー(Wikipediaより
Punxsutawneyのフィル(Keith Srakocic - AP)(Washington Postより)

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