Sunday, February 17, 2013

驚愕の請求書

以前にも1度あったことなのだけれど、先日、コンタクトレンズが目の中で破けるという事件があった。コンタクトが目の中で破れること自体はそれほど珍しいことではなく、取り出してしまいさえすればそれで問題はないのだけれど、前回同様、破れた片方の破片は自力で取り出せたけれど、もう片方がどうしても取れない。前回は平日の仕事中の時間だったので、オフィス近くの眼科に駆け込んで、ピンセットで取り出してもらった。でも今回は土曜日の夜9時半、自宅近くのレストランで食事をしている最中の出来事だった。いつもお世話になっているメガネ屋さんに併設された眼科も、ドラッグストア内にある応急処置専門のクリニックもとっくに閉まっている時間。仕方がないので、近所の病院のERに駆け込んだ。この日のERはそれほど混み合ってもおらず、テレビのERのように血だらけの患者さんが救急車で運ばれてくるようなこともなく、平穏そのもの。保険の請求にかかわる事務手続きや、アレルギーや病歴など初診用の問診を看護婦さんとやり取りしたあと、1時間ほど待たされて、若いイケメンの研修医の先生が来てくれ、大型の虫眼鏡で目の中をのぞき込み、ゴム手袋をはめた指で眼球の端のほうに貼り付いた破片を、難なく取り出してくれた。そのあと念のために眼球に傷がついていないかの検査と、精製水で目の中を洗浄してもらい、診察はおしまい。リリース書類にサインを貰って、保険でカバーされないER利用分の自己負担金100ドルを支払って、ったくもう、人騒がせなコンタクトのやつ、と思いながら病院をあとにした。

3日後、超高速で送られてきた保険請求書。すでに払った自己負担金$100に加えてその額、$1,003! アメリカに来たばっかりの頃だったら目が飛び出ていたと思うけれど、10年以上もここに住んでるから、まぁ想定内、と小さくため息。薬局で買えば$1.50くらいで買える精製水の小瓶が$169でしょ、目に傷がついてないかを診る点眼薬1滴が$69でしょ、医師との10分の会話が$250でしょ、救急治療室使用料がたった1時間(そのうち45分は待ち時間)で$500でしょ…と、請求書の1行1行が驚愕のお値段なのだ。たかがコンタクトの破片を取り出すだけなのに。保険に入っててよかったぁ、ありがとう会社。でも病院に行くと、病状よりもまず保険があるかどうかが問われ、そして理にかなわぬほど多額の金額を請求する医療機関。あぁ、アメリカの医療制度って….

2 comments:

  1. Anonymous2/25/2013

    怖いねぇ。病気もケガもしないように家に閉じこもっちゃう!(笑) あ

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    1. クリネックス$20(!) って話も聞いたことがあります。ホント、気をつけましょう!

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