サンクスギビングの翌日をブラック・フライデーと呼ぶ。クリスマス・ショッピングが公式に始まる日とされていて、どこもすごい大セール。商店が黒字になるから「ブラック」なんだそうだ。そしてその翌日は
スモール・ビジネス・サタデー。ブラック・フライデーの主な役者がデパートや大型チェーンのストアであるのに対し、その翌日は近所の個人経営のお店でショッピングをして、ローカル・ビジネスをサポートしようというものである。
そんなわけで、気温が少しマイルドになった土曜の午後、何を買うあてもないけれど、近所の
イースト・レイクビュー商店街をぶらぶらとひと周りしてみた。以下お気に入りの楽しいお店たち。
広い店内にユニークなギフトアイテムがびっしり。時節柄クリスマス関係の小物が多かったけれど、季節を問わないアート&クラフト系の商品も多い。この店のガラス作家の作品群が前から気になっていて、買おうかどうしようかもう半年くらい迷ってるガラス花器が本日もまだ健在。ほっ....
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クリスマス商品があふれる店内は一層華やか |
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ハイヒールに入ったワインボトルにサンタの帽子。
カワイイ |
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アメリカではなぜかフクロウ流行りです。
フクロウ・キャラクターがあちこちに |
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気になるガラス作家の作品たち |
店内に一歩足を踏み入れるとスパイスの混ざり合った匂いにぐわ〜っと襲われる。エスニック食材の店ではなくてコーヒー豆やさんなんだけれどね。フロアにずらりと並んだ樽には世界の様々な地域のコーヒー豆。別棟にある工場で毎日自家焙煎してるのだそう。豆は量り売りで、スタッフそれぞれの名前のついたオリジナルブレンドも何種類もある。広告ピンナップのコラージュで作られた樽の蓋は、70年代からきっと変わっていないのだろうと思われ、何もかもが手作り。いかにもローカルなお店である。世代が変わって住民層が変わっても、近くに大型スーパーが出来ても、このユニークさを失わずに続いて欲しいお店なのだ。
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1975年創業。トレンディなお店が次々と出来てはなくなっていく中、
古さを残したまま今も地域に愛されるお店 |
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店内の中央フロアに所狭しと並ぶ圧倒的なボリュームのコーヒー樽 |
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本日ワタクシはブラジリアンをゲット |
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数々のティーリーフもこんな感じの手作りディスプレイ |
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淹れたてのお茶やコーヒーを
その場でいただくことももちろんできます |
このブログでも今まで何度か紹介したけれど、シカゴでワタシの最もお気に入りの本屋さん。幅広くセンスのいい書籍のセレクションと、手描きの書評やディスプレイが心なごむお店だ。慎重に選ばれた商品の並ぶ書棚からは、お店の人の本への愛情が伝わってくる。「こういうお店だからこそ働いてるの」みたいな誇りと活気がみなぎっている感じの店員さんたちもみんなかっこいい。古くからの定番ベストセラーを揃えた絵本コーナーはギフトを選ぶのにぴったりだし、地階のフロア全部を使ったトラベル・セクションも必見。もちろん場所柄、LGBTモノも充実。ちなみに、「Unabridged」とは、書籍や辞典などが「省略なく完結している」という意味。つまり完全無欠の本屋さんなのだ。
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通りがかると必ず立ち寄っちゃう本屋さん |
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手描きの書評や推薦文がこんな風に棚のあちこちに |
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ガイドブックや写真集がずらりと並んだ圧巻のトラベルコーナーは地階 |
クリスマス・ツリー市
常設の商店ではないけれど、夏場はファーマーズ・マーケットが行われている
Nettelhorst Elementary Schoolの駐車場ではクリスマス・ツリー市。アパートメントが中心の都心のエリアだからだと思うけれど、ツリーはみな比較的小ぶり。商店街にこんもりとできた都会の森はフレッシュな常緑樹の香りに満ちていて、立ち止まる人たちが思わず深呼吸。
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都会の片隅にできた小さな森 |
最近はやりのマイクロ・ブリューワリー、つまり地ビールのお店。ここでしか飲めないビールとハンバーガーやチップスが人気で、いつもすごい混雑している。最近、ここで一番人気のドラフトビールが、最新のアルミ缶密封技術によってお持ち帰り可能になったのだそう。注文すると、生ビールをバーカウンターのタップからその場でアルミ缶に注入し密閉する。賞味期限は4週間、アルミ缶は完全にリサイクラブルだ。このお店、大量生産や他の地域への進出はまったく考えていないそうで、これもローカルに特化したテイクアウト作戦。というわけで、日本のみなさん、次回はシカゴ地ビールをおみやげに持って帰れそうですよ。
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倉庫を改造したような内装。
夕方からはいつも人がいっぱいで、外の舗道までわいわいしている |
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コレがうわさのシカゴ・レイクビュー・オンリー、缶入りドラフト |
姉妹店のブロードウェイFoursidedとクラーク・ストリートTwosidedには、シカゴならではのアイテムがたくさん。といっても観光地によくあるチープな絵はがきやキーホルダーのような土産物じゃなくて、シカゴのテイストをさりげなく含んだギフトや地元シカゴアーティストによるユニークなクラフトグッズたち。何時間でも過ごせる楽しいお店の極めつけは、「Sorry, We are Open」のサイン。一旦足を踏み入れたら最後、何時間でも時間をつぶせるし、いくらでもお金を使っちゃうから「Sorry」というわけだ。
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クリスマス・シーズン突入、キラキラの外観 |
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シカゴをモチーフにしたたくさんのポスターや
ユニークで楽しいカード類がたくさん |
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シカゴならではのクリスマス・オーナメントたち |
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シカゴ・ホットドックのオーナメント!? |
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シカゴからはこんなクリスマスカードが届きます |
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散歩時に立ち寄る人向けに、入り口にはお犬さま用のお菓子。
ご自由にどうぞってところ、
ローカルビジネスならではのナイスな計らい! |
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