何でもオンラインで用事がすんでしまう昨今は、郵便局に足を運ぶことも滅多になくなってしまった。ここももうしばらくしたらお役ご免になっちゃうのかなと思いつつ、その立派さには来るたび感心するエバンストン・ダウンタウンの郵便局。郵便局にしておくにはもったいないくらいの博物館みたいな立派な建物なのである。歴史を感じさせるメインホールの高い天井と大理石の内装。ムダなお喋りを受け付けないような静かでひんやりとした空気。用紙を記入したりする作業用のデスクや私書箱なども、考えられないくらいにゆったりと配置されている。このとてもとても贅沢な空間を、入り口からムダなくらいに長い通路を歩いて窓口までたどりつくわけだけれど、そこはいつもうんざりするくらい進まない行列。というのも、たくさん窓口があっても開いているのはいつもひとつかふたつで、そんなこと気にも留めない局員がゆっくりゆっくり作業してるから。郵便局に行こうと思ったら、それだけで昼休みは終わっちゃうことを覚悟しなくてはいけない。この立派な建物から郵便局が出て行くのももうそんなに先ではないかも….と思いながら、街の多くの人の生活を支えてきたこの場所の長い歴史に思いを馳せて、今日もたっぷり順番待ち。
街の中心にものすごい存在感で建っている郵便局 |
入り口から長〜い通路を歩いて窓口まで行きます。 切手を貼ったり、書類を書き込んだりするテーブルも 贅沢すぎるような配置 |
高い天井までのびる壁の上方には、 労働者を描いた彫刻のレリーフが 館内数カ所に設置されています |
歴史を感じさせる真鍮の私書箱の列。 きれいによく手入れされているけれど いったいどのくらいの利用率なのかな |
おじいさんの古時計じゃないけれど、 100年休まずにチクタクチクタク いつも街の人たちを見守ってきたんだろうね |
昔の郵便配達車も展示されています |
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