Monday, May 30, 2011

熱波のメモリアル・デー

アメリカの夏はメモリアル・デーから始まると言われるとおり、今年のメモリアル・デーはまさに夏そのものだった。94°F (34℃)。4日前の寒い木曜日から、なんと50°F気温が上がったというわけだ。やっと晴れた連休の最終日、今日は絶対にビーチに行くぞと朝から心に決めていた。そしてわたしと同じようにこの日を本当に待ちわびていた人たちで、午後のノース・アベニュー・ビーチはうかれぽんち満載のとんでもない人出になった。突然にやってきたヒートウェーブで、今日はこのビーチから4人の熱射病患者が救急車で運ばれたそう。そりゃあそうだ、きのうまで冬だったんだから。カラダはまだ冬を引きずっているのだから、直射日光にもゆっくり慣らさなきゃね。消防車が来て大きなホースから放水し、人々をクールダウンさせているシーンも見られたけれど、心身ともにクールダウンしましょうね。

▲消防署員がホースで水を撒き、それに熱狂する人々

Saturday, May 28, 2011

ハワイアン・コンサート

ラニアロハというハワイ出身の女性ミュージシャンが、最近のわたしの人生(といってもここ3週間くらいだけど)に強烈なインパクトを与えている。友人の誘いに乗ってはずみで始めてしまった、Old Town Schoolのフラのクラスの先生だ。ダンサーでありシンガーでありウクレレ奏者でもある。一度見たらまず忘れられないそのいかにもハワイ的な外見と、一度聴いたらいつまでも心に残るチャントの歌声。そして明るくてゆる〜い感じの愛すべきキャラクター。フラは上達しなくても、彼女に出会えただけでクラスに入った甲斐があるといってもいい。

で、今夜は彼女が主催するコンサートがあるというので、出かけてみた。前半はラニアロハのソロで、後半は彼女がサンフランシスコから連れて来たハワイアン・バンドとのジョイントだった。5人のダンサーをしたがえたハワイアン・バンドは、やっぱりビーチでトロピカル・カクテルを飲みながら聴きたい種類の音楽だ。冷たい雨の降るシカゴのアーミテッジ・アベニューじゃあ、ちょっとねぇ。でもラニアロハのソロはどんな場所でもオッケー。しみじみと聴かせてくれた。彼女のもとでフラ、もう少しがんばってみようかな。

Soldier Filed 10 Mile

ソルジャー・フィールドはシカゴ・パークディストリクトが管理運営する公立のスタジアムで、NFLシカゴ・ベアーズの本拠地。戦争で亡くなった兵士たちを称えるグレコ調の柱が歴史を感じさせる美しいスタジアムだ。毎年5月の終わりに行われるこの「Soldier Filed 10 Mile」は、「Goal Line Glory」と称したフットボールの50ヤードラインをゴールにコース設計された、レイクフロント10マイル(16キロ)を走るレースである。去年に続いてわたしは2度目の参加。ドッピーカンの去年とは対照的に、今にも雨が落ちて来そうな寒い曇り空の下、今年は1万5000人のランナーが走った。ゴールでは観客席から観衆が声援を送ってくれ、自分のゴールの瞬間はスタジアムの大スクリーンに映し出される。これはちょっと気持ちがいい。結果は1時間36分19秒。あれっ、去年より3分半も余計にかかってしまった。それにしても、わたしがまだ3マイル地点にも到達しないうちに、復路をもどって来ちゃう人たちってなに? すごすぎるぞ、エリート・ランナーズ。

Thursday, May 26, 2011

44°F

オフィスの向かいのエバンストン・ファウンテン・スクエアの噴水にも水が入った。6月を来週に控えてここでも夏の準備。しかし、当のお天気はいっこうに夏のきざしを見せず、1961年以来の記録的寒さだそうだ。気温44°F (7℃)、コートは必須、手袋がないと手がかじかむ。それに加えて今日は風も強く、誰もいない広場で噴水の水が風に乗って勢いよく池の外にまで飛び散っている様子は、いかにもワイルドで凍えるのだ。

Tuesday, May 24, 2011

ベランダー

いとうせいこうさんの『ボタニカル・ライフ』という、植物生活を描いたわたしの大好きなエッセイがある。その中でいとうさんは自身のことを「ベランダー」と称している。庭のない都会暮らしを選び、ベランダで植物生活を楽しむ、ガーデナーならぬベランダー。わたしもこのシカゴで夏の間はベランダーである。日曜日のGethsemane Garden Centerの長〜いレジの列に並び、車のトランクと3階のベランダの間を何往復もして土と植物を運び、植え替えが終わった途端に暴風雨。そんなやっとの思いでこんなベランダできました! 冬の間室内でがんばったハイビスカスとジャスミンも表に出した。夏のベランダ生活の始まりだ。

Sunday, May 22, 2011

痛い。

Gethsemane Garden Center

よく晴れた日曜日。やっとそんな気分になって、Gethsemane Garden Centerに出かけてみた。アンダーソン・ビルのクラーク・ストリート沿いにあるこの園芸店は、この時期だけで1年分を稼ぐのだろう。特に週末はすごい人出。通りにはGethsemane渋滞ができ、係員が交通整理をしている。知識豊かで感じのいい大勢の店員さんたちが笑顔で花に水を撒き、お客さんの質問に答えている。こんな職場で忙しく働くのも悪くないかなと思わせてくれるような、気持ちのいい活気が店全体にあふれている。汗ばむほどの陽気と輝くような太陽のもと、春(夏?)を待ちわびていた大勢の人たちが、カートいっぱいに色鮮やかなプラントを載せて、キャッシャーの長〜い行列に辛抱強く、でも楽しそうに並んでいた。春はみんな機嫌がよくていいね。

Saturday, May 21, 2011

夏の準備

日によってはまだコートが必要なくらい寒い日もあるというのに、来週のメモリアル・デー・ウィークエンドに向けて、レイク沿いは夏の準備で大忙しだ。夕方のオーク・ストリート・ビーチでは、椰子の木の植え込み作業が行われていた。どこからか椰子の木を持って来て、毎年夏の間の3ヶ月間、ミシガン湖畔に即席のトロピカル・ビーチができる。なんともバカげていると思うけれど、とってもシカゴらしくてラブリーだ。

東北のお酒

浦霞」は数々の賞を受賞した優秀でおいしいお酒。蔵元は宮城県塩竃市にある。震災で酒造蔵も一部損壊、数多くのお酒が破損したそうだ。復旧への道のりを歩みながら、日本酒のチカラで人々に安らぎや潤いを届け復興につなげたいというこの酒蔵の、1本の売り上げにつき5円を復興資金に寄付するというプロジェクトに賛同して、今この貴重なお酒がわたしの手元にある。というわけで、「東北のお酒を飲もう女子会」をやります、ウチで。東北をテーマにお酒やお料理持って来てくれる人、大歓迎。このブログで以前に紹介したずんだも作ろう。参加してくれる人、興味のある人、連絡ください!

Friday, May 20, 2011

ニューオーリンズのバス停

ニューオーリンズ出張中の同僚ジョーから写真が送られて来た。街のバス停の壁にはめ込まれたポリオ撲滅キャンペーンのポスター! わたしの知らない場所でも作品はちゃんとがんばってくれている。行ったこともない世界の街どこかに、自分の関わった仕事が存在しているというのは、何かとっても不思議な気分だ。

それにしてもバス停の後ろに見えるパームツリーの街路樹。休暇欲しいよ〜! 夏休みまであと5週間!

Monday, May 16, 2011

賞、もうひとつ!

ロータリーの昨年度のアニュアル・リポートが、Association Media & Publishingからエクセル・アワードをもらった。去年はブロンズだったのが今年は金賞。そしてわたしがアートディレクションを手がけた仕事は今年に入って2つめの受賞。いい感じだ、がんばろう。


Saturday, May 14, 2011

ロスト・イン・トランスレーション

友人のなおちゃんがエグゼクティブ・シェフを勤める郊外型居酒屋 Tokio Pub がオープンするにあたって、そのプレビュー・パーティーに行ってきた。Shaws Crab House の隅っこの一角に、ここはいったいどこなのか!という感じのアジア的ヒップな空間を作ったコンセプト・バーだ。プレビューということもあって、お酒はカクテルやワイン、アサヒやサッポロのビールが次々と出てきて、料理はみな一口サイズのフィンガー・フード。郊外のアメリカの若者がターゲットだから味はみんな濃いめだよと聞いていたけれど、出てきたお料理はどれも、アメリカ人に人気のある素材に日本やアジアのテイストを上手に加えておしゃれにアレンジしてあり、とてもおいしかった。Tokioという名前がついているけれど、わたしのような本物の東京出身者にとっては、東京の居酒屋というよりは、香港映画に出てくる若者のナイトライフの一場面ようなイメージのほうが強かった。きっとアメリカウケする現代のアジアのイメージってこんななんだろうな。なんとなくロスト・イン・トランスレーションな、おもしろい経験だった。

Thursday, May 12, 2011

Old Town School of Folk Music

ひょんなことから友人の誘いでサイン・アップしてしまったフラダンスのクラスは、リンカーン・スクエアにあるOld Town School of Folk Musicで行われる。その50年の歴史の中でたくさんの有名ミュージシャンを輩出したこの音楽学校、現在は700を超える様々なジャンルのクラスを提供し、様々なレベルの子どもから大人まで6000人が、音楽やパフォーミング・アーツを学んでいるんだそうだ。また、ユニークなコンサートやフェスティバルなどを主催することでも知られていて、最近ではウクレレのJake Shimabukuroもここでコンサートを行った。

クラスの始まる7時少し前に到着すると、暮れなずむ街のれんが造りの重厚な校舎には楽器を抱えた多くの生徒たちが出入りし、そこかしこから楽器の音が聞こえて来る。そんな雰囲気に浸るだけで、なんだかミュージシャンの仲間入りをしたようなわくわくした気持ちになる。で、さて肝心のフラダンスは… ホントに勢いで参加しちゃっただけなんです、ゴメンナサイ。でもとりあえず最初の7週間がんばります。カホロ、カホロ、ライト、レフト…. カホロ、カホロ、ライト、レフト….  これについてはまたのちほど。

Monday, May 9, 2011

トレジョの焼きおにぎり

2日連続してトレジョ・ネタというのも恐縮だが、トレーダー・ジョーズの冷凍焼きおにぎりはかなりイケる。まさかアメリカのスーパーに焼きおにぎりとは最初目を疑ったけれど、売り切れのことも多いことを考えるとけっこう人気があるのだと思う。ダウンタウンのトレジョの隣にある居酒屋もどきの居酒屋では、これをそのままメニューに出しているとかいうウワサも(ホントか!?) そのまま電子レンジでチンして食べてもおいしいし、醤油を刷毛でうすく塗ってから、グリルでさっとあぶってのりを付けて食べれば、けっこうゴージャスなスナックになる。日本では冷凍の焼きおにぎりなんて買ったこともなかったけれど、まさかトレジョで買ってハマるとは....


Sunday, May 8, 2011

トレジョ、オープン!

楽しみにしていたトレーダー・ジョーズ・ディバーシー店がこの週末にオープンした。トレーダー・ジョーズは、オーガニックの食品を中心に多くのオリジナル商品を持つグルメ系スーパーマーケット・チェーン。どちらかといえば高級志向なのだろうけれど、中間流通をはぶいているということで、お値段は普通のスーパーと変わらない、というか安いくらいかもしれない。ワインなんか$2.99くらいからある。シカゴ界隈では圧倒的にヤッピーに人気のスーパーだ。店内のサインやディスプレイ、オリジナル商品のパッケージ・デザインが可愛く、ショッピングをとても楽しいアクティビティに思わせるところがこの店の魅力。おまけに店員さんたちは、ちょっとやりすぎ?と思うくらい元気いっぱい親切でフレンドリーなのだ。レジまで来てから「あ、カノーラ・オイル忘れちゃった....」と言えば、「ノープロブレム!」で、取りに行ってくれちゃったりする。今までは車で行く距離のところにしかなかったのだけれど、今回この店がウチから歩いて行けるロケーションにオープンしたことで、我が家の冷蔵庫や食品棚の中もトレジョ色が濃くなりそうだ。


Saturday, May 7, 2011

Siam Noodle and Rice

今日の新しい発見はSiam Noodle and Rice。アップタウンにあるタイレストランだ。「大のお気に入り」という友人夫妻が連れて行ってくれた。あまりひとりではふらふらしたくない地域にあり、外観や内装も安っぽくてなんの変哲もないような店なのに、中はお客さんでいっぱい。シカゴにはたくさんのタイレストランがあるけれどどこも味付けは甘めで、それはほとんどの店がタイとは言ってもラオス人が経営しているからなのだそう。でもこの店は正真正銘タイ人経営のレストランで、タイの領事館の人たちも食べに来たりするんだそうだ。味付けも、甘さ控えめ辛さ秀逸。激辛のイカのサラダは、レモングラスの香りが絶妙のバランスで辛味を引き立てる。特筆すべきは鶏の唐揚げ。ほどよい醤油味がスナック感覚でいくらでも食べられるのだ。また、唐揚げについてくる辛いソースに餅米をディップして食べるのも、通の間では常識のようだ。写真はグリーンカレーとパキマオ。エビとビーフをミックスで入れてもらう場合には、Beef and Shrimpと言うとエビは1皿に2コしかのってこないけれど、Shrimp and Beefという順番で頼めば、エビがたっぷりのってくるそうだ。ぜひ覚えておきたい。


Friday, May 6, 2011

輪タク

シーズンが始まって1ヶ月。リグリー・フィールドと隣り合わせのウチの周辺も、野球と共存する生活が軌道に乗ってきた。この季節のとりわけ微笑ましい風景は、この輪タク。体力のある若者がチャリンコをこいで、乗客をあちこちに輸送している。野球のある日は車が全然動かないので、チャリンコは渋滞を回避できるとてもいい交通手段だ。それに加えてとってもエコ。しかも、ドライバーも乗客もみんな楽しそう。そんないいことづくめの輪タクは、もっともっと流行ってもらいたいモノのひとつだけれど、いったいどのくらい遠くまで行ってくれるのか、料金体系はどうなっているのか、ドライバーさんたちは腰や膝を痛めたりしないのか、痛めたらそれは労災になるのか、ヤクザみたいな元締めがいて縄張り争いみたいなことがあったりするんだろうか、などなど、この人たちの登場とともにわたしのアタマには毎年同じ疑問が浮かんでくる。でもモノは試しということで、一度は乗ってみないとね。よし、「輪タク」経験をこの夏のひとつの目標においてみよう!


Wednesday, May 4, 2011

ハイビスカス

我が家のハイビスカスが、今シーズン最初の花を開いた。2度の引っ越しを経験し、日照時間の少ないイリノイの厳しい冬を12回も越した、たくましいハイビスカスだ。年々大きくなり、毎年真っ赤な大きい花をたくさんつけてくれる。5月になってもいまひとつお天気の安定しない肌寒い日が続いているけれど、あと1~2週間したら部屋の中から外のデッキに出してあげよう。つぼみもたくさんついているし。夏が楽しみなのは、人間だけじゃあないんだね。


Sunday, May 1, 2011

Phil’s Hangover

レース後、Ravenswoodのコーナー・バーFountainheadでのブランチ。Phil’s Hangoverは、どんぶりいっぱいのフレンチ・フライにソーセージ・グレービーがたっぷりとかかり、その上に目玉焼きとベーコンとソーセージがのった朝食。5キロ走ってせっかく消費したカロリーも、この食事では.... おいしいんだけどね。


Ravenswood Run 5K

さわやかに晴れ渡った日曜の朝8時、美しい住宅地のRavenswood地域を走る。 規模の小さいレースでありながら、多くのボランティアが運営を助け、とてもよく組織された気持ちのいいレースだ。子どもやベイビーカーを押しながらの参加者もいる。こういう地域に根付いたレースに参加するといつも思うことだけれど、ランナーのために道路を開放し、沿道に出て声援を送ってくれるシカゴの人々って本当にあったかい。それはともかく、たった5キロがこんなにキツいって、トレーニング足りてないなぁ。