Monday, July 30, 2012

都会のロック・クライミング

前を通るたびにいつもつい覗いてしまうスポーツ・ジム、レイクビュー・アスレチック・クラブ。なんと、屋内にロック・クライミングの壁があるんです! 去年登場した空中ブランコ教室にも唖然としたけれど、これも「なんちゃって」のわりには設備が大がかりで、度肝を抜かれるアイディアなのだ。天候にかかわらず、いつでもスパイダーマン目指して都会のロック・クライミング! 厳しい大自然の中で絶壁に真剣に挑むホントのクライマーは怒るでしょうね。でもコレならちょっとやってみたいかも…

Sunday, July 29, 2012

メモリアル・サービス

勤め先の元代表で、わたしが以前に装丁をさせていただいた本の著者でもある、Herbert Pigmanさんのメモリアル・サービスに出席した。リタイア後自宅にされていたインディアナにて本葬はすでに行われていたので、今回のお式は生前仕事を通して交流のあった人たちとのお別れ会という趣旨。エバンストンのレイモンドパークを囲むように並ぶ美しい教会群のひとつ、レイクストリート・チャーチでひっそりとおごそかに行われたサービスは、派手な装飾はいっさいないけれど、友人を代表する人たちの心のこもったスピーチや音楽の演奏に、故人の人柄を偲ばせるあたたかいお式だった。

アメリカではいくつかの異なる宗教のメモリアル・サービスにこれまで何度か出席したけれど、日本のお葬式や法事とひと目で違うところは、どれも故人の写真をど〜んと正面に飾らないところ。日本ではたとえクリスチャンのお葬式でも写真が正面に据えられていたように思う。アメリカ人はみんな、自宅やオフィスにこれでもかっていうくらいたくさんの写真を飾るのに、お別れの儀式には写真を飾らない。逆に、日本人は普段あんまり自分の写真をそこら中に飾ったりはしないけれど、お葬式に写真は必須ですよね。何か宗教的伝統に基づく習慣なのかな。日本ではいつ頃から写真を飾るようになったんだろう。

花とキャンドルだけでのシンプルに飾られた祭壇
クラシックな教会内部の美しいステンドグラス窓
わたしが装丁をさせていただいた
Pigman氏の著書「Conquering Polio」
息を引き取る直前まで
この本を面会者に自慢していたそう。
お手伝いができて嬉しかったです。
ご冥福をお祈りします。


Thursday, July 26, 2012

Pacuigo

ブロードウェイに行列のできるアイスクリーム屋さんは、イタリアン・ジェラートのPaciugo。好奇心をそそられるオリーブとかシー・ソルト・キャラメルとかブラック・ペッパー・オリーブオイル。ネーミングを見ただけでおいしいに決まってるじゃんって感じのギネスとかオレンジ・サフランとかマスカルポン・チョコレート・ラム。ピーチ・サングリア、カンパリ・オレンジ、ライム・チリ・マンゴなどなどシャーベットも魅力的。何十種類もあるフレーバーのどれを選ぶかすっごく迷ってしまうのだ。スモールのカップが$3.49でひとつのカップに3種類入れてくれる。ミディアムだと4種類、ラージだと….と言う風に増えては行くけれど、言うまでもなくスモールで充分。クリーミーだけれどイタリアン・ジェラートなので味は比較的さっぱり。おうちごはんをしたあと気持ちいい夜風の中を散歩に出て、ついつい立ち寄ってしまう危険なマイブームなのである。

夏の夜はいつもお客さんでいっぱい。
何種類試食してもなかなかチョイスできないお客さんに
フレンドリーな笑顔で忍耐強く対応する店員さんたち
魅力的なネーミングのたくさんのフレーバー
今日は、ブラック・ペッパー・オリーブオイルと
パパイア・ソルベとモカ・ヘーゼルナッツの3種類。
スモールでこのボリュームですもの
ブロードウェイのコーナーにあるかわいいお店

Monday, July 23, 2012

イチローさん移籍

シアトルから帰って来たと思ったらこのニュース。マイナーの投手との2対1の電撃トレードだとか。「いつも負けてるチームから、いつも勝ってるチームへの移籍」って書かれていたけれど、これからは優勝への貢献度という点で野球選手としての真価が問われるわけだ。ワールド・シリーズが楽しみ~。ぜひともヤンキースをチャンピオンに導いてもらいたいものです! ところで、イチローさんを見ようと思って8月25日のホワイトソックスxマリナーズ戦のチケット買ってあるんだけど、コレ、どうすんのよ〜!

Elaine Thompson/AP

Elaine Thompson/AP

Friday, July 20, 2012

シアトル — おまけ

雨のシアトル最終日。フライトまでのわずかな時間を利用して、郊外に住む友人の写真家夫妻の家までタクシーを飛ばした。再会は15年振りくらい。森の中にひっそりと佇む緑の豊かな木のおうち。そして雨の匂いが瑞々しい新鮮な空気! 深呼吸するだけで心が洗われるようだ。忙しく動き回ったシアトル滞在の最後にステキな瞬間を持つことができた。これからシカゴに帰ります!

Thursday, July 19, 2012

ビル・アンド・メリンダ・ゲイツ財団

EMPで莫大な赤字を出しているポール・アレン氏に較べると、財団を立ち上げて、貧困や保健と医療、教育など世界の様々な問題に役立つお金の使い方をしているビル・ゲイツ夫妻。今回のシアトル行きの一番の目的地、ビル・アンド・メリンダ・ゲイツ財団ビジター・センターを訪れた。EMP Museumも含めスペース・ニードルやチルドレン・ミュージアムなどシアトルのメインの観光施設が集まっているシアトルセンターの一角の広大なスペースを占めて、この世界最大の慈善団体の「キャンパス」はある。1000人の従業員が、モダンでかっこいいこのキャンパスで、「世界の全ての人々が健康で豊かな生活を送るためのチャンスを与えられるべき」ために、その才能とスキルを生かして日々働いているのだ。そして今年の2月にオープンしたビジター・センターは、財団の意識と情報を一般市民と共有することを目指すために、12億円かけて作られた。でも12億円もかけているっていう事実や、マイクロソフト繋がりでありながら最新のテクノロジーが、決してでしゃばっていないというところがすごい。フレンドリーでウェルカムな人間のあたたかさが伝わる、慈善団体らしいとてもステキなビジター・センターである。もちろん見えないところには様々な最新技術が駆使されているわけだけれどね。わたしはここにエキジビットのコンセプト構築の手法を学ぶために来たのだけれど、最も学んだことは、ゲイツ氏の言葉にある「ソフトウェア、慈善活動におけるキャリアを通して言えることは、世界を改善するカギはイノベーションだということだ」ということ。当たり前だと思ってるところに疑問を見つけて、問いただしていくっていう訓練を続けていかないとね。たくさんのアイディアをもらって、収穫の多い旅だった。シアトル、ありがとう! 

ゲイツ財団、外観の一部
キャンパスの中庭
ビジターセンターの外壁に影を利用して書かれた
「Today's Problems are Solvable」の文字
ビジターセンター入り口のホール
ビジター・センター、展示の一部

デイル・チフリー・ガラス・ミュージアム

EMP Museumと並んで、スペース・ニードルの真下にあるこのミュージアム。そこにたまたまあったからという理由だけで何の気なしに入っただけだったのだけれど、シアトルの誇るこのガラス彫刻家デイル・チフリーのコレクションはなかなかの見応え。なんとなく見たことがあるっぽい作品のテイストも、フルブライトを取ってベニスのムラーノで勉強したということで納得。自動車事故やサーフィンの事故ででカラダを壊し、今や制作は人にまかせて、ガラス工芸の実業家として成功しているというから多才な人なのですね。シアトルにはこういう、自宅のガレージで始めた仕事を世界的なビジネスに育て上げた、みたいなタイプの成功者が多い。なんでかな。自由な風土? 大都会にあるようなストレスやプレッシャーがあんまりない? 雨が多いから考える時間が多い? う〜ん....

EMP Museum

フランク・ゲイリーによるデザインで異彩を放つ建物は、EMP (Experience Music Project) Museum。刺激的なのは外観だけでなく、ハイテクを駆使したインタラクティビティ盛りだくさんの音楽とポップ・カルチャーの展示空間もかなり遊べる。シアトル出身のグランジ・ロック・ミュージシャン、ニルヴァーナや、やはりシアトル出身のジミ・ヘンドリクスのギターや舞台衣裳などの常設展、そしてボブ・ディランエリック・クラプトンジャニス・ジョプリンなどロック史上のスーパースターたちをフィーチャーした、ロック好きにはたまらないと思われる展示品の数々。それに加えて楽器演奏やカラオケ、ダンスにトライすることができるラボや、「アバター」などSF映画に用いられた特殊撮影の現場に入りこんで体験撮影が出来たりなど、博物館というよりはテーマパークと言った感じ。マイクロソフトの共同創始者であったポール・アレン氏が莫大な私費を使って作ったこの博物館、残念ながら当初見込んだ入館者数に達することができず現時点では採算が取れていないそうなので、興味のある人は今のうちに行っておいたほうがいいかも。

スペース・ニードル手前に鎮座する
斬新なアーキテクチャ
見る角度によって色が変わる外壁は、3000枚もの
カラー・アルミニウムとステンレス・スチール板でできている
巨大スクリーンの前に贅沢なスペースをとって
座席が配置されたオーディトリアム
80年代にシアトルから始まったグランジロックを含む
ノースウェストのポップミュージック史の展示。
館内に設置されているヘッドフォンの数は
300を優に超えるのだそう!
様々なインタラクティブで
かなり遊べる博物館なのだ

スターバックス1号店

シアトルをコーヒー・キャピタルと呼ばせるきっかけとなった店、スタバの1号店はパイク・プレース・マーケットの一角にある。オープン当初のオリジナルのロゴを配したこの店は、インテリアも当時のままで茶色が基調。カメラを抱えた観光客の長蛇の列とは対照的に、むしろ質素なくらいの店内だ。コーヒー・マグなど1号店でしか買えない限定グッズも人気のよう。パイク・プレース・ローストという1号店オリジナルのコーヒー豆もある。で、お味のほうはというと、これはその辺の街角のスタバと変わらないかな。でもどこで飲んでも美味しいのがスタバなのだ。店の前ではストリート・ミュージシャン。人がひっきりなしに訪れるこの場所はシアトル一番の演奏スポットなんだって。シアトルの街はホテルでもどこでもみんなコーヒーはスタバのパイク・プレース・ロースト。世界的な企業に発展したコーヒー屋さんは、やっぱり街の誇りなんだね。ついでに言えば、ホテルのビジネス・センターもコンピュータは全部ウィンドウズでマックは一台も置いていなかった!

おっぱい見せちゃってる人魚がすごい、
スタバ・オリジナル・ロゴ
オリジナル・グッズに見入る観光客
観光客でごった返すシンプルな店内。
明るい笑顔で熱心に仕事するバリスタは全国共通
1号店の証のモニュメント。
ハーマン・メルヴィル作「白鯨」に登場する
一等航海士スターバックから社名が来ているんだって
1号店オリジナルのマグカップ

パイク・プレース・マーケット

アメリカの公設市場のさきがけとなったアメリカ最古のファーマーズ・マーケット、パイク・プレイス・マーケット。現在はシアトル観光の中心的存在で、19年前に訪れた時と較べると、お土産物やさんやクラフト・ショップなどが増えてやっぱりちょっと観光地化しちゃったかな。それでも新鮮な魚介類が氷の上に無造作に置かれた魚やさんや、ローカルの野菜や果物、ずらりと並んだ切り花で目が痛いほど色鮮やかな通路など、街の市場はやっぱり活気があってワクワクする。古き日のアメリカを連想させるお店の手描きの看板やネオンサインの数々も一見の価値あり。

シアトルと言えばコレ。
ウォーターフロントにおなじみのこのサイン
ずらりと並ぶお花はとってもリーズナブル!
無造作に並ぶ魚介類。全部欲しくなる
ローカルのブルーベリーを始め、鮮やかな野菜や果物
手描きの看板がノスタルジック
ネオン・サインも楽しい。ん? ロータリー?

Wednesday, July 18, 2012

シアトル

なんと19年振りのシアトル。前回来た時はスターバックスも知らなければ、イチローさんもいないし任天堂も来ていなかったっけ。坂のある小ぶりで清潔なダウンタウンと、お魚を投げてやり取りする活気のあるウォーター・フロントのパブリック・マーケットが印象的だった。19年後のシアトルはやはり小ぶりで清潔で、坂と海をのぞけば道路の広さや建築物の並びなどダウンタウンの感じがシカゴとよく似ている。なおかつ、今はイチローさんを始め、マイクロソフトやアマゾンなど日本人にも馴染みのある企業の本拠地として有名なので、それがなお親しみやすさを増してくれているように思う。森に囲まれた雨の多い気候のせいか、空気がいい具合にしっとりとしていて、緑のミストが気持ちのよい街だ。乾いたシカゴ(今年は特に!)から森林浴に来たような気分。

Sunday, July 15, 2012

シカゴ寄席

今年も柳家さん喬師匠がシカゴに来てくださった。去年までの、バーに即席の高座を作っての手作りプライベート・ライブ寄席とはちょっと趣向が変わり、今年はスポンサーがついて、一般にチケットを売り出し、ホテルのホールを使ってのパブリックなイベントになった。さん喬師匠とともに柳亭左龍さん、紙切り寄席の林家二楽さんのおふたりの噺家さんも加わり、英語の字幕を見せたり、プログラムなるものもバイリンガルで作られていて、司会兼解説の人も来て、観客も100人を超えずいぶん大がかりになった。3人の噺家さんによる落語3席と紙切り芸1席。毎年レギュラーのわたしたちは一番前の席をとってもらって、かぶりつきで笑いっぱなしのあっという間の3時間だった。それにしても、聞いているだけで情景にすっかり引き込まれるその噺の力。これって英語の字幕を通してどのくらい伝わるんだろう。古典落語の背景になる日本特有の文化をある程度知っていないと、噺の面白みも半減しちゃうと思うのだけれど。そんなこともちょっと聞いてみたい気がしたけれど、会が大がかりになってしまって、師匠と個人的にお話ができる懇親会がなくなっちゃったのはちょっと残念。でもアメリカにいて、こんな寄席を見せてもらえるのだから、贅沢は言えませんよね。

ナショナル・アイスクリーム・デイ

アメリカ合衆国第40代大統領、ロナルド・レーガン氏が定めたのだそうだ。7月はナショナル・アイスクリーム月間。そして第3日曜日の今日はナショナル・アイスクリーム・デイ! そこでトリビア。アイスクリーム・コーンを発明したのは、セントルイスのチャールズ・ミンチェスという人なんだそうだ。1904年のセントルイス・ワールドフェアでコーンの形のペストリーにアイスクリームを2スクープ盛ったことが始まりで、そうして歴史上初のアイスクリーム・コーンが誕生したんだって。今日はアイスを思う存分食べましょうね! フローズン・ヨーグルトなんかじゃダメよ。乳脂肪たっぷりのア・イ・ス・ク・リ・ー・ム! 糖分とカロリーはちょっと高いけれど、ミルクで出来たアイスクリームは、ビタミンとミネラルをたっぷり含んだ栄養価の高い食品なのだ。言い訳作ってくれてありがとう、レーガン大統領!

Tuesday, July 10, 2012

ビーチ・チェス

そしてこちらはおじさんたちのお楽しみ。ビーチ・チェス。別にビーチだからと言って特にルールが違うわけではないのだろうけれど、ビーチからの心地よい風に吹かれてチェスとは優雅な夕涼みだ。こうした専門のパビリオンまであるのだから、贅沢だよね〜。何と言っても夜8時半まで明るいというのがいい。デイライト・セイビング・タイム、大賛成です!

Monday, July 9, 2012

ビーチ・ヨガ

何度も言うようだけれど、先週までの驚くべき暑さは去った。そして夕方のビーチは本当に気持ちがいい。仕事のあとにちょこっと自転車を飛ばしてノース・アベニュー・ビーチまで。先日Grouponで10枚セットのチケットをゲットしたSun and Moon Beach Yogaのヨガに参加して来た。カラダは砂まみれになるし、インストラクターの声はよく聞こえないしで、真剣にヨガをやろうと思ったらビーチ・ヨガはあんまりおすすめではないけれど、なにしろこのさわやかさですよ〜。しかも深呼吸は波の音に合わせて。柔らかい砂の地面に横たわり、気持ちのいい風の中でカラダを思いっきり伸ばしていると、正しいポーズなんてどうでもよくなるね。あ〜時間よ止まれ、至福のひとときなのだ。ナマステ。

Sunday, July 8, 2012

熱波去る

閉め切りの車に放置されて亡くなったインディアナの4ヶ月の赤ちゃんを含めて、国内で30を超える熱波による死亡ケースが報告された先週の記録的な猛暑。なるべく外には出ずに、エアコンの効いた屋内にこもってパソコンの前でだらだらと時間を過ごした1週間だったけれど、なんときのうの午後から今朝にかけて、100°F(38℃)を超えていた気温が67°F(20℃)にまで急降下。冷たい空気が入って来たおかげで、日差しは強いものの明るい太陽と爽やかな風が心地よい、シカゴらしいパーフェクトな夏の一日がもどってきた。あとできることなら、まとまった雨がざ〜っと一降りしてくれると、緑にもありがたいのに。中西部の人はお天気の話ばっかりしていると、カリフォルニアの人にはまったく理解できないそうだけれど、季節を問わずこの極端な気温の変動には、何年いても慣れないものです。

熱波が去った早朝のベルモント・ハーバー。
きのうまでの酷暑がウソのように、涼しい穏やかな風が吹く

Wednesday, July 4, 2012

独立記念日

アメリカが一年で一番騒々しい夜を迎える独立記念日。今この文章を書いているまさにこの瞬間も、窓の外では花火の音がぼんぼんぼんぼんあちこちから聞こえてきて、なんだか戦場にいるみたい。今年もレッド+ホワイト+ブルーの服を着て、パレード、バーベキュー、花火と、お決まりの行事を心から楽しむ人々。日中は102°F (38.8℃) にまで気温が上がり、独立記念日としては101年振りの記録更新だそうだけれど、そんな暑さにもめげずに、我々日本人のグループもしっかりバーベキューを楽しんだ。わたしたちの場合はコリアン・バーベキューだけれどね(笑) わたしの中での独立記念日は、夏のピーク。この日を境に夏は後半戦になる。連日の暑さに今年は少々閉口気味だけれど、やっぱりシカゴの夏は明るくて楽しいのだ。

Whole Foodsで見かけた7月4日ケーキ
わたしたちのバーベキュー

Monday, July 2, 2012

猛暑

アメリカは東海岸から中西部にかけて、今、記録的な猛暑のまっただ中。ここシカゴも例外ではなく、連日の95°F(35℃)超えに熱波注意報が出っぱなしだ。おまけに今年は雨が少ない。局部的な豪雨を伴う嵐は頻繁に起こるけれどそれも一瞬で、まとまった雨が降らないのだ。きのうのお昼頃の竜巻のような突発的な一瞬の暴風雨では、市内と郊外のあちこちで停電が発生。一日たった今も多くのエリアで復旧がまだだというから、エアコンなしでのこの暑さ、また死者が出たりしないといいけれど。幸いウチは停電は免れているけれど、エバンストンのレイモンド・パークでは、暑さと乾燥で芝生がすっかり茶色に。みずみずしい緑の復活のために、とにかく大量に雨が降って欲しい!

芝生がすっかり茶色になった可哀想なレイモンド・パーク

Sunday, July 1, 2012

ラビ二ア・フェスティバル

シカゴの夏といえば、ダントツにオススメなのがラビニア・フェスティバル。夏の3ヶ月間、クラシックからジャズ、ポップス、そしてダンスのパフォーマンスまで、幅広いジャンルの多彩なコンサートが連日開催されるラビニアは、シカゴ交響楽団の夏のベースであるとともに、バーンスタインやガーシュインも演奏した、なんと100年の歴史を持つ由緒ある音楽祭なのだ。メインステージのあるパビリオンの観客席に座ってじっくりコンサートを聴くのもいいけれど、ここではやっぱり、パビリオンの周りに広がる広大なLawn(芝生の広場)にピクニック・シートを広げて、友だちと一緒にピクニックをしながら演奏を楽しみたい。開演の2時間くらい前から陣取って、美味しいワインやチーズでおしゃべりを楽しんでいるうちにいつしか日も暮れ、涼しくなったたそがれ色の公園のあちこちにキャンドルの灯り。ホタルだって飛び交っちゃうのだ。ざわついていた公園も開演とともに静まりかえって、大人の時間だ〜、って感じのロマンチックなシチュエーションにすばらしい生演奏。本日のアーティストはハワイから、以前このブログでも触れたことのあるジェイク・シマブクロ。真面目でフレンドリーな人柄がそのまま音に表れる、聴かせるウクレレ。もう他には何もいりませぬ!

開演を待つ夕暮れ時のLAWN席
チケットがないとパビリオンには入れないけれど、
外側からもこれくらいは見えます。
左右の大きなスクリーンがかなり助かる!