勤め先の元代表で、わたしが以前に装丁をさせていただいた本の著者でもある、Herbert Pigmanさんのメモリアル・サービスに出席した。リタイア後自宅にされていたインディアナにて本葬はすでに行われていたので、今回のお式は生前仕事を通して交流のあった人たちとのお別れ会という趣旨。エバンストンのレイモンドパークを囲むように並ぶ美しい教会群のひとつ、レイクストリート・チャーチでひっそりとおごそかに行われたサービスは、派手な装飾はいっさいないけれど、友人を代表する人たちの心のこもったスピーチや音楽の演奏に、故人の人柄を偲ばせるあたたかいお式だった。
アメリカではいくつかの異なる宗教のメモリアル・サービスにこれまで何度か出席したけれど、日本のお葬式や法事とひと目で違うところは、どれも故人の写真をど〜んと正面に飾らないところ。日本ではたとえクリスチャンのお葬式でも写真が正面に据えられていたように思う。アメリカ人はみんな、自宅やオフィスにこれでもかっていうくらいたくさんの写真を飾るのに、お別れの儀式には写真を飾らない。逆に、日本人は普段あんまり自分の写真をそこら中に飾ったりはしないけれど、お葬式に写真は必須ですよね。何か宗教的伝統に基づく習慣なのかな。日本ではいつ頃から写真を飾るようになったんだろう。
花とキャンドルだけでのシンプルに飾られた祭壇 |
クラシックな教会内部の美しいステンドグラス窓 |
わたしが装丁をさせていただいた Pigman氏の著書「Conquering Polio」 息を引き取る直前まで この本を面会者に自慢していたそう。 お手伝いができて嬉しかったです。 ご冥福をお祈りします。 |
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