Tuesday, August 30, 2011

火事のその後

先日の火事は、けが人はなかったものの2棟のアパートメントに大きなダメージを与え、個人の持ち物が数多く失われ、数十人の人が住まいを移動せざるをえない状況になったということ。現場のすぐそばのコーヒーショップCaribou Coffeeでは、そんな被災者のための寄付を集め始めた。お金はもちろん、洗面用具や衣服、生活に必要な日用品などを近所の人たちみんなで持ち寄って助けてあげようというもの。なかなかステキなアイディアだと思う。ここと、少し離れたブロードウェイにある同じ系列のコーヒーショップ、そしてCenter on Halstedにも寄付ステーションができたようだ。

コーヒーショップの隅に集まった隣人の思いやり

Saturday, August 27, 2011

夜景

日本からのビジターを案内して、ひさしぶりにジョン・ハンコック・センターに夜景を見に行った。展望台は入場料が23ドルもするから、おすすめは96階のバーだよと友人に勧められ、Signature Loungeに行って正解。バーは夏の観光客でごったがえしていて、席が空くまでしばらく待たされ、静かで落ち着いた雰囲気からもほど遠かったけれど、おいしいカクテルを作ってもらって、夜景も充分に堪能。もう少し季節をはずして静かな時に、また行きたいな。冬のキリッとした空気の中で見る夜景もいいんじゃないかと思う、観光客も少ないだろうし。

火事

地震、ハリケーンと天災続きかと思ったら、今度は人災。なんかイヤな臭いがするなぁと思って 外を見たら、なんとウチの向かいの建物のすぐ裏から黒い煙がもうもうと上がっている! うわぁ、と思っているうちに、けたたましいサイレンとともに消防車、救急車、警察車が続々と登場。たちまち周辺の道路がブロックされてエリア一帯が立ち入り禁止に。100人を超える消防隊が消火にあたって、火はサイレンが聞こえ始めてから30分くらいのうちにおさまった。ビルの裏側屋外の木製の古い階段付近から始まった火事は、バーベキューグリルが出火原因らしいとまわりの人が話していたけれど、調査中とのことでまだ公式には発表されていない。火は細長い3階建ての建物を煙突のような効果にして縦に長く延び、隣と合わせて2つのアパートメント・ビルを燃やした。高く上がった黒煙はずいぶん遠くからも見えたらしく、一時は一帯の空気がスモークで真っ白になり、火がおさまってからも臭いはしばらく消えなかった。ちょうど風下にあたるわたしのウチでは、ベランダや車がすすだらけになってしまい、干してあった洗濯物もやり直し。土曜日の午後、近隣の多くの人は家の中にいたらしいけれど、けが人が出なかったのは不幸中の幸いだ。

定点観測

この写真を見てすぐに話がわかる人は、ホントによくこのブログを見てくれている人ですね。あらためてありがとう! 夏の初めに登場して注目していたレンタルサイクル・キオスク。8月最後の週末、土曜日午前10時半。出払っている自転車は3台だ。う〜ん、来年も再び登場するかなぁ、このサービス。

Friday, August 26, 2011

ハリケーン・アイリーン

とんでもなく巨大なハリケーンがイースト・コーストを通過中。ニューヨークではブルームバーグ市長が緊急事態宣言を出し、海沿いのエリア250万人に対して市の歴史上初めて自然災害のための避難命令が出た。風そのものはそんなに強くはないので、カトリーナやアンドリューの時のような屋根が飛んだり建物が破壊されるような被害にはならないらしいけれど、直径500マイルととにかく規模が大きいのでハンパじゃない雨が降るらしく、うっかりするとグラウンド・ゼロや金融街を含むローワー・マンハッタン全体が洪水なってしまうらしい。広範囲での停電も警告されている。ハリケーン上陸の予想が出ている明日土曜の正午には公共交通機関はすべてストップ、飛行機も日曜まで5000便以上がキャンセルだそう。つい3日前には誰も予想しなかった地震が起こったイースト・コースト。今度は滅多に起こらない巨大ハリケーンのニューヨーク上陸。地球の怒りはますます激しいみたいだ。

サンオイル

ニューヨークのMoMA美術館から毎週届くブログ「Five for Friday」 8月最後ということもあって、今日の作品は「夏の終わり」がテーマだった。その5点の中にどういうわけか含まれていた、松永真さんの1971年の資生堂サンオイルの広告。サンスクリーンではなくサンオイル! 時代だなぁ。SPF25なんて言葉は存在もしなかった。そういえば、フォイルの反射を利用する日焼けマットなんてものもあった。まさか、こんなに日に焼いてはいけないって時代があとになって来るとはね。今でも夏の太陽は大好きだけど、やっぱり日焼けは厳禁ですよね〜

画像はブログからお借りしました

Thursday, August 25, 2011

ドクター・オオモリ

歯は丈夫なほうなので、保険でカバーされる6ヶ月に1回の検診とクリーニングの時しか歯医者には行かないのだけれど、この6ヶ月に一度の来院、わたしはけっこう楽しみにしている。お世話になっているドクター・オオモリは、この地域に日系人が多かった頃のお父さんの歯科医院を継いで経営している日系3世。日本語は全く話さないけれど、日本の文化がツイストされた日系人の文化を継承しているので、会話のはしばしに日本の礼儀や家族の慣習、食べ物のことなどがツイストされた形で登場して、とってもおもしろい。日本人であるわたしが何をおもしろいと思い何には驚かないかということに、気が付いている時もあれば気が付いていない時もあり、いつも日本人と日系人のアイデンティティを較べては明るく笑い飛ばす。手を動かしているより口を動かしている時間のほうが圧倒的に長い先生なので、なおのこといろいろな話が聞けて楽しい。話が長いから、30分ですむところの検診とクリーニングがいつも1時間半! でもその間、口を大〜きく開けているとき以外はずっと笑っていられる。お父さんの時代からたぶん50年くらい変わっていないと思われる、古いけれど清潔に保たれたレトロな待合室に座っていると、日系人がたくさん集まっていた50〜60年代にワープしたような感覚におそわれ、当時の風景を想像しながらいつまでも座っていたくなる。入り口のガラス扉にひらがなの縦書きで書かれた「おはいり」という文字も、行く度に笑ってしまうツイストなのだ。


Tuesday, August 23, 2011

アメリカでも地震

午後イチのバージニアでマグニチュード5.8の地震があった。DCやニューヨークでは屋外待避の勧告が出され、多くの人が路上にあふれたんだそう。通常この地域では地震は起こらないので、ペンタゴンでは9.11の再来かと一瞬パニックになりかけたらしい。でも、壁が少し崩れたり本が落ちたりといったマイナーなものを除いては、特に大きな被害も報告されず、原子力発電のプラントも正しくシャットダウンしたそうだ。よかった。実はわたしも揺れを感じた。シカゴで地震が起こるとは思っていないから最初は地震だと思わなかったけれど、同じ時間に14階のわたしのオフィスは確かに揺れた! 揺れが感じられたとされる22州の中にイリノイもかろうじて入っている。でも他に揺れたっていう人はいないから、やっぱりただの強風だったのかなぁ。

東海岸で屋外待避する人々を報道する午後のニュース
揺れが感じられたとされる22州


Sunday, August 21, 2011

エア・アンド・ウォーター・ショー・シカゴ その2

2日続けてエア・ショー・ネタで恐縮ですが、今日もきのうに引き続き、ビーチではショーが行われている。家の中にまでものすごい爆音。そういえばわたしがシカゴに引っ越してきたのは、ちょうど9年前のこの週末だった。引っ越しの片付けをしていたら、突然のとんでもない轟音。驚いてベランダに出てみたら頭上を戦闘機が通過している。ちょうど1年前に9.11があったということもあり、いったい何事が起きたのかと焦った記憶は今もまだ新鮮なままだ。あれから10回目のエア・ショー。ご近所のシカゴ・カブズとともに、わたしにとってのシカゴ・ライフと切り離せないイベントのひとつになった。

Saturday, August 20, 2011

シカゴ・エア・アンド・ウォーター・ショー

毎年8月の第3週末に行われるシカゴ・エア・アンド・ウォーター・ショー。ウチから会場近くのビーチまでは歩いていけるので、毎年交通渋滞や駐車場の心配もなく、散歩がてら見に行っている。今日は午前中の大雨で開催が危ぶまれたけれど、晴れ上がった午後のキリッとした青空の中で今年もあざやかなフライトを見せてくれた。この空軍のショーを見ると、いつも軍隊とか戦争とか税金とかいろいろなことを考えさせられて複雑な気持ちになるのだけれど、華やかなアクロバット飛行は文句なしにため息ものの美しさ。ま、複雑なことは考えずに、単純に技術の粋に魅せられようというのが、わたしも含め多くの人の心中なのかな。

Wednesday, August 17, 2011

フランシス・モロイさん

南アフリカ共和国の外交官で、ロータリー国際親善奨学生としてハーバードで法律を学んだフランシス・モロイさんのスピーチを聞く機会を得た。アパルトヘイトを脱した歴史を体験し、外交官としてインドやパキスタンなどの厳しい情勢を見てきた人の話す、平和や友情、慈愛や献身についての見解は説得力があり、それでいながらユーモアのセンスに富んだ優しい語り口が、非常に難しいこと取り組んでいるこの優秀な人を身近な存在に感じさせてくれる。個人の才能や恵みをいかに使ってどうやって平和で繁栄する世界を作っていけるのかという、大きな課題に取り組む集団のひとりとしての自覚を、あたたかい気持ちで再確認させてくれるすばらしいスピーチ。こんな機会が身近にあることも、ロータリーで働いていて得することのひとつだ。

Monday, August 15, 2011

「千羽鶴プロジェクト」記事になる

先週完成させた「千羽鶴プロジェクト」について、友人で同僚のライター・ジョーが、ポータルの記事にしてくれた。こうしてプロのライターに文章にしてもらうと、なんだか自分のことじゃないみたい。なかなかカッコいいのだ!

Sunday, August 14, 2011

North Halsted Market Days

この土日は、ウチのすぐそばのノース・ホルステッド・ストリートのストリート・フェスティバル「North Halsted Market Days」の週末だ。あぁ今年もまたこの日が来た!と思う年に一度のこの大祭りは、毎年30万人が訪れる、アメリカ中西部では最大のストリート・フェスティバルだそう。決してゲイのためのお祭りというわけではないのだが、ボーイズ・タウンと呼ばれるこのエリアの特徴を色濃く反映して、ゲイがテーマのお店や市民運動のグループがたくさんのブースを出す。こんなにたくさんの上半身ハダカの男をいっぺんに見られるのも、一年のうちでこの日がピークだ。近くに住んでいるということで懇意にしてもらっているYoshi's Caféを手伝って、わたしもフェスティバルでビール売りをするのが毎年恒例になっている。今年は、きのうの嵐から続く不安定なお天気で出足は鈍かったけれど、涼しくてカラリとした過ごしやすい午後には例年に漏れず多くの人で賑わった。今年のYoshi's Caféのヒットは、サングリア。バカ売れだった。涼しかったのでいつもの年に較べてハダカの男は少なかったけれど、四方八方どこを見渡しても、男、おとこ、オトコ....は、いつもと変わらぬ光景。少数派市民であるゲイの人たちがおおっぴらに楽しめる場所が、こうして今年も健在であることにほっとする。

Saturday, August 13, 2011

シルク・ドゥ・ソレイユ OVO

シルク・ドゥ・ソレイユに行った。ユナイテッド・センターの駐車場スペースに作られた特設テントでの、6月の終わりから8月20日頃までのツアー公演「OVO」。シルク・ドゥ・ソレイユはカナダ発のヌーヴォー・シルク(新サーカス)で、綱渡りや空中ブランコなどサーカスの伝統的な演目を取り入れながらも、衣裳やダンスなどがとても華やかで、全体にストーリー性のあるミュージカルのようなショーだ。今回のショーは、昆虫の生活とエコロジーをテーマにしている。インターミッションをはさんで、1時間ずつ計2時間のショーは、観客に息つくヒマをまったく与えない楽しい内容だった。一緒に行った友人の子どもたち4人も、すっかり魅せられて舞台に入り込んでいた。時間と空間を共有することで、その瞬間舞台とともに夢の世界に入って行ける....アメリカで見るショーではいつもそんな気分を味わえる。カナダにしてもアメリカにしても、こういうことをさせたらホントに世界一。さすがはハリウッドやブロードウェイ、ラスベガスを擁するショービジネスのメッカだ。

Friday, August 12, 2011

「Hope for Japan」千羽鶴プロジェクト

仕事場で、6月に行った日本文化紹介プレゼンテーションにあわせて呼びかけた、東北大震災のための千羽鶴プロジェクト。この2ヶ月、社内の多くのスタッフが協力して少しずつ折ってくれた。一度も折ったことのないという人たちも、配ったインストラクション・シートを見ながら、あるいはわたしのデスクに折り方を教わりに来たり、またはYouTubeからビデオを探して自分で研究したりして折ってくれ、さまざまな色や形の千羽の折り鶴が集まった。今日の午後、社内の日本人スタッフ5人で組み立てて、最終的な千羽鶴が完成。個性豊かな千羽の優しさの集まりが、多国籍なウチの職場にぴったりくるすばらしい作品となった。「Hope for Japan」と名付けたこのみんなの思いやりは、きっと被災地に届いてくれるだろう。いい仲間に恵まれて毎日を過ごしている自分の幸せにもあらためて感謝。震災は5ヶ月たった今もまだ、いろいろなことを教えてくれる。

Thursday, August 11, 2011

巨大きゅうり

友人のレガンが家庭菜園で収穫したきゅうりを持ってきてくれた。全長なんと50センチ! 夏の初めに始めたガーデンが、今まさに収穫の時期を迎えているんだね。うれしいと同時に、夏もそろそろ終盤だと思うとちょっとさみしさも感じる今日この頃。

Wednesday, August 10, 2011

夕暮れのジョギング

気持ちのいい夕方なので、仕事から帰って来てすぐにジョギングに出た。家からレイク沿いをダウンタウンに向かって4マイル。今日のレイクサイド・トレイルは、さっと走り抜けてしまうにはあまりにももったいない美しさだ。結局オーク・ストリート・ビーチで↓こういうことになってしまった。

 ↑オーク・ストリート・ビーチ・カフェ
 ↑刻一刻と暮れていくトワイライトのダウンタウン

シカゴ・カブズ/ロン・サント

2日続けてカブズ・ネタで恐縮ですが、夕方の駅のホームからの光景はすごかった。球場南側の入り口から道路にまであふれ出た、人、人、人。カブズ・オフィシャル・カラーの青を身につけた人々がびっしり沿道から車道までを埋めている。なにかと思ってホームでウロウロしているポリスマンに聞いてみたら、「お前はそれでもシカゴの人間か!」と怒られた。なんでもロン・サントという伝説のカブズ・プレーヤーの銅像の除幕式なんだってさ。とりあえず群衆に混ざって、除幕の瞬間をカメラに押さえはしたけれど、正直言ってわたしには全然わからないのだ。ウチの階下に住むデニスおじさんも群衆の中で除幕式を見ていたそうで、いかにすごい人だったかを興奮気味に話してくれた。でもカブズって60年以上も優勝したことのない激弱チームなんだけどね、いったいどんな伝説なんだろう。

Tuesday, August 9, 2011

シカゴ・カブズ連勝

信じられないことだけれど、シカゴ・カブズが勝ち続けている。日曜の負けで連勝にストップがかかったけれど、なんとそれまで7連勝! そんな連勝は2008年以来だそう。さて今日のナイターはどうなることか、そしてカブズは今シーズンはプレイオフに行けるのだろうか。通勤電車の帰り道、カブズ・ファンがどっちゃり乗ったうるさい電車の中でそんなことを考えながら、駅を降りたら夕暮れの道を球場とは反対方向の家に向かうのだ。

Sunday, August 7, 2011

ミシガン湖クルーズ

1年ぶりのセーリング。どしゃぶりが上がるのを船倉で1時間待ったのちのの出帆だったけれど、朝の大雨がウソのようにカラリと晴れ上がり、ほどよいそよ風にボートが気持ちよく進む、素晴らしいセーリング日和となった。約3時間のクルーズ。途中、錨をおろして休憩した時には、仲間の若者たちは湖に飛び込んで泳いだりもした。ミシガン湖の水はあんまりきれいじゃないけれどね。そして夕方からはまた雨になった。雨が異常に多い今年の夏。束の間の晴れ間をのがさず、湖上での優雅でリラックスした時間を過ごせた。ヤバイ、陽にも焼けちゃったのだ。

Friday, August 5, 2011

ガス漏れ

オフィスの入っているビルでガス漏れがあった。社内放送で緊急脱出の命令が下り、あわててコンピューターをシャットダウン。ビル内で働く500人以上ものスタッフが一斉にビルから退去させられ、まわり一帯のオフィスビルも閉鎖、道路も立ち入り禁止になった。オフィスビルは月曜日まで閉鎖だそう。エバンストン市のプレス・リリースによれば、工事現場のスタッフが高圧ガスの栓を誤って壊したことが発端らしい。金曜日の業務が半ドンになったのはラッキーだけれど、なんとも不可解な週末の始まりだ。

▲退去する人でごったがえすロビー
▲ビルの周りの通りは閉鎖されポリスのコントロール下におかれた

Monday, August 1, 2011

タビオ

タビオ」というランニング用のソックスをいただいたので試してみた。「走る足のために生まれた機能」はグッド・デザイン賞だそう。確かに指先にフィットする感覚が地面をつかむようで心地いい。そして疲れにくいらしい。「裸足に近い感覚をキープすることで人間が持つ本来の足の力を引き出す」という謳い文句のビブラムの5本指ランニング・シューズは、見た目がちょっと気持ち悪くてNGだけれど、このソックスならかなりいいぞ。