Tuesday, July 9, 2013

12角の石

クスコには大きさ形が異なる石が寸分の狂いもなく積み上げられたインカ時代の石組みが残っている。これは、La Piedra de Los Doce Augulos、12角の石。この石、ワタシの写真だとちょっとわかりにくいけれど、結構大きい。バスケットボールのゴールのバックボードくらいはあるかな。すき間なくぴったりと収められていて、こんな大きな石、どうやってこんなに正確に切ったのだろうと思っていたら、この後訪れたマチュピチュの石切り場跡の遺跡で答えを知る。石の切り取り線に沿って金属のツールで何カ所かに穴を開け、そこに木の棒を差す。それに水をかけると木が膨張し、ピシッと切り目が入ったら、また少し太めの木を差して同じことを繰り返す。それを何度か繰り返すうちにデザインした通り正確に石が切れるのだそうだ。なるほど。ちなみに、カミソリの薄刃も通さないくらいピシッと積み重なった石の建物は、神殿などの大切な建物や地位の高い人のもので、位や重要度の低い建物の場合は、石はもう少し大雑把に積んである。この12角の石のある宗教博物館は、元々はインカの宮殿だったのだそうだ。

こちらが12角の石



巨大で屈強なインカの石組の土台
ペルーの代表的ビールCusqueñaのボトルにも
クスコの12角の石が刻まれている


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