Sunday, November 18, 2012

ARGO

映画「ARGO」を観た。1979年、イランで起こったアメリカ大使館人質事件。混乱の中裏口から逃げて、在テヘラン・カナダ大使の私邸に匿われた6人のアメリカ人外交官が救出されるまでの72時間のお話。CIAが仕掛けた突拍子もない救出作戦は、90年代にクリントン大統領が機密扱いを解除するまでの18年間、アメリカ政府は関与していないとされていた、実話に基づくポリティカル・サスペンス映画だ。CIA、人質、救出作戦と来ればお決まりの派手な銃撃やカーチェイスもなく、心理描写だけで最後の最後まで引っ張る。実録を交えたドキュメンタリー・タッチの映像でテヘランの緊張感も伝わってくるし、テヘランのシリアスな映像と、ハリウッドのおバカさ加減の対比も皮肉でおもしろい。もう、心臓バックバク、手に汗握りまくり。ベン・アフレックの監督手腕には脱帽である。実話に基づく政治映画で「ダイハード」じゃないんだから、こんな単純に、あ〜面白かった〜って言っちゃっていのかなぁとも思うけれど、いや〜、やっぱりすっごい面白かった! そして一番の驚きはこの奇想天外な作戦が実話だったってこと。事実は小説より奇なりとは言うけれど、あり得ないでしょー。


No comments:

Post a Comment