Tuesday, November 13, 2012

ヨシズ・カフェ 30周年

まるで我が家の第2のダイニングルームのように、いつもごはんを食べさせてもらっている近所のYoshi's Caféが今年で創業30周年を迎えた。まわりのほとんどのお店が窓に鉄格子を入れていたという治安の悪かった頃から、人気レストランやバーの集まるシカゴで最も活気に満ちた地域のひとつとなった現在に至るまでの30年間、人々の胃袋を満たしながら地域の移り変わりを見つめコミュニティの繁栄に大いに貢献してきたレストラン。オーナーのヨシさんと伸子さんは、その30周年記念パーティをただのお祝いではなく、先日のハリケーン・サンディで大変な被害を受けたニューヨーク市への支援のためのチャリティ・ディナーとすることにした。去年の4月、東日本大震災被災地のためのチャリティ・ディナーでたくさんのお金を寄付してくれたアメリカの友人たちへ、今回はお返しというわけだ。ディナーはセットメニューでひとり85ドル。Yoshi's Caféが経費を差し引いた分の利益が支援金としてニューヨーク市に寄付される。加えてディナーの一部に、原発事故による放射能の風評被害を受けているヨシさんの故郷、茨城県ひたちなか市から取り寄せたお醤油や味噌、麦茶などの食材を用いて、そちらのプロモーションの機会にも。ひたちなか市からは商工会議所の所長さんが1000ドルの寄付金を持って駆けつけて、慣れない英語で一生懸命挨拶をしてくれた。集まった150人のお客さんのほとんどは、ヨシさんの料理が大好きな常連客。日本の食材を上手にアレンジしたヨシさんらしいクリエイティブなジャパニーズ・フレンチに、藤間流シカゴのダンスのパフォーマンスも加わって、30周年記念+チャリティのディナーは大いに盛り上がり、お腹もいっぱいである。

ひたちなか市のプロモーションも兼ねたセットメニュー。
ひたちなかからの食材はブルーの文字で表示
懐石スタイルの前菜は、ひたちなかの味噌で漬けた鴨肉、
たことまぐろのミニ寿司、フォアグラの卵蒸し、ひたちなかのさんまの蒲焼き
しめじの土瓶蒸しはひたちなかの麦茶を使った出汁で
メインはひたちなかの醤油を使ったソースで和牛リブの煮込み。
ひたちなか名産の干し芋をフライにした付け合わせ
デザートはチョコレート・クリーム・ブリュレと、
やはりひたちなか製きなこのバニラアイスクリーム

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