駅の構内や、ショッピングモール、街のどこにでもある何千というダンキン・ドーナッツ。これといって特長があるわけではないのだが、それでもクラーク・ストリートとベルモントの角にあるウチの近くのお店にはなぜか愛着があった。その店舗が再開発にともないいよいよ壊されてしまい、新しいビルの建築とともにTargetになってしまうのだそうだ。実はこのお店は「パンキン・ドーナッツ」という愛称で、長く地元の人に愛されたという歴史がある。今でこそヤッピーの行き交う活気のあるこの交差点は、1980~90年代にはパンク・ロックのメッカだったという。パンク音楽関連の店が軒を連ね、交差点の角に広く陣取る24時間営業のこのダンキン・ドーナッツにもパンクな若者が溢れていたそう。そんなことからついたあだ名がパンキン・ドーナッツ。ワタシがこの地に引っ越して来た2000年代初めには、そんな面影はもうほとんど見られなかったけれど、それでもそんな風に地元ならではの愛着を受けた何かにワタシ自身も惹きつけられたのかなという気がするのだ。あぁ、Targetになっちゃうのかぁと思うと、ちょっと複雑な気もするけれど、ま、それはそれで便利になるわけだし。そしてダンキン・ドーナッツはどこにでもあるしね。
在りし日のパンキン・ドーナッツ。 昔はここにパンクな若者がたくさんたむろっていたらしいのだ。 写真はRed Eyeより |
壊されてみるとかなり広いスペースだったことがわかる。 ここにどか〜んと8階建てのビルがたち、Targetが入る。 それはそれで楽しみだ! |
そ、引っ越しただけ。どこにでもあるのだ、ダンキン・ドーナッツは。 でも、もうパンキンとは呼ばれないのだろう |
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