Friday, December 14, 2012

小学校で

わたしがアメリカに来て13年、こういった事件はもう何度目だろう。コネチカットの小学校で起こった銃乱射事件。今回犠牲になった20人あまりの子どもたちはみな6歳から7歳だそうだ。季節柄多くの家庭ではすでに、お父さんとお母さんがクリスマス・ツリーの下に子どもたちへのクリスマス・プレゼントを用意していたはず。プレゼントを開けることなく逝ってしまった子どもたちの親の気持ちを考えると、本当に胸が痛い。亡くなった27歳の1年生担当の先生は、受け持ちの生徒全員を教室内のクローゼットやキャビネットに隠し、「みんなは体育館に行った」と犯人に言って子どもたちを助けたのだそう。命をかけて子どもたちを守った先生や警察の方々に敬意を表すとともに、何の罪もない無力な子供たちが直面した恐怖を思うと言葉も出ない。

オーストラリアでは、1996年に起こった銃乱射事件をきっかけに銃を規制する法案が通ると、その後10年で銃による殺人が59パーセント、自殺は65パーセント減少したそうだ。スコットランドでも、やはり1996年に16人の子どもが犠牲になった学校での銃乱射事件のあと、1週間で集まった75万の署名が推進力になって銃規制法が可決。その後学校での銃による事件は1件も起きていないのだそうだ。アメリカでもなんとかならないのか。運転だって免許がいるのだから、せめて銃だって免許制にでも出来ないものだろうか。何十人もの人をいっぺんに殺せるような道具が誰にでも簡単に手に入るような仕組みは絶対におかしい。

こういった事件の結末はいつも同じ。罪のない多くの犠牲者を出し、犯人は自殺か射殺で死亡。なんともやるせない。

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