Wednesday, July 9, 2014

ワールドカップ観戦集会その3

アメリカでもワールドカップが盛り上がっている話をココでも書いた。日本もアメリカも早々に敗退してしまったわけだけれど(涙)、準決勝にまでこぎつけた大会は、今まさにクライマックス。外国人スタッフの多いウチの会社では、講堂で準決勝のパブリック・ビューイングが行われているのだ。みんなが自分のデスクで試合をインターネット・ストリーミングするものだから、会社のネットワークが遅くなってしょうがない、そんな過去数週間の経緯から執られた措置。奥さんがアルゼンチン出身 (!) であるウチの会社のトップの計らいでもある。もちろん、仕事に支障のない範囲で観戦するようにとの注意付きで、講堂にはラップトップを持ち込んで仕事するふりしながら観戦する人もたくさん。さすがに業務時間中なので、みなさん心を隠して比較的平静を保ちつつ、おしゃべり声もひそひそ。そんな中、サッカーウェアに着替えて最前列かぶりつきで歓声を上げながら観ている人がひとり....会社のトップ。このヒト、サッカーファンだったのね ❤

この日のゲームはブラジルxドイツ。
呆然と画面を見つめるブラジル人同僚の姿がありました(涙)

Thursday, July 3, 2014

京都スイーツ

鍵善良房(かぎぜんよしふさ)

江戸時代の創業。祇園四条では有名な老舗のひとつだそう。こちらで目玉商品のくづきりを。吉野の本葛だけを使って作るそう。蓋に蒔絵が描かれた輪島塗りのお弁当箱のような容器は、上段にシロップ、下段には冷たい氷水に泳がせた、不揃いのくづきり。この不揃い加減がいかにも手作り風だし、きっとシロップの絡みもよくするんだな。黒蜜のシロップは濃厚。かなり甘いので、ほんのちょっとだけ、箸でつまんだおそばのほんの先っぽ1センチくらいにつけるだけでいい。暑い暑い京都の町を歩き回ったあとでの冷たいくづきりはのどごしさわやか、癒される~。ボリュームがあるので、ふたりでひとつでもよかったかもね~、といいながらしっかり一人前いただいてしまったのだ。

こんな感じで出て来て….
上段がシロップ、氷水に浮かべた涼しげなくづきりは下段に
このお店でお茶と一緒にサービスされるお干菓子「菊壽糖」 
菊を象った阿波和三盆のなめらかな口溶けはさすが! 
たっぷりのくづきりのあとで、甘い甘い! Photo by あ
老舗っぽ~い、上品なお菓子売り場

太極殿茶寮栖園

六角通沿いの古い町家造り、大きな暖簾が目を引く甘味屋さん。かき氷を目指してここまでやって来た。京都だけに宇治でしょう、ってことで、宇治ミルク白玉のせ。ふわっふわの絶品! 友人はレモンシロップ。見かけは地味だけれど、ナチュラルなレモンは甘みと渋味が絶妙のバランスで、しっかりとしたコクのある一品。夏の京都でコレを選ぶとは、オトナだ~。

どっしりとした構えの町家造りに暖簾がかわいい
ステキな坪庭に面した席についた
これぞ正統派、京都の宇治ミルク
オトナなレモン。トップにレモン・ジュレ Photo by あ
吹き抜けがゴージャスな町家内部

フレンチトースト

新京極通りのアーケードにある昭和7年創業のレトロな自家焙煎のコーヒーショップ「Smart Coffee」で朝食。玉子をたっぷりと使ったフレンチトーストは素朴でふわっふわで美味~。昭和な感じの店内もこれまたすっごく落ち着くのだ。


半夏生

両足院のお茶室「臨池亭」でお抹茶と一緒にいただいたおまんじゅうが、その名も「半夏生(はんげしょう)」 中は鶯色のこし餡、外側の白皮の生地とで半夏生にみたててあるのだそう。食べてしまうのがもったいないような上品なお菓子。お茶室の縁側に腰を下ろして、庭の半夏生を眺めながらゆっくり美味しくいただいた。


山鉾巡業餅

帰りの新幹線に乗る直前に友人が買ったおみやげの京菓子。結局新幹線の中で食べちゃったのだった。ゆず味の求肥をパンケーキで包み、パッケージには京都祇園祭の長刀鉾。大祭のハイライトである宵山を来週に控えた、ホットな京都への1泊旅行は、甘くて美味しかったのだ!

新幹線の中で食べちゃったお餅 Photo by あ
これが長刀鉾の模型。
いつかホンモノの山鉾巡行も見てみたいなぁ

上賀茂神社

四条河原町から市バスに乗って北へ。雨の上賀茂神社散策。一の鳥居をくぐり広々と視界の開けた長い参道を抜けたあと二の鳥居をくぐると、木々の深い緑を背景にして長い歴史を感じさせる社殿が目に飛び込んでくる。下鴨神社と並んで京都最古の神社のひとつだそう。印象的なのは白い砂をとんがり山のように盛った一対の立砂。雷神を祀ったこの神社では、ここに神様が降臨するそうで、この砂は毎日毎日きれいに作り直すんだって。どうやって作るのかわからないけれど、きれ〜いな円錐形はお見事。広い境内には小川の流れる林があり、小高い丘に登れば甍の波が続く京都の家並みが見える。あいにくの雨だけれど、ミストのかかった社の森を歩けば、なんだか心が洗われて、きのうより少しだけいい人になったような気分。上賀茂神社の瑞々しい緑。マイナスイオンよ、カラダに届け~!

一の鳥居から二の鳥居までの広~い参道
二の鳥居
どうやって作るんだろう、見事な円錐形の一対の立砂
境内を歩くと、小川のせせらぎと雨の音が耳に心地よい
丘の上の祠に向かって鳥居の並ぶトレイル
ココロとカラダが洗われるような見事な緑
神様とマイナスイオンの効果で、カラダ中の空気を全取っ替え
旅の安全を祈願して、かわいい飛行機のお守りを買いました

錦市場

旅といえばワタシに欠かせないのは市場探検。京都の台所は400年以上前から栄える錦市場である。300メートルほど続くアーケードの両脇に並んださまざまな食材は、目でにおいで舌で楽しめる! 京野菜、京漬け物、湯葉、鰻、佃煮、蒲鉾、干物、乾物、天ぷら、玉子焼き、おばんざい、お茶、お菓子、寿司、豆腐….  美味しそうなものばかりなのにお腹がいっぱいで何にも入らないのが残念。それから、京ならではの珍しいもののたくさんあるから、もう少し事前に調べてから来ればよかったとも後悔。次回はしっかり調べてお腹をすかせて、端から端までちょこちょこ買い食いしながら歩こう。京都はよそ者にきびしいというけれど、ここにはたくさんの観光客もいる。商品にカメラを向けた外国人観光客がお店の人に怒られている場面も目撃。写真は節度を持って、あるいはこっそり ;-p 撮らせていただきましょう!


Wednesday, July 2, 2014

京町家ステイ

「町家」とは、江戸期から終戦前までに建築された町なかにある家のことで、「町屋」と書くこともあるのは、物販や飲食業、手工業を営む職住併用の住宅であった名残りだという話。京都の町家は「京町家」といわれ、その姿を数多くとどめるのは、平安時代から様々な業種の職人たちが、宮家や武家たちの庇護を受けながら繁栄し、彼らが住まいを構えた京都が戦災から免れたことによる。そんな町家を改造して素泊まりの宿としている宿泊施設が、今、京都にはたくさんある。これらの古い町家は現在の法律で定められた旅館としての基準をクリアしていないので、旅館営業ではなく、期間を定めた賃貸契約というシステムをとる。というわけで、1泊の契約を結んで今回宿泊したのは、石不動之町の小さな路地を入った先にある二軒長屋のひとつ。かわいいふたり客用の小さい町家だ。住宅街の中なので住民の生活音がありますよと言われたけれど、そんなことも含めて、暮らすような気分でステイする京都なのだ。

引き戸の玄関を入ると広い土間があり、土間を上がるとココヤシのカーペットを敷いた板の間のリビング。リビングに面して小さい庭があり、縁側もある。吹き抜けのてっぺんに高窓のある台所は、火を使った料理はできないものの電子レンジとお茶やコーヒーを淹れる道具も揃い、明るく広くて使いやすい。トイレとお風呂は現代風に改装されて、快適な檜の浴槽からは庭の緑も目に映る。寝室は2階。昔ながらの急な階段は注意深く上り下りしないとちょっとコワいけれど、そんなところも風情があったりする。インターネットはあるけれど、テレビもラジオもないから、夜は寝るだけ。たくさん食べて帰って来たらすぐに寝た。すごくよく寝た。

外観だけでは、宿初施設とは全くわからない。
格子の引き戸が風情ある普通のおウチな感じの町家
三和土が横に広い、照明を落とした玄関内部
古風なようでいてとってもモダンな生け花の飾られた板間のリビング。
障子の向こうにかわいい坪庭がある

ちょっとコワい急な階段
2階の踊り場には昭和レトロな感じの家具
吹き抜けのキッチンを見下ろしたところ。
元は土間だったと思われる
2階の寝室。こんなミニマルに暮らしてみたい
間取り

余志屋

先斗町の釜飯やさん余志屋 (よしや)で晩ごはん。なんとも京都らしい細い路地の奥にあり、何度も見逃した挙げ句、お店に電話をかけてやっとたどり着いた。外観を見ただけでは一見さんには敷居が高そうだけれど、そんな不安を軽~く吹き飛ばすご主人の「ようこそ」の笑顔。ひと目で観光客とわかるワタシたちにもなんの隔てなく「季節のもん」を丁寧に説明してくれるご主人の口上が素晴らしい。どれも本当に美味しそうで、悩みに悩んで料理を選んだ女子ふたりは、最後には立ち上がるのもしんどいくらいお腹いっぱいに。美味しいお料理と、ご主人はじめお店の人たちのあたたかい接客に感激。京都に行ったら必ず行きたい、いや、この店のために京都に行きたい、そんなお店なのだ。

先斗町の細い通りから….
さらにこんなような細い路地に入り….
シンプルだけど洗練された入り口に、
入るのがちょっとドキドキ
創業50年の貫禄!
まずは鰺のたたきから。ポン酢で
はものグリルは梅肉ソースで
賀茂ナスと生麩の田楽
生姜のよく効いた鴨まんじゅう。もうふたつくらい食べたい!
お店の看板、釜飯は
ホタテとエンドウ豆の炊き込みをいただきました!

半夏生

京都に「半夏生(はんげしょう)」という珍しい花を見に行った。夏至から11日目をちょうど夏の半分が過ぎた日として「半夏」と呼ぶそうで、今年はそれが7月2日。今日はちょうどその半夏に当たるのだ。そしてその頃に満開になるのが半夏生。観光で賑わう祇園花見小路のドン突きにある建仁寺に属する塔頭(たっちゅう)寺院「両足院」の庭園に群生する。京都府指定のこの名勝庭園は、半夏生が咲くこの時期にだけ特別に公開されるそうで、静けさと歴史の深さを感じられる寺院でゆっくりとお庭を散策。お庭に面した茶室「臨池亭」で抹茶とお菓子もいただいた。半夏生はドクダミ科の毒草で、花の咲くこの時期にだけ花に近い葉の一部が真っ白になる。葉が白く半分化粧したようでもあるから「半化粧」とも 呼ばれるんだそう。少し盛りは過ぎたのかもしれないけれど、庭園の大きな池の周りが化粧を施したように真っ白に染まり、梅雨時の瑞々しい緑の中に初夏の涼やかな風景があった。

ドクダミ科の毒草「半夏生(はんげしょう)」
池を取り囲むように群生する
庭に面してふたつのお茶室
お茶室「臨池亭」でいただいた和菓子はこちらも「半夏生」
小雨の中で青苔が瑞々しく鮮やか
眩しいほどの白砂と青松の「唐門前提」も涼やか

いつも7月4日のアメリカの独立記念日には、あぁ夏ももうこれで半分終わりだ~と思うのだけれど、今回この寺を訪れて初めて知った、夏の半分を意味する「半夏」という言葉。日本の季節を分ける七十二候のうちの雑節のひとつだそうで、シカゴとは全然タイプの違う夏ではあるが、京都もまた、この時期にだけ葉の一部を白くするという珍しい花とともに、梅雨まっ只中で夏が折り返しているのだ。