Wednesday, March 11, 2015

ブック・オブ・モルモン

一時期チケットを取るのは非常に困難と言われていた、大ヒット・ミュージカル「ブック・オブ・モルモン」を遅ればせながら観に行った。ブロードウェイの初演からすでに4年というのに、相変わらずの満席御礼。一般的に日常会話ではタブーとされる宗教の話を、モルモン教宣教師のドタバタコメディとして果敢に仕上げた作品である。人種差別や同性愛などキワドいテーマを面白おかしく痛烈に描き、アメリカ文化のステレオタイプに対する自虐的なギャグも満載。アフリカの人が観たら怒るだろ、モルモン教徒が観たら怒るだろ、U2のボノが観たら怒るだろ、というギリギリの線で思いっきり笑わせてくれるのだ。そして言うまでもなく、多彩な歌やダンス、ミュージカル王道の群舞は圧巻。黒人俳優グループの劇中劇に至っては、もう鳥肌モノである。どんなにドタバタでも、やっぱりアメリカでなければ観られない一流のエンターテイメントなのだ。加えて、全編を通して抱腹絶倒の下ネタ・オンパレード。「ライオンキング」を観劇するノリとは明らかに違うので、くれぐれもお子さんは連れて行かないようにしてください。



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