Wednesday, May 30, 2012

ストリート・スカベンジャー

日本だけだとは思うけれど、5月30日は「ごみゼロの日」だそう。そんなわけでゴミのことを考えながら歩いていたら出くわしたこの方。ストリート・スカベンジャーと呼ばれる種類の人だ。シカゴの住宅は一般的に表通りと、「アリー」と言われる裏通りに面していて、ゴミは普通アリーに出すと週に1回とか2回とかの割合で、ゴミ収集会社やシカゴ市のトラックがピックアップしてくれるシステムになっている。ところがそれとは別に、人の家から出たゴミを勝手に拾っていく私設ゴミ収集の人たちがいる。それがストリート・スカベンジャー。拾ったものは個人的に使うこともあるのだろうけれど、大抵はどっかの中古品売買業者に持って行く。ウチでもこの10年の間に、大型のものでは壊れたテレビやビデオデッキ、古くなって清掃不可と判断したべとべとのバーベキューグリル、小さいものでは履き古した靴などが、ストリート・スカベンジャーによってサルベージされている。リサイクル業者に持って行くと小銭になる空き缶や段ボールなども彼らの定番コレクション。ホームレスと紙一重で汚い人たちのようにも見えるけれど、この人たちが集めるゴミはかなりの量にのぼり、公式ではないにしても相当な割合で、エコ、しいては地球温暖化の緩和に貢献していると思われる。スーパーから勝手に持って来ちゃったカートをずるずると引きずりながらアリーを彷徨っているその姿は、わたしにとっては見慣れたシカゴの一風景になっている。

快く写真を撮らせてくれました。
一見怖そうだけどとってもフレンドリー

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