Low Line Market

６月にオープンしたLow Line Marketに会社の帰りに寄ってみた。毎週木曜日の夕方４時から８時まで開くこのマーケットは、オーガニックとかハンドメイドとかローカルとか、ヘルシーでグリーン志向の都市生活者が喜びそうな品揃え。ヤッピーが多く暮らすブラウン・ラインのサウスポート駅周辺では、会社帰りの住民にとってもウケそうな内容だ。地元の農家の野菜や、ローカルの個人経営のお店が持って来る手作りのパンやチーズやお豆腐、ちょっとおしゃれなチョコレートやカップケーキなど、全体的に規模は小さいけれど、より抜きのお店が集まったおしゃれ度の高いファーマーズ・マーケットだ。どのお店もみんな気前よく試食させてくれるので、ワタシように試食だけで満足しちゃって何にも買わないお客さんも多いのではないかとちょっと心配。

お店の内容もさることながら、ワタシが気になっていたのはこの「Low Line」という名前。実はニューヨークの新名所「High Line」にあやかり、鉄道の高架下という立地にかけてこの名前を選んだのだそう。なるほどアイディアは楽しいと思うけれど、コンセプトも規模もあまりに違い過ぎるので、言われてみないとこのふたつを繋げて連想出来る人はいないだろう。でもそう考えると、CTAの高架下は使いようによっては結構利用価値の高いプロパティなのかもしれない。Low Line Marketのような取り組みが、雑草が茂ってゴミだめになっている暗くて治安も心配な高架下を、市民の安全な憩いの場所に変えていくヒントになったらいいなと思うのだ。