Monday, March 7, 2016

113 Project

震災からちょうど3年目の2014年3月に「東北友」というドキュメンタリーを観た。かつて石巻の中学校で英語を教えたというシカゴ在住のWesley Julian監督のこのドキュメンタリーは、震災のあと誰もが「東北のために何かしたい」「自分に何ができるのだろうか」と思った、そんな気持ちを思い出させてくれるフィルムだった。そのJulian監督が5年目の「絆」に合わせて発表した「113 Project – Reclaiming Tohoku」は、「東北友」の後も東北に通い続け、地域の復興に向けて頑張る地元の人々の声を撮り集めたショートフィルムのコンピレーション。東北各地の美しい風景や祭りのシーンをバックに、現在を生きる被災地の人々の忍耐と希望を、インタビューを通して優しく引き出している。「東北友」でも感じたけれど、心のこもったステキなメッセージに自然と笑みがこぼれ、また東北を訪ねてみたくなる。「113」は、3.11を反対に並べることで震災のネガティブなイメージを払拭するという意味に加え、1+1=3、被災地の様子を知るにとどまらず、人々のあたたかさや地域の美しさを再発見し、単純な足し算では計れない、もっと深い東北を見つめなおすきっかけにして欲しいのだそうだ。

113 Project Short Film Series: Young Adults from Tohoku Tomo on Vimeo.

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