Friday, August 15, 2014

ジャック・ロンドン・スクエア

訳あって急遽カリフォルニアへ週末旅行。拠点にしたのはサンフランシスコからベイブリッジを渡った港湾都市オークランド。あまり治安のいい場所ではないらしいけれど、ハーバーに面したここジャック・ロンドン・スクエアは、レストランやホテルが並ぶ観光スポット。

ワタシは知らなかったのだけれど、ジャック・ロンドンという人は1800年代終わりから1900年代始めにかけて活躍したオークランド出身の著名作家で、代表作の『野性の呼び声』や『白牙』など日本語に翻訳されている作品も多数あるそう。読んでみなくちゃね。

で、その名をとったジャック・ロンドン・スクエア。彼の銅像が建っていたり、作品に登場するオオカミの像やオオカミの足跡のついた敷石などがあるけれど、彼を偲んでこの場所に足を運ぶ人はたぶんほとんどいないと思われ、いわゆるウォーターフロントの商業地区再開発にジャック・ロンドンをこじつけたって感じもしないではない。彼が作品の構想を温めたというテーブルの残るバーが当時の様子そのままにスクエアの中心に建ち、観光客を楽しませるアトラクションのひとつになっている。

ジャック・ロンドンが作品の構想を練ったとされるテーブルの残る
Heinold’s First and Last Chance Saloon。
週末の観光客でごったがえす
店内も当時の姿そのままに。
天井にピンで差されたすすけた名刺の数々が圧巻。
天井から下がる帽子もユニーク。
地震で傾いてしまったという床も傾いたまま
苦悩するジャック・ロンドンの写真が残る
同じテーブルでマネしてみました。
苦悩してないけど。
ジャック・ロンドンがゴールドラッシュの一時期
アラスカで過ごしたという小屋も
そのままここに持って来ちゃったんだって
遠くにサンフランシスコのダウンタウンを臨む
ウォーターフロントのボードウォーク
スクエアに面したシーフードのお店でカキをいただきました
スクエアの一角にあるレトロなホテル
Waterfront Hotelに宿泊

Tuesday, August 12, 2014

タザキツクル

村上春樹はアメリカでもとても人気がある。『Colorless Tsukuru Tazaki and His Years of Pilgrimage(原題:色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年)』がアメリカで発売になった今日、ワタシの大好きな近所の本屋さんUnabridged Bookstoreではそのリリース・パーティが行われた。ファンによるファンのためのパーティ。しかも発売日に日付の変わる午前0時へのカウントダウン・パーティなのだ。作家本人が来るわけじゃないのに、どんだけファンなのよ!? Dry Hop Chicagoがドリンクを提供し、小説に出て来るミュージックの数々をバックに、ムラカミ・テーマのフォトブースもありと、ムラカミ・ファンにははずせないイベント。ムラカミ・チルドレンのひとりを自称するワタシも、しかも日本人だし、行かなきゃなぁとは思ったけれど、さすがにミッドナイトはめげた。大晦日でもないし。作家本人が来てたら話は別だったけれどね。で、今日会社の帰りに寄ってみたらこんな山積み ↓ でもワタシはやっぱり原書で読みますわよ。ふふ、日本語が読めるって、こんな時こそ自慢しちゃうのだ!

嬉しい山積み
発売初日なのに、プこんなに細かい手描きの書評が。
さすがはUnabridgedさん。てか、この本屋さん自身がファンなんだね
「孤立と関与の対比に尽きる物語の本質。
タイトルのYears of Pilgrimageが暗示する通り、
音楽と愛による力強い償いのお話」だって
ムラカミ小説たちは他にもたくさん
お店の入り口にもポスター!

 ↓ パーティの写真はフェイスブックから。

Dry Hop Breweryのビールと集まったダイハード・ファンたち
フォトブース。
ムラカミ小説にはネコもよく出て来るよね

 ↓ 日本語の原書がどうなってるかわからないけれど、装幀も凝ってます。


Sunday, August 10, 2014

マーケット・デイズ

今年もやってきた。恒例「North Halsted Market Days」 今年で33年目を迎えるこの地元のお祭りは、年々規模が大きくなり、今やLGBTだけのものには留まらず、毎年30万人が訪れるというアメリカ中西部では最大のストリート・フェスティバルなんだって。もちろん、LGBT関連のお店や市民運動のグループがたくさんテントを並べるのは今もこのお祭りの最大の特徴で、上半身ハダカで歩行者天国を闊歩するオトコたちの群れは健在。オバマ政権の下でLGBTの市民権も徐々に認められつつある昨今のアメリカではあるけれど、いまだに少数派のLGBTの人たち。特に肩身の狭い思いで毎日を暮らす地方の人々が、夏の一日この場所に結集し、ハメをはずしておおっぴらに楽しむ姿は見ていてなんだか微笑ましい。涼しくてカラリとした過ごしやすい午後に、Yoshi's Caféのサングリアもバカ売れで嬉しい悲鳴! そして、このお祭りはワタシにとっては、夏の終わりを告げるイベントでもある。涼しくてあんまり夏っぽくない夏だったけれど、もうすぐ終わっちゃうと思うとやっぱりさみしい….

レインボーの旗が堂々と翻るシカゴ・ボーイズタウン
ハダカにはちょっと肌寒いけれど、縁起モノですから、ね
Roscoe's Barの前では、プール監視員に扮したハダカのお兄さんが
通りにシャワーを撒いているけれど、
寒いので、さすがにちょっと盛り上がりに欠けてます
去年の11月に同性婚を認める法案がイリノイ州で可決された時に
脚光を浴びたSide Track Barのテントは、今年は「シカゴ」をデザイン。
政治色を意識したのかしら
人権の平等を訴える市民運動団体のブース。
ハダカと酔っ払いが大騒ぎするお祭りの中、主張は大真面目
目に痛いほどのレインボー・グッズで溢れる小売店のブースたち
このお祭りに、なくてはならないサングリア!

Friday, August 8, 2014

犬の売店?

ノースアベニュー・ビーチにあるホットドッグ・スタンドOne Stick Puppy。名前からしてもお犬様専用の売店に見え、愛するペットとともにビーチで過ごす人のための動物愛好ブームもここまで来たかと思ったけれど、よく見るとちゃんと人間様用のホットドッグも売っていた。揚げずに焼いてヘルシーさ(ホントか!?)をアピールしたコーンドッグが人気のよう。他にイタリアンアイスなど、ビーチ必須のアイテムも充実。そしてお犬様にも優しい夏のシカゴなのだ。

つまり棒にささった「ドッグ」ってことなんだな
お犬様用のヘルシーなスナックもあり
お犬様の水飲み場と、
自転車の空気が足りない人には自由に使えるポンプもあり

Wednesday, August 6, 2014

Unthink Long Walk

またまた、新しいストリート・アート! オークストリート・ビーチに登場した「Unthink Long Walk」 ルネ・マグリットの特別展に合わせてアート・インスティチュートが仕掛けたインスタレーションは、マグリットの「The Red Model」に描かれている半分裸足+半分ブーツの作品を7フィートの巨大彫刻にしたもの。「Unthink Long Walk」というタイトルは、何にも考えずにたくさん歩こう、ってことなのかな。突然ビーチに現れた巨大な足に、通りがかりの人々は一緒に写真を撮ったり、触ったり登ったり抱きついたり。美術館ではできないこんなインタラクティブなアートとの触れ合いが、人々の興味を美術館に向かわせるなら、プロモーションとしては大成功だね。この巨大彫刻、8月中頃までこのビーチで人々を楽しませたあとは、市内の別のロケーションに移動するそう。


Monday, August 4, 2014

絵文字

先日のニューヨーク・タイムスに出ていたんだけれど、「Emoji」という単語がオックスフォード英単語辞典に正式登録されたという。「Emoji: a word that describes the concept of not actually using words(絵文字:言葉を使わずにコンセプトを説明する言葉)」だそう。スマイルを表すのに :-)、ウインクを表すのに ;-)、がっかりを表すのに :(  等、シンプルな句読点を使った感情表現は以前からアメリカ人のEメールにもよく使われていた。でも日本で誕生したカラフルなイラスト表現を、アップルが「Emoji」という言語としてiOS5に正式導入して以来、こっちが主流を占めるようになり、「Emoji」という名称もすっかり定着したというわけ。

確かに絵文字は便利である。文章にキュートさを加えるという本来の目的以外にも、なんて返事していいかわからないメールに、とりあえずスマイルだけで返したり、これ以上続けたくないやり取りにサムズアップを返して会話を打ち切ったり。文字で書いたら数分かかる文章も、絵文字なら数秒ですんじゃう。そして、何といっても絵文字はユニバーサル。英語の人も日本語の人もイタリア語の人も、みんな平等に理解できるわけで、これはひょっとすると言語革命かも。絵だけのコミュニケーション。絵文字が公式に世界共通言語になる日も近いか!?

今テレビでワールドカップ観てるので、明日の朝電話するね
携帯電話が息絶えました。すみませんが、チャージャーをお持ちですか?

↑ さてさて、通じますでしょうか….

他にも面白い例文がこちらに。

Saturday, August 2, 2014

トウモロコシ

シカゴから南に1時間も下ればコーンベルトと呼ばれる中西部の広大な農業地帯。大きく伸びたトウモロコシの列が果てしなく広がる大地は、夏の盛りの見事な風景である。そのほとんどは飼料用だということだけれど、この時期はスーパーマーケットでもファーマーズマーケットでも、トウモロコシは山のように積み上げられて売り場に並ぶ。旬の安くて美味しいトウモロコシは、おかずにもスナックにも大助かり。そして最近、実に簡単に調理できる方法を教わった。皮をつけたまま電子レンジに入れて2分半。ふかふかで美味しい蒸しとうもろこしができる。もともと大好きな上に便利さが加わって、最近はほとん主食になっちゃった!

スーパーではこんなふうに無造作に積み上げられて売られている。
Bicolor Cornとは2色のコーンという意味ですね。
↓ 下の写真のような2色
このまんま電子レンジに入れて2分半
皮を剥ぐとふかふかのトウモロコシが。
何にもつけなくても、そのまんまで充分美味しい

Tuesday, July 29, 2014

Jews and Arabs Refuse to be Enemies

ガザ地区では依然として戦闘状態が続いていて、イスラエルが今月初めに空爆を開始してから、死者は1000人を突破したと言われている。40億ドル相当の天然ガスが眠っていると言われるガザ地区は、イスラエル側としては決して譲れぬ資源の宝庫。一方パレスチナ側は人間の盾を用いてこれを死守しようとしているわけだ。連日メディアに流れる泥沼化する戦況と痛ましい映像。そんな中、アメリカでは#JewsAndArabsRefuseToBeEnemiesと称して、人々がソーシャルメディアを通じて、平和と共存への願いを訴え始めている。ユダヤ人とアラブ人のカップルが仲むつまじい写真をアップしたり、ユダヤ人とアラブ人の間に生まれた人たちが、平和へのメッセージをプラカードにしたり。

世界各国からの移民が集まるアメリカ都市部では、ワタシの周りにもたくさんのユダヤ系の友人がいるし、そうかと思えば中東系の同僚やご近所さんだって少なくない。無責任な発言をして誰かを傷つけるかもと思うと政治的な意見を言うのはどうしても躊躇してしまうけれど、こんな風にメッセージを送れるなら悪くないよね。愚かな政治的争いにも影響を及ぼせるくらい、もっともっと大きな波になって欲しい。ソーシャルメディアという媒体だからこそできることかもしれない。

1日も早く双方が停戦合意し、平和が訪れますように。小さなことしかできないワタシは、勇気あるメッセージに「いいね」をクリックし続ける。


↑ 画像はフェイスブックとツイッターから

Monday, July 28, 2014

マグノリアベーカリー

ちょっとネタとしては古いんだけれど、「セックス・アンド・ザ・シティ」でサラ・ジェシカ・パーカー扮するキャリーが「ココNYで一番おいしいカップケーキ屋さんなのよ」と語るマグノリアベーカリー。あまりに有名なので、何を今更って感じではあるが、そのシカゴ店がダウンタウンのBlock37にあるっていうのは、そんなに知られていないでしょ? いっときに比べると、つまり「セックス・アンド・ザ・シティ」が流行っていた頃に比べると、ちょっと下火になったかなぁと思われるカップケーキブームではあるが、話題のお店はやっぱり流行っている。そしてカップケーキに限らず色とりどりのキュートなお菓子がここにはたくさんあるのだ。カワイイ〜。パステルカラーのインテリアもラブリー路線。ゆったりとしたカフェスペースは、ガールズトークにはぴったりな感じである。肝心のカップケーキをひとつ試してみようかとも思ったけれど、しかし、申し訳ないが1コ$3.75のカップケーキはワタシは食べませんのだ。そして罪悪感にさいなまれるほど甘いのだよね、きっと。でもコレがNYで一番のカップケーキです。勇気のある人、食べてみてください。

ラブリーなエントランス
ゆったりお買い物できる広い店内。
ショーケースを飾るカラフルなケーキたち
ガールズトークの名所かと思いきや、
パステル調のカフェでじっくり話し込んでるのはボーイズだった!
ビンテージ調の棚に並ぶジャム類や雑貨たちもかわいい
そしてコレがうわさのカップケーキ
「シカゴ・カップケーキ」なんてのもあります

ところで、このブログを書くにあたってちょっとグーグルしたら、なんとマグノリアベーカリー表参道店が先月オープンしていた! オープン初日、長蛇の列は6時間待ちだったって。ホントか!? ギャレット・ポップコーンといいココといい、並ぶことさえ厭わなければ、もう東京で手に入らないものはないのですね。

Saturday, July 26, 2014

ラビ二ア・フェスティバル

数あるシカゴの夏の野外コンサートの中でも、やっぱりここはダントツに格が違う。ラビニア・フェスティバル。クラシックからジャズ、ポップス、そしてダンスのパフォーマンスまで、幅広いジャンルの多彩なコンサートが連日開催されるラビニアは、シカゴ・シンフォニーの夏のベースであるとともに、バーンスタインやガーシュインも演奏した、なんと100年以上の歴史を持つ由緒ある音楽祭なのだ。パビリオンの指定席に座ってじっくりコンサートを聴くのもいいけれど、ここではやっぱり、パビリオンの周りに広がる広大な芝生にシートを広げて、友人たちとピクニックしながら演奏を楽しみたい。今日は、シカゴ・シンフォニーがイケメンの若手バイオリニストJosua Bellをゲストに迎えての演奏会。ワタシたちは開演の2時間前からパビリオン正面の芝生に陣取った。開演までの時間、シカゴ・シンフォニーの日本人ビオラ奏者ユキコさんもピクニックに加わってくれた。本番直前なのに、リラックスしてワインもお飲みになっていましたよ。さすが! 美味しいワインやおつまみでおしゃべりを楽しんでいるうちにいつしか日も暮れ、夜風の爽やかなトワイライトの公園ではあちこちにキャンドルの灯り。ざわついていた公園も開演とともに静まりかえって、美しいオーケストラの演奏とともに大人の時間がやってくる。あんまり気分がいいから、ワタシはちょっとの間、演奏聴きながら眠りに落ちちゃったかも….

ピクニックのお弁当。ラビニアに行くのは準備から楽しめます
Josha Bellが出るとあって今日は芝生も満員
指定席のチケットがないと入れないパビリオン内部も
これくらいだったら外から見えます。
さっきまで一緒に飲んでたユキコさんの演奏する真剣な表情が
画面に大写しになって別人みたい。かっこいい〜!