Monday, October 17, 2011

「エンディング・ノート」

シカゴ・インターナショナル・フィルム・フェスティバルから日本映画をもう1本。「エンディング・ノート」 “Death of a Japanese Salesman” というあまりかっこよくない英文タイトルにはがっかりしたけど、「終活」と名付けた父親の最期の日々に纏わる家族の悲喜こもごもを描いた、素晴らしいドキュメンタリーだった。同じような経験をしているわたしの場合は、どうしても涙なしでは見られない部分が随所にあったけれど、決して泣かせを狙った重たい映画ではなく、明るくニュートラルで、飽きさせない構成になっている。そして、自身の父親の死にゆく様を最期までカメラに納め、観客の視点にたって編集し完成させた、33才の女性監督の勇気と決意には脱帽なのだ。

今年のシカゴ・インターナショナル・フィルム・フェスティバル。観る機会を得ることのできた2本の日本映画は、どちらも人生の最期を迎える人とその家族がテーマだった。現代の日本のテーマだ、っていうことでもあるんだね。

1 comment:

  1. 新聞に紹介されてた。ドキュメンタリーは、東京の単館上映が多いからなかなか
    観に行けない。

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