Saturday, October 1, 2011

Ravenswood Art Walk

長雨からやっと解放された10月の第一土曜日は、ちょっぴり風が冷たいものの美しい秋晴れ。きりっとした空気の中を自転車をこいで、Ravenswood Art Walkをのぞきに行った。メトラの線路沿いのRavenswood通りは、煉瓦造りの倉庫が並び、アーティストのスタジオやアンティーク・ディーラーのウェアハウスがたくさん入っている。Ravenswood Art Walkは、10月のシカゴ・アーティスト月間の皮切りのイベントで、この街のアーティストがそろってスタジオを開放し、見学者は地図の番号にしたがって各スタジオの作品を見て回る。アートフェアと称した夏のストリート・フェアとは勝手が違い、ビールやホットドッグなどの屋台やにぎやかなバンドのステージもなく、いたって真面目にアートに焦点を合わせたイベントだ。それぞれに趣向を凝らした展示方法や、場のにおいや空気、人々のユニークな服装などが、ちょっとムサ美の芸祭を思い出させる。買おうと思うものにはなかなか出会えないけれど、One of a kind(同じものがふたつとない)といわれるたくさんの作品の中から、いろいろなインスピレーションをもらうことができる。そして作品もさることながら、このエリアはアーキテクチャーが素晴らしい。古い味のある煉瓦の壁や、今ならまずお目にかかれない立派な材木を使った柱や天井のビーム、外からは想像もつかないほどの豊かな自然光を取り入れる天窓、ぎしぎしすることさえ味のある踏まれて磨き抜かれたフローリングの床等々。普段はなかなか見ることのできない倉庫の内部がこんなふうになっているのかと、こんなところで毎日仕事をするアーティストの人たちがうらやましくなったりする一日なのだった。

Ravenswoodのシンボル、クロック・タワー
芸祭のような展示もあれば....
広い空間に雑然と作品を見せるアーティストもあり....
幅広くアートビジネスを展開する会社や....
一般住宅のガレージを利用した展示スペースもある
アンティークの修復工場とディーラーのウェアハウス

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