Saturday, August 30, 2014

ラサール・タワーズ・アパートメント

いつも通るたびに気になっていたのは、ラサールとディビジョンの交差点に建つ高層アパートの壁面。壁一面が巨大な建築絵画になっていて、エライ派手だなぁといつも思っていたのだけれど、調べてみるとコレ、シカゴの建築界にとっては結構重要なモニュメントのよう。建物自体は1920年代のもので当時はホテルとして使われていたけれど、1980年代に大改築が行われアパートメントとして生まれ変わった時に、舞台美術などで奥行きを出すために使われる「トロンプ・ルイユ(だまし絵)」という手法で、この巨大な壁画が描かれたそうだ。モチーフはシカゴ建築界の大御所ルイス・サリバンが1893年のシカゴ万博のためにデザインしたゴールデン・アーチと、マーチャント・ナショナル・バンクの丸窓。ビルの窓に映っているように見える向かいの建物はシカゴ商品取引所なんだって。リチャード・ハースという、これまたこの手のだまし絵界では大御所の画家が描いたんだそう。こんなホントの窓が全然ないようなビルには住みたくないけれど、ここまでいけばフェイクも芸術! なくなって欲しくないシカゴアートのひとつです。

コレ全部壁画。つまり本来の壁そのものは
全く窓がなくて、のっぺりしているということ

遠くからだと絵に見えない。
こんな壁が南北東と建物の三面に

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