街の中心にあるトリニティ・カレッジは、1500年代に英国エリザベス女王によってつくられた由緒ある大学。「ガリバー旅行記」のジョナサン・スウィフト、「ゴトーを待ちながら」のサミュエル・べケット、「幸福の王子」のオスカー・ワイルドなど、アイルランドの著名な作家を多く輩出している。でもここで最も有名なのは、スコットランドからバイキングを逃れて避難してきた修道僧によって8世紀頃に描かれたと言われる聖書の写経「ケルズの書」 「世界で最も美しい本」とされる国宝なので、興味があるとかないとかは別として必見なんだそうだ。
で、自称仏教人のワタクシ自身は「ケルズの書」にはあんまり興味がなかったのだが、この書の展示されている図書館階上のロングルームと呼ばれる書庫に入ってみたくて、ここを訪ねた。アイルランドの最も古い本が20万冊所蔵されているというロングルームは、その名の通り細長い造りのホールで、中央通路を挟んで両側、アーチ型天井に向かってびっしりと古い本の並ぶ光景は圧巻。ジョージ・ルーカスがスターウォーズの中で、コンピュータグラフィックスで再現したのはこの図書室。ハリーポッターでも使われている。どうりでどこかで見たことがあるような気がするわけだ。でもこの空気感は映像だけでは伝わらない。ひんやりとした空気に古い本の匂いが心地良く、いつまでもこの場に座っていたくなる、そんな場所である。
街の中心にある大学は、ゲートをくぐると繁華街が一転、 静かでアカデミックな空気になる |
The Old Libraryと呼ばれる図書館の外観 |
ロングルームもやっぱり、観光客でいっぱい |
床から高い天井までびっしりと古い本の並んだ書庫の棚は圧巻 |
2階の書庫に上がる螺旋階段もステキ |
書庫の本棚の横には、 トリニティ・カレッジに関連した人物の胸像が整然と並ぶ。 |
アイルランド国章のモデルになっている アイルランド最古のハープ 「ブライアン・ボルーのハープ」 そういえばギネスのロゴもこのハープ |
No comments:
Post a Comment