Wednesday, March 23, 2011

ローマ (2)

それにしてもローマは遺跡好きにはたまらないね。誰でもツルハシを持ってそのへんを掘ってみれば、どこでも遺跡が出てきてしまいそうだ。コロッセオを出発点に、街中に点在する遺跡やら広場やら教会やら、ホントによく歩きまわった。しかしこれだけの遺跡やら、ルネッサンス時代からの建築物やアートやらがこの密度で一カ所にあるのは、世界でもおそらくここがいちばんなのでは。世界中の富がここに集まっていた時期があるんだなぁ。でも富に任せてバカでかい建造物やら、豪華絢爛な教会やらを造ったはいいけど、あとが大変。これって維持していくのに莫大なお金がかかると思う。いつかフィレンツェについて書いた何かの本で、「なにも変えちゃいけない、なにも新しくしてはいけない。フィレンツェの人々は過去を守るためだけに働いて税金を納めている。過去のために現在を生きる人々....」といったような文章を読んだことがあったけれど、ここローマもきっとそんな感じなんだろう。東京にも、都庁をはじめとして、バブル時代以降、莫大なお金をかけた有名な建築家によるかっこいい建物がたくさん建ったけれど、何年も先の世代の人たちに、あとの人のこと考えて造ってよねぇ、って言われたりするのかしら。

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