Friday, March 25, 2011

ベニス (2)

ローマでも思ったことだけれど、この歴史的美しさを維持するために、ここで暮らす人たちはいろんな便利を犠牲にしているのだろう。たとえば、下水とかはどうなってるのとか、ゴミの収集はどうしてるの(街はホントにきれい。道にゴミなんて全く落ちていない。まさにディズニーランド的!)とか、そういう2011年的な便利さをこの歴史的構造の中でやっていくにはたいへんな工夫が必要で、お金もたくさんかかると思うのだ。したがって、この街の物価は異様に高い。ホテルも食事もみんな高い。ゴンドラは30分で50ユーロ(72ドル!)まぁ観光客相手だからね、乗らなかったけど。それからヴァポレット(水上バス)の1回料金は6.5ユーロ、米ドルにして9ドル50セントだ。どこの都市に、バスや地下鉄などの公共交通機関の初乗りが9ドルするところがあるだろうか! でもちょっと観察しているとわかることだが、簡単にタダ乗りできるのである。誰もチェックしていないし、チケット通さなければ通れなくなっているようなゲートもない。そんなことだから、とれる人からは6.5ユーロもとらなくてはやっていけないのでは? だいたいイタリアはそういうことが多すぎる。いい加減なのだ。人々は平気で割り込む。知らないことを知らないと言わずにテキトーなことを言う。犯罪率は高い。人ひとりひとりは、とてもフレンドリーであったかい感じなのに、何か大きなところでこの国はシステムがおかしい。豊かな過去を維持するために、働いてたくさんの税金を払わなきゃならない人たちは、もういい加減やんなっちゃってるんじゃないのかなぁ。

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