Monday, March 7, 2011

END POLIO NOW チャリティ・コンサート

ポリオ(小児麻痺)は怖い病気だ。ウィルスに感染して発病すると腕や足が麻痺して四肢の自由を奪われる。ひどい場合は呼吸機能までが麻痺して人工呼吸器なしでは生きられなくなる。わたしたちはこの病気を全世界的に根絶しなければならないのだ... というわけで、ロータリーの「END POLIO NOW」ポリオ撲滅キャンペーン。このキャンペーンがここ数年のわたしの仕事の多くの部分を占めている。今日はそのチャリティ・コンサートでシカゴ・シンフォニー・センターに出かけた。世界的に有名なヴァイオリン奏者で、ポリオ・サバイバーでもあるイツァーク・パールマンをフィーチャーしたシカゴ・シンフォニーのコンサート。指揮者もやはりポリオ・サバイバーのジェームズ・デプリーストだ。それにしても、着飾った人々で賑わうホールのあちこちに自分の関わった作品がディスプレイされているというのはなかなか気持ちのいいものである。ついついうかれてバナーと一緒に写真をとってみたりして。でもなんといっても素晴らしかったのはコンサートだ。車いすにすわったままタクトを振るデプリースト。杖をいすの両脇に横たえて、表情豊かに美しい旋律を奏でるパールマン。メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲に、アンコールは「シンドラーのリスト」。演奏を終えて杖をつき、舞台袖に帰っていくパールマンのうしろ姿には満場総立ちで拍手が贈られた。わたしごときの仕事などほんの小さな一部分に過ぎないが、それでもこんな素晴らしいチャリティ・イベントの一端を担えたということに感動を覚えた夜だった。ふぅ、また明日からもまたなんとかやっていけるかな。


No comments:

Post a Comment