Sunday, September 22, 2013

着陸、おみごと!

平和な日曜の早朝、ダウンタウンのレイク沿いでドラマチックな出来事が。スタビライザーの故障した2シーターの小型機がレイクショア・ドライブに緊急着陸しちゃったのである。故障と同時に激しく揺れ始めた飛行機の中で、オヘア空港とミッドウェー空港に無線連絡を入れたものの、どう考えてもそこまで辿り着けないと判断、赤信号で車の流れが止まって交差点の先に空間が出来る瞬間を狙って、車の進行方向に従い完璧に着陸した。ミレニアムパーク上空というダウンタウンのど真ん中で起きた事件は、一歩間違えば大変な惨事になっていたはずのところ、怪我人ひとり出すことなく、悠々と飛行機から降りてきたというパイロット。飛行経験は5年だそうだけれど、素晴らしい判断力と優れた操縦技術である。レイクサイドの現場は飛行機がいるという見慣れない風景に、車は速度を落とし、早朝のバイカーやジョガーたちが見物に集まり、ポリスやスワット・チームも多数出動、報道陣も詰めかけて、余裕綽々のパイロットとは対照的な大騒ぎ。たまたま近くを走っていたワタシのラン友も、写真をフェイスブックにアップしていた。事故から2時間後、故障した飛行機は翼をはずしてトラクター専用のトレーラーで運び去られ、本人はガールフレンドがSUVで迎えに来たそう。こういう場合、交通違反のチケットみたいなものって切られるんだろうか。今のところお咎めはないそうだけれど、前例もないだろうし、警察も判断が難しいところ。当のパイロットは、「あぁ、もちろん明日も飛ぶよ。天気もいいし、最高だね」って言ってるそう。す、すごい、強者だぁ。

ポリスによってLSDから側道に運ばれる緊急着陸した飛行機
WGN-TV, Sept. 22, 2013
朝日に輝いて、故障しているとは思えないキレイな飛行機ですね
E. Jason Wambsgans / Chicago Tribune, Sept. 22, 2013
パイロットのジョンさん51歳・電気工、余裕の笑顔
E. Jason Wambsgans / Chicago Tribune, Sept. 22, 2013

↑ 写真はすべてシカゴ・トリビューンから

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