Wednesday, November 13, 2013

ウィリスタワー vs ワン・ワールドトレードセンター

シカゴを代表する建築物のひとつ、ウィリスタワー(元の名をシアーズタワー)が1973年から40年間保持していた、「北米でいちばん高いビル」のタイトルを、来年早々にオープンするニューヨークのワン・ワールドトレードセンターに譲ることになった。

高さの計算は、尖塔部分のツノを建築物の一部とするかしないかでかなり揉めていて、多くの人が注目する中、どっちが高いかの結論がきのう発表された。尖塔部分のツノがスパイアと呼ばれる建築構造ならば建物に含み、それがただのアンテナなら建物以外と判断されるそう。実際のところワン・ワールドトレードセンターのツノはアンテナなのだけれど、911の追悼モニュメントとして「復活するアメリカ」の意味が込められた赤白青のLEDによるライトアップと、ツノを含めば高さ1776フィートになるその1776という数字がアメリカ独立宣言の1776年にかかっているという象徴性から、スパイアであると判断され、この1776フィート(540メートル)のワン・ワールドトレードセンターが、アンテナを除いて1450フィート(443メートル)のウィリスタワーを押さえて、堂々の北米最高峰になったというわけだ。

ちなみに、ツノ部分を建物の一部と見なさなければワン・ワールドトレードセンターは1368フィート(417メートル)。シカゴとしては惜しかった! エマニュエル市長は「だってアンテナじゃ〜ん!!! ウィリスタワーは最上階から素晴らしい街の景色を見渡せるんだよ。アンテナのてっぺんに上れるもんなら上ってみぃっ!」と最後まで抵抗してたらしいけれど、「わたしたちは高さを競ったりするつもりはありません。世界のエリート高層ビル・クラブにようこそ。アメリカの復活を象徴する見事な建築に魅せられていますよ」とはさすが先輩、ウィリスタワーのコメント。実はワタクシ、ウィリスタワーになってからこの展望台には一度も上ったことがないのよね。やっぱり一度行かなきゃなぁ….

左がワン・ワールドトレードセンターのスパイア
右がウィリスタワーのアンテナ
(写真はWGN Newsのビデオクリップより)

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