Saturday, May 2, 2015

ミシガン州ホーランド

久しぶりに何の仕事も約束もないお天気のいい週末なので、ミシガン湖の対岸、ミシガン州のホーランドまで2時間半のドライブ。ホーランドはその名の通り、その昔にオランダ人が入植して作った小さな街で、毎年5月にTulip Time Festivalが開かれる。街のはずれにあるWindmill Island Gardensには、250年前にオランダ(本物のオランダ)で建設され、1964年にホーランド市が購入し、分解して船で運んできてまたここで組み立てたという、いまだ現役の古い風車もある。風車のある広場に植えられたさまざまチューリップは六百万本だそうで、これもまた見応えたっぷり。

満開のチューリップは見事。観光客もさすがに多い
250歳の風車と、六百万本のチューリップ

チューリップ・フェスティバルに平行して、風車を背景に「Historic Dutch Trade Fair」なるイベントが開かれていた。17世紀頃に北米では毛皮の取引が盛んになり、イギリス、フランス、オランダなど欧州列強が入り乱れ、それに原住民のインディアンも加わって、覇権をめぐって様々ないざこざが起きたそう。そしてミシガン州もその争いの地のひとつだった。つまりその頃、ミシガン州でも開拓者たちがテント生活をしていたというわけで、このフェアでは、当時の入植者たちの生活の様子を再現して観光客に見せている。説明してくれるのは、ボランティアの人々。フェア期間中、みな当時の服を着て当時の生活様式にしたがって、この場所でテント生活を送っているそう。夜は寒いし不便だしで、あまり快適ではないとの不平もちょっと聞こえては来たけれど、でもこうして街の歴史を後世に伝えていくという使命を自ら担っているのは立派なこと。リタイアしたらこういうボランティアをするのもいいかもね。なにはともあれ、晴れ渡った5月の週末に色とりどりのチューリップに囲まれて、たくさんの観光客と笑顔を交わすのは、彼らにとっても楽しいことに違いない。

風車を背景した「Historic Dutch Trade Fair」
当時の服装で説明してくれるボランティアのおじさん
オランダ人入植地の道具やさん?
フェア期間中、ここで料理をして実際にここで生活している
毛皮商人のテント。寒いよね....
コスプレは子どもたちも楽しそう

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