ワタシは特にスタジオ・ジブリや宮崎駿アニメのファンというわけではないのだが、日本映画がアメリカで上映されるとあれば、やっぱり観に行かないと。しかも今回はインディペンデント系でアート系の映画館ジーン・シスケル・フィルム・センターで、「Studio Ghibli’s Legacy」と題し、ひと月間に渡ってジブリのヒット作品を片っ端から上映しまくるというイベント。その上映ラインナップの中から、『風立ちぬ』と、『風立ちぬ』制作中の宮崎駿に密着したドキュメンタリー『夢と狂気の王国』を2本立てで観てきた。宮崎駿の引退作品『風立ちぬ』は言わずと知れた名作で、今更ワタシがどうこう言うことは何もないけれど、『夢と狂気の王国』は凄くいいドキュメンタリー。とても美しい映像と音楽、情緒あふれる演出に、優れたドラマを見たような清々しい感動があった。このドキュメンタリーを観る限り、よく人格破綻者のようにも言われる偏屈で難しいアーティスト宮崎駿の面影はなく、饒舌で穏やかに本音を語り周囲を和ませる「気のいいおじさん」の部分がたくさん見られる。全編に優しさが溢れていて、女性監督だからかなぁと思ったら、あの『エンディング・ノート』を撮った砂田麻美さんが監督だったのね。2011年にシカゴ・インターナショナル・フィルム・フェスティバルに来ていた『エンディング・ノート』 あの作品も重いテーマを扱いながら優しくていいドキュメンタリーだった。なるほど〜
「Just a few more steps to great movies」という ステキなサインのあるインディペンデント系、 ジーン・シスケル・フィルム・センター |
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