Tuesday, February 21, 2012

多国籍

大都市だからなのか、マレーシアのようにいつもどこからでもコーランが響いてくるようなことはないけれど、ここシンガポールにもマレー系ムスリムの人は多い。サルタン・モスクの周辺は、トルコやエジプト、モロッコなどのエスニック・レストランやカフェ、アラビア絨毯やバティック、マレー民族衣装のファブリックなどエキゾチックな店が軒を連ねている。お店の人に「ここはマレー系の地域?」と聞いたところ、「このあたりは中東、この通りから西側はマレー、モスクの裏側はインド」という答えが笑って返ってきた。なるほど、国際都市だなぁ。「日本から来たの?」と聞かれるので、「イエスだけどノー。日本人なんだけどアメリカに住んでいて、アメリカから来たのよ」と答えると、「シンガポール人はみんなそんなもんよ」と言われた。確かに。街中に様々な言語が飛び交い、様々な民族衣装が見られ、様々な生活様式をお互いに尊重しながら、たぶん大まかには仲良く生きている。1世紀前の富める国による搾取の時代の構造が崩れ、それが今貧しい国々にさまざまな民族対立を起こしている世界にあって、こういう文化背景を持つアジアの国が、これからの時代にどういう影響をもたらしどう変わっていくのか、とても興味深いと思う。

サルタン・モスク
モスク周辺の多国籍地帯
前述の小学校の床のタイルにあったサインだけれど、
このページに載せたほうがふさわしいかと思って。

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