ニューヨークならMOMA、ロンドンならテート・モダン。独創的で愉快なモダンアートの世界が大好きなワタシは、数あるロンドンのミュージアムから行くところをひとつ選ぶとしたら、大英博物館でもナショナル・ギャラリーでもテート・ブリテンでもなく、断然モダンだ。ってなわけでロンドンに来ることがあったら絶対寄りたいと思っていた、テムズ川沿い火力発電所跡に2000年にオープンしたこのミュージアム。カメラのフレームにとても収まり切らないレンガの高〜い煙突が、そのまんまクールなアート。ここを美術館にしようという発想からして斬新である。常設展なら入場無料、フラッシュを使わなければ撮影はご自由にっていう大らかさもうれしい。広〜い館内を短い時間でざ〜っと見るしかできなかったけれど、発電機があったという元タービン室が7階までの吹き抜けになっているエントランス・ホールの大空間は圧倒的。細長い窓から射し込むユニークなスカイライトやギャラリーの贅沢な空間の使い方が気持ちいい。ギフトショップのアイテムひとつひとつもみんな気になるものばかりで、もっともっとじっくり見たかったけれど、何しろ今回は弾丸トリップなので時間切れ〜。
安藤忠雄さんもコンペに参加したという、発電所をミュージアムに生まれ変わらせるというテートのこのプロジェクトは、スイスの建築家ヘルツォーク&ド・ムーロン(南青山のプラダも手がけた)のデザインがコンペを勝ち取り、現在も大規模な増改築が進行中。2016年にはこの発電所建屋の南側にレンガ造りの10階だてタワーが登場するそうで、また来なくちゃいけない場所がこうしてロンドンにもまたひとつ!
高〜い煙突が圧倒的でユニークな外観だけれど テムズ川を渡って対岸に行かなければ とても全景をカメラにおさめるのはムリ |
古いウッド・フローリングが贅沢 モダンとオリジナルの交錯がすっごいカッコいいのだ |
ギャラリーはどの部屋も天井が高く 展示物もゆったり配置されて気持ちのいい空間 |
いったん足を踏み入れたら当分は出て来られなさそうなブックストア |
上階のカフェの窓から眺める対岸の景色は、まるで切り取った絵画のよう。 正面はセント・ポール寺院のドーム |
1階のカフェ。ライトがステキで欲しくなっちゃった |
テート・モダンのお隣はシェイクスピアのグローブ座 |
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