Thursday, January 19, 2012

小学校見学

ペナンの街から橋を渡ってマレーシアの本土を車で約1時間、農業中心の小さな村にある小学校の見学に行った。ゴムの栽培をするプランテーションや、油を採取するヤシの木の林に囲まれた、キンダーから6年生まで全生徒250人に満たない小さな学校。木造のカラフルな校舎は、南国の植物に彩られてよく手入れされた中庭と調和して、明るくとても可愛らしい。ちょっとシャイだけれど純粋な笑顔の子どもたちとフレンドリーな先生たちが、わたしたちビジターを大らかに迎えてくれた。校長先生の英語はアクセントが強くて、わたしには半分くらいしか理解できなかったけれど、それでもていねいに学校の施設を案内してくれ、地方の学校や先生たちのおかれている状況、授業をすべて英語で教えるように指導したかと思うと、またすぐに現地語に戻すように方針を行ったり来たりする教育行政の無責任さについてなど、抱えている問題についても一生懸命語ってくれた。100%ムスリムのここの生徒たちは、毎週水曜日の放課後にはこの学校とは別に、宗教学校で自分たちの宗教を細部に渡って勉強しているそう。そして生徒の学力のレベルは恐ろしく低いらしい。この豊かな自然の中で純粋な面持ちで授業に取り組む子どもたちに、してあげられることは何なのか、う〜んと考えさせられてしまうのだった。

校長先生

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